【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

報道特集2023.6.10

2023-06-11 08:26:16 | 転載・政治社会と思想報道
 あいつぐ指導者の国際的混迷

ジョンソン元イギリス首相、トランプ前大統領。世界的規模の政治家があいついであまり政治家の品位もないスキャンダルで起訴や逮捕。日本も含め政治家がこれだけ私利私欲の徒として失墜する姿。なにか共通の基盤があるのか。

  自然災害と泥縄式行政

気候による大量降雨や土砂災害は、自然災害だ。だが、何度も何度も被害を繰り返すのは、対策を講じない人間側、行政の怠慢な対応も影響しているのではないか。地震、気候災害など総合的な対策を講じるべきだ。

 難民審査と哀しみの外国アジア人

街頭にも市民が反対の意思表示で抗議の集会やアピールを繰り返す。雨の中、深夜に及ぶ国会前の市民。庶民は権力の前で太刀打ちはできないが。国会の審議でも入管の医師の飲酒しての対応が明らかになった。ウシュマさんご遺族が見ている中で・・「すごく悲しいです。姉と同じことが」。3人の難民認定審査官のインタビュー応答。大阪地裁の難民認定判決。日本にもまっとうな担当者が多くいることがあきらかになると、ほっとした気持ちになる。不認定から一転、裁判で難民認定へ。難民審査官を経験した人々は、難民審査そのものが入管関係者でなく、第三者委員会がまともに審査を行える制度に変えるべきだと提言した。

 「誤解しないでトゥレット症・チック症」

トゥレット症、体が勝手に動いたり意図せぬ発声があったり。当該の若者たちにとり、苦しい難関だろう。私は人体になんらかの影響を与える医学的な原因不明の要素があるのではないかと思う。北杜夫の小説『奇病連盟』に似た場面があったかとうっすらと思う。わが子をやさしく見守る父親の眼。他に実害をけっしておよぼしているのではないのに、動きや声で周囲がびっくりする。「トゥレット症」という新たな疾病がこれから広がっていったときに、いま闘う方がたと周囲の人々。いま彼が職場で温かく受け入れられていることに喜びをおぼえる。村瀬キャスターがおっしゃるように、症状を理解しあたたかくうけとめる寛容は、きっと今後の社会に需要な意義を帯びてくるだろう。

 原発の処理水を海洋にうすめて排出する

このことのために漁業者や住民、処理水が影響を及ぼす場合には、海に有機水銀を偽って長年流しつづけ水俣病の存在を思う。原田医師や作家の石牟礼さん、写真家のユージン・スミスさん。歴史に学びたい。


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【孫崎享のつぶやき】2023-06-07 08:0212

2023-06-07 15:44:42 | 転載・政治社会と思想報道
マクロン仏大統領がNATO東京事務所に「NATOと中国の緊張を高める」と反対。マクロンは訪中後「最悪の事態は、欧州がこの話題(台湾問題)で追従者となり、米国のリズムや中国の過剰反応に合わせなければならないと考えることだ」「米同盟国は下僕ではない」



>1:NATO東京事務所にマクロン仏大統領が反対 英紙報道

北大西洋条約機構(NATO)が検討している東京での連絡事務所開設計画について、6日付英紙フィナンシャル・タイムズは、フランスのマクロン大統領が反対していると報じた。NATO関係筋によると、フランスは「NATOと中国の緊張を高める」ことに難色を示したという。
NATOの連絡事務所開設には、全加盟国の合意が必要。フランスが反対を表明すれば、実現は困難になる。
この計画には、NATOが日本を拠点にインド太平洋で安全保障協力を広げる狙いがあるとみられている。先月、冨田浩司駐米大使は設置に向けた検討が進んでいると明らかにしていた。

