【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

いまを伝える「JNN-TBS『報道特集』2018.12.1」、今を模索する私たち   櫻井 智志

2018-12-02 00:12:07 | 政治・文化・社会評論

安倍総理は、日産問題で「政府が関わるものではない」と発言した。国会答弁においても、「委員会でお決めになることだ」「国会で決めることだから」「担当省庁で決めることだから」と言い訳する。だが安倍総理のとんでもない越権行為は過剰に多い。米中の対立で調整も求められているようだが、一時的にそのような体裁をとりつくろうだろうが、安倍氏の発想・思考・姿勢のどれも隷属国家指導者に終始する実際から言えよう、それは、無理。


本来、賃金は対自然の労働の対価だ。報道が伝えた「オーナー商法」のようなビジネス投資の流行には、経済不透明な長期閉塞に、わずかでも多くの財産を増やそうという不安心理の様子がくっきりとうかがわれる。「オーナー商法」を展開した企業が、倒産と不払い。経済大国の経済の実態にずっと翳りが見えて久しい。安倍首相は。産業と雇用の基本的再建に徹するべきだ。それを実現する姿勢も意欲も感じられないかぎり、この種の経済事犯は後を絶たないだろう。


❸ー犯罪にはしる若者・見守る支援者・再度のつまづきー
 不意に「北海道家庭学校」を思い出した。留岡幸助氏が創始した教護院は、戦前の教科研理論家だった大学教授留岡清男氏を後継として発展し、三代目の校長に谷正恒氏が着任した。谷正恒氏の記録『ひとむれ』は読者に感銘を与え、斎藤茂男氏の著作の映画『父よ母よ!』にも描かれた。広大で自然との格闘が家庭学校での若者への労役となる。労働そのもので人格陶冶を深める、谷校長の方針は実現し、若者は大きく変わる。

*映画『父よ母よ!』プレビュー4分03秒
https://www.youtube.com/watch?v=CkCg3bVBiOs

 番組が報道した黒川さんの献身的な若者支援。しかし犯罪をおこしつまづく若者。番組の報道は、そこにほっとする意外な様子を伝え深いメッセージを伝える。若者も高齢者も、年齢を超えて、多くのつらい人生で、それを支える理解者がいることで、再度たちあがることができる。そんな世の中になるように、少しでも私たちは・・そう胸に刻む思いがある。

見えない「空気」が民衆を押しつぶすなら、風よ腐敗をふきとばせ 櫻井 智志

2018-12-01 00:42:48 | 政治・文化・社会評論
今ひたひたと見えない「空気」が覆っている。安倍自民党がどんなに劣敗政治を強行してもなぜそれがまかり通るのか。世間には声なき劣敗政治支持の「空気」が漂っている。それはテレビ、新聞、マスコミを電通など広告代理店が、マスコミ幹部安倍総理接待宴会が、芸能界に権力隷従がはびこっている。

この空気によって日本社会は窒息と破滅への一本道を知らず暴走している。
どんなに沖縄県民が選挙で勝利し続けても、差別と暴力的偏見の空気が支配している。米軍と日本政府・警察・自衛隊・右翼追随ネットマニアの複合汚染は米軍=日本従属政府の植民地主義行政として延々と続いている。

政治闘争、選挙闘争に全力をあげることは極めて有意義な闘いだ。さらに、日本を覆うよどんだ空気を、若い力でふきはらっていこう。あのシールズ出現の感動。戦後日本の民主化闘争のスタート時、林立する労働組合旗とともに全学連の旗が抗議集会会場に現れたとき。風よ、腐敗した空気に爽やかさを。