ぐっと昇るのが遅くなった晩秋の朝陽が、
一瞬、機関車を美しく浮かび上がらせた。
2017年晩秋 ヒガハス
古いスキャンデータで荒い画像だが、
餘部ユースホステルの2階ベランダから見た鉄橋の眺めだ。
陽が餘部の谷に回り切れないうちにいなばが下る。
全体に黒っぽい甍の街並みで、悲運の蟹加工工場は未だ無い。
1977年冬
名優 樹木希林さんが亡くなった。
昭和、平成と芸能界を歩んできたその存在感たるや圧倒的だと思う。
自分の鉄道人生における存在感といえば、581(583)系か。
夜行に昼行にと車両基地に居ることがないほど働きまくって、
最後にはタウンライナーなどその身を切り分けてでも活躍し続けたという意味においては、
何だか通じるものがあるように思えた。
1977年 博多駅
9月に入って2週。
ぐっと秋めく周囲の木々に
ふとあの山線遠征を思い出した。
もう一度、
此処へハドソンの咆哮が戻ってきて欲しい。
2014年秋 小沢~倶知安 Df
秋の陽は釣瓶落とし。
ギリギリ残った陽光に染まりながら上り貨物が過ぎ去る。
昨年度を最後に消えて行ったコキ50000をエスコートする赤いEH。
機関車サイドのJRFマークとともに、
やがて記憶の彼方へと・・・。
2014年秋 ヒガハス Df