2:「米同盟国は下僕ではない」 マクロン仏大統領、台湾めぐる発言の正当性を主張
(BBC4月13日


「米同盟国は下僕ではない」 マクロン仏大統領、台湾めぐる発言の正当性を主張」
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は12日、台湾問題に関する自らの発言は正当だと主張した。マクロン氏は5~7日の中国訪問時、フランスは米中問題に巻き込まれてはいけないなどと述べ、波紋が広がっている。
マクロン氏は12日、訪問先のオランダでの記者会見で、自らの発言の妥当性を主張。「(アメリカの)同盟国であることは下僕になることではない。(中略)自分たち自身で考える権利がないということにはならない」と語った。
また、台湾の「現状維持」を支持するフランスの立場を変えるつもりはないと言明。フランス政府は「『一つの中国』政策と、事態の平和的解決の模索を支持する」と述べた。

3:欧州は台湾問題で米中に追従すべきでない=マクロン仏大統領ロイター4月10日

- フランスのマクロン大統領は9日発表の声明で、欧州は台湾を巡る危機を加速させることに関心はなく、米中の双方から独立した戦略を追求すべきだとの考えを示した。

マクロン氏は中国訪問中、仏紙レゼコーと米政治専門サイト「ポリティコ」の共同インタビューに応じ、欧州は対立を加速させず、米中間の第3極としての地位を築くために時間をかけるべきであると発言。ポリティコによると、マクロン氏は、「最悪の事態は、欧州がこの話題(台湾問題)で追従者となり、米国のリズムや中国の過剰反応に合わせなければならないと考えることだ」と語った。




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琉球大工学部に「女子枠」導入 選抜試験で20人 「多様性の向上へ」2023年6月2日 05:15

2023-06-05 20:54:52 | 転載・政治社会と思想報道
琉球大工学部に「女子枠」導入 選抜試験で20人 「多様性の向上へ」

2023年6月2日 05:15琉球新報 転載




 球大学は本年度実施する工学部工学科の入学者選抜試験3コースに、計20人の女子枠を設ける。琉球大の選抜試験で女子枠が導入されるのは初めて。工学分野は男性技術者の数が多く、「男性特有の学部」というイメージが強いことから、女子学生が少ない傾向が続いている。女子枠を設けて積極的に女子学生を増やすことで、多様性や学習環境の向上などを目指す。

 理工系学部の女性の卒業生は全国的にも約7%と低い。琉球大工学部では2019~23年度、女子学生の比率は平均で11.4%だった。

 今回女子枠を導入したのは、工学部工学科の総合型選抜Ⅰと学校推薦型選抜Ⅱで、全7コースのうち「機械工学」「エネルギー環境工学」「社会基盤デザイン」の3コース。総合型選抜Ⅰでは全募集人員の約28%にあたる10人、学校推薦型選抜Ⅱでは全募集人員の約15%にあたる10人を募集する。選抜試験はこのほかに一般選抜がある。女性の受験者は一般枠、専門高校枠(学校推薦型選抜Ⅱのみ)での受験も可能。併願はできない。

 工学部副学部長の下里哲弘氏は「工学分野においては新たな発想アイデア、イノベーションなどが求められている。性別に偏らず、多様な視点での活発なグループディスカッションなどを授業に取り入れたい」と期待を語った。西田睦学長は「工学部の女子学生比率の低さは以前から指摘されていて、意識的に学生の多様性を向上していきたいと考えていた。今後は他の学部にも広げたい」と話した。
 (嘉数陽)



【孫崎享のつぶやき】2023-06-05 06:44

2023-06-05 17:16:55 | 転載・政治社会と思想報道
今日、西側の安全保障関係では、専門性を生かすという意味でシンクタンクの役割が大きい。だが考えておかなければならないのは、誰がシンクタンクに資金を提供してるかである。多くの場合、軍需産業自体ないしその関係者である、当然緊張を煽り軍需費増大を目指す。


