将棋 最年長４１歳でプロ棋士へ 朝日アマ名人 今泉さん 夢を追い続け努力を積み重ねる

朝日アマ名人が、アマ棋戦成績優秀者に用意された基準をクリアしてプロ入りが認められました。
アマ棋戦の成績優秀者が出場できるプロ公式戦で、１０勝以上かつ勝率６割５分以上の条件をクリアし、
プロ５人と対局し、３勝以上を上げるとプロ入りが認められるという厳しい条件をクリアしました。

今泉さんは１４歳で奨励会に入会しましたが、年齢制限の２６歳までにプロと認められる四段になれずにプロを断念しました。
その後、２００７年、アマ棋戦優勝者に用意された試験を経て奨励会に再入会しましたが、２年間の期限内に四段になれずに退会しました。

今回が３回目の挑戦でした。退会してから、介護施設で働き、資格を得て働いていました。
介護の仕事の経験が、棋力にもプラスに働き、今回の夢を実現されたのでしょう。
なにより、夢を諦めずに努力を続けておられたのだと思います。
今泉さんはフェイスブックを２年前に開設し、それを通して「応援する会」もでき、それも力になったのだと思います。

昔は、奨励会に年齢制限がありませんでした。そのため夢を諦めずにプロになれない人がいました。
プロになれないということは、将棋で収入が得られないということです。
それはその人の人生をダメにするとのことで３０歳の年齢制限ができ、３０歳から第二の人生を送るのは大変とのことで２６歳になっています。
将棋のプロになるのは、東大入学より難しいと言われています。
某元名人が「兄は頭が悪かったので、プロになれずに東大に入った」との発言もありました。

これからも、今泉さんのチャレンジは続きます。
スポーツ選手でも、芸術の分野でも、一流になれるのはごく一部です。多くの努力を積み重ねても夢を叶えられなかった人は多くいます。
でも、その努力を積み重ねないと一流になれないのも事実です。
夢を求め、自分を信じて努力を続ける、しかし、時には新しい夢に切り替えることも必要なのでしょう。難しいですが。

大きな夢でなくても小さな夢をその時その時に持ち続けることが、生きるためには大切なのかもしれません。
チャップリンは生きるためには、希望、勇気、少しのお金の３つが必要と言いました。

苦しい状況でも、痛みを抱えていても、いつかは解決できるとの希望があれば、頑張ったり耐えることができます。
真っ暗なトンネルの中にいると出口の光は見えません。
心の中に光を持ち続け、日々の一つひとつの努力を積み重ねることができるかどうか、
いつか夢を叶えられると信じることができる人が強い人なのかもしれません。