かつて香春岳で産出していた鉱物は銅鉱石が多かった
そのため地名や駅名にも採銅所の名が残る
鉱山全盛期を物語るように採銅所駅には駅の気品が強く感じ取れる
エントランス上部に掲げられた駅名版は切り株をスライスした一枚板
日田彦山線だけに日田杉であろうか?
鉄のラッチもそのままに残される
エントランス外には両サイドにこれもまた無垢の木材を加工した
温もりのあるベンチが据え付けられる
駅本屋の上り方脇に残される積出用側線の有効長はかなり長く
何両もの貨車が据え付けられるようになっていた
駅本屋の窓枠にも注目したい
木の当時から残る窓枠にも漂う大正浪漫
そしてホームにはかつてはどの駅にもみられた
工業デザイナー氏の手によるカーヴが美しい腰掛に
僅かな昭和のモダニズム
無人化された後もきれいに維持される採銅所駅に
今も残る凛とした気品
2024年 弥生 日田彦山線 採銅所駅 Nikon Df
だいぶ前に日田彦山線に乗ったときに、変わった駅名が気になって車窓から眺めていました。
その土地の歴史や背景を表した駅名、地名はいいものですし、長い時間ここの産業と暮らしを支えて来た鉄道の姿にも感じるものがあります。
降りることは叶いませんでしたが、いつか再訪する機会があれば、ひとときを過ごしてみたい駅です。
お写真から、駅の魅力が伝わって来ました。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com
コメントありがとうございます。
大変ご無沙汰です。
私は自然と列車が織りなす風景と人と鉄道の生活臭が
とても好きです。
これからも、この二つのテーマを力ある限り表現していきたいと
思っています。
これからもお写真楽しみにしています。
今後とも、よろしくお願いいたします。