Don’t be fooled – Trump’s presidential run is gaining more and more momentum
Lloyd Green
米国の軍産複合体はいかにしてシンクタンクを利用してEUの政策決定を乗っ取ってきたかhttps://www.rt.com/news/577306-the-think-tank-racket/
勧告を装ったこれらの組織は、実際にはロビー団体として活動している―そしてその影響力は拡大している-(一部引用)(本件はp_fの翻訳好意による)
グレン・ディーセン記
ノルウェー南東部大学教授/「Russia in Global Affairs」誌編集者
・NGOは、様々な国家の市民社会で影響力を得るための手段として、長い間利用されてきた。
米国は、秘密工作の仲介者を育成する革新的存在であり続けてきたが、米国はそうした者達に資金を提供し、保護し、彼らは多くの場合、米政府と繋がっている。やがてEUも、やり方は違えど、主に欧州自体に焦点を当てた同じ手法を採用した。その結果、国家が資金を提供するNGOが西側の政策を操作することが多くなった。
 シンクタンクやNGOがEUの政策決定に対する影響力を増すにつれ、疑問が湧いてくる:政治的リーダーシップをこれらの団体に委ねることは、どのような結果をもたらすのか?

■政策決定を民営化する「アングロサクソン」モデルを採用する

・シンクタンクは、古典的な意味で機能していれば、専門知識を提供し、多様な利害を代表し、特定の目的を提唱することによって、政策決定プロセスにおいて重要な役割を果たすことができる。世界が益々複雑化する中、政治家は様々な複雑なテーマについて意思決定を行わなければならないが、その知識は限られていることが多い。選挙で選ばれたリーダーが、政策立案のあらゆる分野で十分な専門知識と深い理解を持っていると期待するのは、非現実的としか言いようがない。
しかし、シンクタンクやNGOの専門知識に益々依存することで、権力は選挙で選ばれた議員からロビイストや権利擁護団体と呼ばれる人たちへとシフトしている。EUがシンクタンクの管理/運営上「アングロサクソン」モデルを模倣する際には、その弱点と結果を探ることも必要である。
・米国では、シンクタンクが政策立案者や国民に絶大な影響力を持つようになった。シンクタンクは政治家に研究報告や分析を提供し、政治家はそれを基に意思決定を行う。シンクタンクはまた、回転ドア方式で政府から外れた政治家の控え室として機能し、自分たちの「仲間」をワシントンの最高ポストに就かせることができる。シンクタンクはまた、議会の公聴会に分析を提供し、専門家の意見としてメディアを席巻している。その結果、シンクタンクは政治権力の重要な中心となっている。
・シンクタンクの力が増大するにつれ、「誰が、何故、シンクタンクに資金を提供しているのか」という疑問が湧いてくる。米国のシンクタンクは、リベラル派も保守派も、軍需産業から資金を得ていることが圧倒的に多い。これは、米国の軍産複合体がいかに強大であるかということと関係している。 その結果、ワシントンの政治的偏向が極度に進んでいるにも拘わらず、殆どの問題の解決策として戦争が超党派で支持されるのは、このビジネスが両政党に賭けているからである。米国の外交政策を非軍事化し、軍事予算を削減するという選択肢は、このように益々民主主義のコントロールから外れていくことになる。アイゼンハワー大統領は、1961年1月の告別演説で、「軍産複合体」の侵入的な影響力に対して警告を発した。アイゼンハワーは当初「軍産議会複合体」という言葉を使ったが、議会を辱め、刺激することを避けるために修正した。
・ニューヨーク・タイムズ紙のいくつかの調査により、シンクタンク産業が過去数十年の間に巨大化し、アクセスと影響力を売り物にするビジネスモデルで政治を腐敗させていることが明らかになった。ウィルソン・センターのマシュー・ロジャンスキー所長は、シンクタンクが単に市場原理の作用として「権利擁護団体、あるいは別名ロビイストにさえなっている」と警鐘を鳴らした。「政党が望んでいるのは、忠実な宣伝マンであって、学問に固執した、くだらない取り巻き連中ではない。一方、潜在的な献金者の方は、ベテランの狙撃手が的確なタイミングで的確に政策弾を発射してくれることを望んでいる」。シンクタンクはその後、社会のあらゆる側面が市場の付属物となった超資本主義の症候となった。現在では、政治的影響力さえもこのように規制され、シンクタンクはその重要な構成要素となっている。

■欧州の安全保障とシンクタンクへの支配権の委譲


・こうした軍事資金がバックアップするシンクタンクもEUに強力に参入しているが、欧州のNGOは伝統的に米国のNGOよりも政府の資金に依存してきた。 しかし、欧州における安全保障と軍事問題の関連性が高まるにつれ、軍需産業が進出してきた。 ロシアゲート時代、NATO系シンクタンクはロシアの干渉に対抗するという名目でEU内での影響力を強化した。デイリー議員は、「大西洋主義者とNATOのシンクタンクに権限が与えられ、これらが紛争から恩恵を受けるという利益のためにロビー活動を行っていることは、欧州連合の民主的プロセスに対する外国の干渉を調査し対処することを目的とした委員会にとっては痛烈な皮肉である」と指摘した。
EUがロシアとの軍事的緊張の長期化に備える中で、より多くの政治的権力がシンクタンクに移譲されることになるだろう。従って、EUにおける政治的リーダーシップの不在に対する懸念は、今後数年間、より一般的なテーマとなるであろう。


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青森テレビニュース【青森県知事選を追って】

2023-06-03 21:05:14 | 報道と思想
青森テレビニュース

青森県知事選挙・候補者を追って~横垣成年候補「国にものを申す知事に」非自民の受け皿として票の掘り起こし図る

今回は、共産党の推薦で出馬した横垣成年候補63歳です。



※横垣成年候補 「国にきっぱりとものを申す知事となって参ります。ぜひとも青森県を横垣と一緒に変えていきましょう」


無所属の新人・横垣成年候補は5月26日までに県内を一巡。街頭演説には推薦を受けている共産党から県議会議員らが応援に駆け付けています。

※横垣成年候補 「青森県には原発、核燃料サイクル、米軍基地など国政の矛盾が押しつけられております。私は憲法を県政の真ん中に位置づけて皆さんの暮らしと平和を一番にする県政を目指したいと思っております。」

週末には共産党の高橋千鶴子衆議院議員も応援に入り支持を呼びかけました。

※高橋千鶴子衆議院議員

「横垣候補以外に誰もいま横垣さんが訴えた基地問題も核燃サイクルの問題も触れておりません。だけど青森県はこれを避けて通ることはできないのです。」 むつ市で生まれ育った横垣さん。福島大学を卒業したあとは大阪の企業で働いていましたが、地元・青森県で進む原子力政策に危機感を覚えてUターンしました。2003年からはむつ市議会議員を4期務め、選挙の経験は豊富ですが知事選への出馬は初めてです。

※横垣成年候補  
Q.体力的にはきつい?
「とにかく食ってる。よく食って、よくトイレに行って。」

ただ昼食は短い時間で弁当を駆け込む日も多く、この日は久しぶりにレストランでゆっくり食事ができて少しうれしそうです。

※横垣成年候補  
Q.何を頼んだんですか?
「ペペロンチーノの大盛り。」 大盛りにしても足りなかったという横垣さんに選挙事務所のスタッフがお裾分けする場面もありました。

※選挙事務所スタッフ

「横垣さん自身が気を遣わない方なので気を遣う暇もないし。すぐいなくなるから。完全なマイペースですよね。みなさんこれはご存じですよね。」

スタッフとの他愛もない会話が束の間のリラックスタイムです。しかし、ひとたびマイクを握ると非自民の受け皿を掲げ声を張り上げます。

※横垣成年候補

「自民党の枠内で青森を変える。これを叫んでいる方をトップに立てるのか。それとも自民党の枠を取っ払って横垣と一緒になって大改革を遂げるのか。これが問われる選挙でございます。青森を変えていきましょう。」

出馬を表明したのは告示のわずか9日前と他の候補に比べて遅れを取ったものの、登山で鍛えたという脚力で県内を駈け巡ります。

青森テレビ

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望月衣塑子さんのツイッターと私見

2023-06-01 22:22:16 | 転載・政治社会と思想報道
望月衣塑子
@ISOKO_MOCHIZUKI
法務委員会終了後、福岡たかまろ議員
@fukuokatakamaro
にぶら下がり。福岡議員は「入管庁に手間をかけさせるとは思うが、入管庁が持っている記録を意図的に隠すつもりはない。出せるものがあるなら、入管庁に出してもらう」と話した

入管法改正案は、午後にも強行採決とされるが、柳瀬房子氏の2021年4月の国会で「2005年以降、2000人以上と対面審査したが、認定できたのは6人。難民を見つけたいが見つけられない」との発言について

斎藤法相は4月25日の会見でも「柳瀬氏は2000件以上対面審査し、6人を難民認定したと発言したが、答弁はわが国の難民認定制度の現状を的確に表しているものと考えている」と、立法の根拠とした理由を説明している

しかし、16年で2000件対面審査とすると柳瀬氏は、年125件対面審査しなければならず、取材で聞く参与員たちの「年最大で50件」との数字や審判課長の「年できても最大100」との数値を大幅に上回ることになり、この柳瀬氏の発言にも疑義が生じている

自公は逃げずに入管庁に、立法事実の根拠とされた柳瀬氏の年間の処理件数を適切に出させてほしい

こんな状態で強行採決に向かうのは、世界に日本の難民認定における酷い惨状を曝け出すことに他ならない

#入管法改定案は廃案に



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私見
入管法と関わる政策の向こう側に、日本政府の欧米尊重、第三世界蔑視の意識の荒野が広がっている。最近ベトナム人を多く、日本国内労働力として、うわべと異なり消耗労働力として酷使している。ベトナムから日本で学び期待してきた人々を、居場所から行方不明となるほど酷使している。ずっと前に、東電OL殺人事件があり、容疑者に東南アジアの出稼ぎ男性が逮捕された。作家佐野眞一氏のノンフィクション『東電OL殺人事件』によって1997年に起きた事件は広く世間に知られていった。逮捕されたネパール人男性は
最終的に裁判で無罪を示す状況証拠によって祖国に家族が迎えにきて帰国した。
続いてウシュマさんの事件。これは直近なので詳細は省く。ベトナム、ネパール、フィリピンとアジアの民衆たちに日本が国家的に国際社会での信頼を貶める実態は、望月さんが書かれた入管法成立の結果によって決定的な段階を超えていった。


女性支援団体 東京都の支援受けず寄付金などで活動へ

2023-06-01 21:02:33 | 転載・政治社会と思想報道
女性支援団体 東京都の支援受けず寄付金などで活動へ
2023年6月1日 20時38分 NHK転載


性暴力や虐待などの被害に遭った若い女性を支援する都の事業を続けていた団体が、今年度は都の支援を受けず、寄付金などで活動を続けていくと発表しました。

1日、都庁で開かれた記者会見で発表を行ったのは一般社団法人「Colabo」です。

都は、昨年度まで団体に対し、性暴力や虐待などで居場所を失った少女たちの支援事業を委託していましたが、去年、住民監査請求を受けて、経費処理を調べた結果、ことし3月、処理のしかたに不備があったなどとして一部を経費として認めない決定をしました。

都は今年度から会計報告を厳格化することなどを目的に、使途ごとに経費の報告を求める補助事業に変更しましたが、団体は1日の会見で都が新たに作成した要綱では、相談者の個人情報が守れないとして、都に補助金の申請はせず寄付金などで活動を続けていくと発表しました。

要綱では、都の求めがあれば支援活動の記録を開示することが定められていて、団体は、相談者との信頼関係を維持するために記録に記された個人情報は開示できないと判断したということです。

一方、都は「個人情報は都の女性相談センターとの連携や事業の履行確認の際などに必要で、都がすべての個人情報を保有することが目的ではない」としています。

【色平哲郎氏からのご紹介】

2023-06-01 13:45:50 | 転載・政治社会と思想報道
「この国の宝、お互いさま精神の礎である、国民皆保険制度をどうか守ってくれ」


街はおまつりお骨となつて帰られたか

山頭火


いさましくもかなしくも白い函

山頭火


足は手は支那に残してふたたび日本に

山頭火


月のあかるさはどこを爆撃してゐることか

山頭火


天われを殺さずして詩を作らしむ
われ生きて詩を作らむ
われみづからのまことなる詩を

山頭火


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強いショックで思考停止させ、いったん思想を白紙にしたところで理想的な人格に作り変えるというこの手法、もしこれを個人じゃなく国家をターゲットに実行したらどうだろう?ショックを与えるのは個人でなく国家全体、そして破壊した後に、理想の経済システムと入れ替えるのだ。

M・F

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2050年までにまともな土壌は消滅すると土壌学者たちが警告し、最後に残った肥沃(ひよく)な土を巡り、世界中で熾烈(しれつ)な土地の奪い合いが起きているのを知っていますか?

堤未果「堤未果のショック・ドクトリン」51p

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「この国の宝、お互いさま精神の礎(いしずえ)である、国民皆保険制度をどうか守ってくれ」

ばばこういち、2010年、遺言となった

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アリンスキー亡き後も「未完のプロジェクト」としてのデモクラシーは、1930年代のシカゴから現在まで、オーガナイザーらによって脈々と引き継がれている。

「ソール・アリンスキーとデモクラシーの挑戦」第4章エンディング


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民主主義は生活様式なのであって、ゼリーのように「固められた」形式を指していない。それは過程(processes)である。真理、正義、人間の尊厳の探究である、、、
参加することをやめれば、あるいはその場所を失えば、我々すべては退廃という暗闇に落ちる。声を、モラルを、そして魂を失うのだ。 

「ソール・アリンスキーとデモクラシーの挑戦」79ページ

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権威主義国家では、決定がなされると反対意見は沈黙する。しかし民主主義社会では、あらゆる決定が相対的で、正しいことがらへの接近にすぎず、それゆえに、討議は止むことがない。

(デンマークの)Hal Koch「生活形式の民主主義」


民主主義は、完成されるべきシステムでも教理でもない。それは自分のものにすべきひとつの生活様式だ。

ハル・コック「生活形式の民主主義」

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(6月5日=来週月曜、放映開始)

今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体

ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。

Eテレ(本) 月曜 午後10:25~10:50
Eテレ(再) 火曜 午前5:30~5:55
Eテレ(再) 月曜 午後1:05~1:30

100分de名著 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月 | NHK出版


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(今日、発売!)

「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは? 滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。

「堤未果のショック・ドクトリン」 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書 690)


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書を抱えてフィールドに出よう!    (紹介者:中村安秀)

1946年7月WHO憲章に61か国が 調印しましたが、国連加盟国 26 カ国が 当事国となること(WHO 憲章第 80 条) が条件だったために、そのときには発効 できませんでした。その後、要件を満た したWHOは、1948年4月7日に国 連の専門機関として正式に誕生しました。
・・・
1991 年に訪問した長崎県の「大村入国 者収容所」(現在は大村入国者管理セン ター)が、「外国人は常に管理、監視、 取り締まりの対象」であった戦前の内務 省の「置き土産」だったことを知りまし た。

https://japan-who.or.jp/wp-content/themes/rewho/img/PDF/library/081/book8312.pdf

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教養:知識が時間的にも 空間的にも巨大な座標系に位置づけられていること


「教養」の深浅は、自分の「立ち位置」を知るときに、どれくらい「大きな地図帳」を想 像できるかによって計測される。 「教養のない人」というのは、「自分が何者で、どこに位置しており、どこへ向かって進んでいるか」を考えるときに、住んでいるマンションの間取り図のようなものしか思いつ かない人のことである。「教養がある人」というのは、世界史地図のような分厚い本を思 い浮かべて、そのどのあたりの時代のどのあたりの地域に「自分」を位置づけたらいいん だろう(中略)と考えられる人のことである。

(内田樹『子どもは判ってくれない』)


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「教養」はそれとは違う。「教養」のある人はトリヴィア・クイズにも強いので 「雑学」者と混同されるけれど、両者はまったく別のものだ。

教養は情報ではない。

教養とはかたちのある情報単位の集積のことではなく、カテゴリーもクラスも重要度もまったく異にする情報単位のあいだの関係性を発見する力である。

雑学は「すでに知っていること」を取り出すことしかできない。教養とは「まだ知らないこと」へフライングする能力のことである。

(内田樹『知に働けば蔵が建つ)

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>自分を相対化できない、というのは どういうことかを考えてみる。ようするにこれ は、自分がすべての判
断の基準になるというこ とだ。何事も、自分が好きか嫌いか、自分が理 解できるかできないかで決める。こ
ういう人は「生理的にダメ」とかすぐ言う。めちゃくちゃ 頭の悪い表現だ。自分の好みが果たして正当な も
のかどうか、より大きな尺度に沿って吟味す ることができないからそうなる。でもそういう 人に限って、「
私は自分の判断基準をしっかり持っている」と思い込んでいるから余計に始末が悪い。

教養ある人は違う。自分が特別だとは思っていないし、自分を超えた人類の知的遺産によっ て自分の幸せと生
存が可能になっているということを知っている。何より、この世には自分を 超えた価値の尺度があるというこ
とがわかっている。だから、教養ある人は決してみんなも自 分と同じものが好きなはずだと決めてかからない
。かといって逆に「人好き好きだよね」とい って判断停止することもない。自分の好みを自分を超えた価値に
照らして評価し、好みじゃな いものを選択することができる。

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>ディベート(討論) とダイアローグ(対話)、、、

ディベートは、ある論題について、一方が賛成、他方が反 対の立場をとって議論しあい、説得力ある論証を展開できた方が勝ちになる。ディベートでは 考えを変えると負けだ。
でも、ダイアローグでは、やる前と後とで自分の考えが変わらなかっ たら、やった意味がない。変われなかったら「負け」なのである。

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と き:6月3日(土) 

ところ:信毎メディアガーデン 1階ホール

(〒390-8585 長野県松本市中央2-20-2)

当日は、13時開場、13時30分開演です。

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「信州イスラーム世界勉強会」 異文化と重層的な関係を

松本の信毎メディアガーデンで、6 月3日 元駐イラク大使・片倉さん講演

「信州イスラーム世界勉強会」(事務局・松本市)は 6 月 3 日、湾岸危機でサダム・フセイン 政権の「人質」となった元駐イラク大使の片倉邦雄さん(88)=東京=の講演会を松本市の信 毎メディアガーデンで開く。第 1 次オイルシヨックに対応した経験などから、片倉さんは物 のみでなく、人や文化の交流の大切さを強調。ロシアによるウクライナ侵攻を機会に、イス ラム社会をはじめ、異文化を知ることの重要性を語る。 (島田周)

第 1 次オイルショックは 1973(昭和 48)年 10 月のアラブ石油輸出国機構(OAPEC)と石油輸 出国機構(OPEC)による原油の禁輸や価格引き上げの決定から始まった。片倉さんは外務省 経済局の国際資源課首席事務官として、中東を訪問した三木武夫副総理に同行し、対応に当 たった。

当時、産油国は禁輸の対象から外れる「友好国」と対象となる「非友好国」に分け た。英仏はイスラエル建国など中東和平を揺るがしてきたにもかかわらず友好国とした一 方、英仏の外交と一線を画してきた日本が米国などと同じ非友好国に。その背景として、片 倉さんは英仏がイスラム社会から多くの留学生や移民を受け入れていたことに注目。「物だ けの関係ではいざとなったら切られる。人や文化など重層的な付き合いが必要と「痛感した」 と振り返る。

昨年からのロシアのウクライナ侵攻により、今、日本では物価が高騰している。 片倉さんは「世界との向き合い方を見直す機会にするべきだ」と捉えている。

片倉さんは 90 年 8 月の湾岸危機の際、駐イラク大使として、イラクやクウェートに滞在 していた邦人 200 人余と共に人質となった。米軍中心の多国籍軍の攻撃をかわすための「人 間の盾」だ。日本政府が対米協調を重視するあまり、解放に向けた独自策が取れず「思考停 止に陥っていた」。当時を振り返り、欧米に関心が偏る日本を戒める。

「残念ながら今も、日 本社会はイスラムについては一面的な理解にとどまっている」と片倉さん。特に 2011 年の 米同時多発テロ以降、真っ先に連想するのは「テロ」といった負のイメージだと危慎。アラ ビア語の「ジハード」という言葉は日本で「聖戦」と訳されるが、本来は「目標を達成する ための努力」を意味するという。少子高齢化により、イスラム世界から労働力や観光を呼び 込む日本の未来を予想し「そろそろ日本人も、イスラムをより深く理解するための一歩を踏 み出してほしい」と期待する。

片倉さんは今年 3 月、妻で文化人類学者の故もとこさん(本名・素子、1937‾2013 年)との 共著「日本と中東・イスラーム世界ふたりが体験したまま 回想したまま」(松香堂書店)を 出版。講演では片倉もとこ記念沙漠文化財団(事務局・東京)の藤本悠子さん(33)=さいたま 市=が、もとこさんの功績も振り返る。

もとこさんは 1960 年代から、サウジアラビアで女 性の衣服について長期間調査。顔を覆う黒いベールは、イスラムでの女性の地位が低い象徴 として非難されることもある。だが、もとこさんは女性たちと生活を共にし、ベールを着け ることで、男性から値踏みされる「見られる女性」であることを拒否し、「見る女性」であ ることを自覚してきた、と意味を見いだした。

研究成果は、近年では 2019 年に国立民族学 博物館(大阪府吹田市)で展示された。藤本さんによると、サウジアラビアは 1 年に女性の車 の運転を解禁し、顔や体形を隠す衣服の着用義務も廃止した。同時に、自国の文化を再評価 する動きもあり、もとこさんの研究成果は現地でも展示される予定。藤本さんはもとこさん の研究を基に、現地女性の生活がこの 50 年でどう変化したかを研究している。

信州イスラーム世界勉強会代表で、東大名誉教授の板垣雄三さん(2)=諏訪市=は「女性の地 位など日本社会の課題を考える上で、イスラムから投影できることも多いのではないか」と している。

講演会は午後 1 時半‾5 時。参加費は千円(学生 500 円)

信濃毎日新聞 2023 年 5 月 31 日

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信州イスラーム世界勉強会主旨

「信州イスラーム世界勉強会」は、 長野県内外の市民有志が自由かつ 客観的な眼で自分たちにとってどんど
ん身近な存在となりつつある、イスラ ーム教徒やイスラーム世界の動向を 知り・ 考えて、それを自分たち自
身 の生き方や日本・世界の針路に役立 てようとする学びあいの広場です。 2015 年 12 月のキックオフミー
ティグ 以降、様々な催しにこれまで参加いた だいた皆様のご協力・ご支援に心より 感謝申し上げます。 コ
ロナ流行期の3年間ウェッブでの 情報発信を続けてきました。 中東諸国もからむウクライナ戦争が 止まぬ今
、世界の新たな見方を共に 学んでみませんか?

信州イスラーム世界勉強会 代表 板垣 雄三

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> ArcTimes「介護保険改悪がもたらす老若世代の危機」
> https://www.youtube.com/watch?v=P9QJzvbfzPs
○The News  2時間40分  2023年5月30日収録放映
● 介護保険改悪がもたらす、老若世代の危機 
【上野千鶴子、望月衣塑子、尾形聡彦】

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Fw: アフガニスタンの少女たちに教育支援を

> 皆様
>
> アフガニスタンではタリバン政権のもと女性の様々な権利が侵害されています。
> 中学生、高校生たちの教育を受ける権利が否定されている中、政府の勧善懲悪省に見つかれば最悪
処刑される危険を冒して非合法地下学級を運営している教師たちがあり、又そこに通い学んでいる多く
の少女たちがいるのです。この地下学級は個人の資金と僅かな援助で運営されています。
> この度、長野県南佐久郡佐久穂町在住のカメラマンの娘さんがこの女性たちに僅かでも希望の手を差し延べ
られれば
と考え支援活動を始めました。
>
> 高校生達がはじめたばかりで何処まで現実を変える力になるかは分かりませんが
、応援したいと思っています。6月4日(日)10時30分から佐久穂町の茂来(もらい)館視聴
覚室で現地地下学級の生徒たちと佐久穂出身の高校3年生・遠藤寂(しずか)さんの公開オンライン交流会が
開かれます。ぜひご参加ください


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