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「八戸市女子高校生自殺 いじめが直接的原因でないとする調査結果」 第三者委員会は本当の第三者?

2014-12-24 00:21:55 | 社会
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20141223-00000253-fnn-soci
青森・八戸市で2014年7月、八戸北高校2年の女子高校生が自殺した問題で、青森県の第3者機関は、いじめが直接的な原因ではなかったとする調査結果をまとめた。
亡くなった女子生徒のノートには、無料通話アプリ「LINE」で、「存在自体がうざい」、「被害者ぶんないで」などと友人から書き込みがあったことを示唆する記述があった。
23日まとめられた調査報告書では、女子生徒に対するLINE上での悪口などについて、いじめと認定したが、自殺の直接的な原因ではなく、重い摂食障害や、友人関係、学業への不安など、複合的な要因が重なったためだったと指摘した。.

http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014122301001359.html
一方でこれらのいじめに顕著な悪質性はなく、集団生活の中で生じる人間関係上の衝突の範囲内とした。その上で自殺は、摂食障害や体調不全、学業成績など複合的な要因によると結論付けた。

http://www.sankei.com/affairs/news/140724/afr1407240025-n1.html
女子生徒の父親は23日、共同通信の取材に応じ「昨年夏ごろから学校で疎外感を感じていると訴えていた」と話した。体調を崩しがちになり、母親が担任に相談したという。家に残されたメモには、学校で聞こえるように陰口を言われたり、授業で発表した内容をLINEでけなされたりしたなどと記されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141223-00000055-jij-soci
県教委の第三者機関「県いじめ防止対策審議会」は23日、自殺の可能性が高いとした上で、「いじめに相当する行為はあったが、直接原因ではない」との最終報告書を県教委に提出した。摂食障害など「複合的因子」が重なったと結論付けている。
 審議会は、本人の直筆メモや学校が実施した聞き取り調査などを基に、いじめの有無を検討。その結果、無視や無料通話アプリ「LINE(ライン)」上での悪口など7項目をいじめと確認した。ただ、「自殺はいじめにより直接的に引き起こされたものではない」と判断した。 

青森県いじめ防止対策審議会委員名簿(平成26年7月30日現在)  第三者機関
氏 名 所 属 等  http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/education/ijimeboushi-shingikai.html
1 沼 田   徹 沼田法律事務所
2 田 中   治 青森県立精神保健福祉センター所長
3 内 海   隆 青森公立大学教授
4 関 谷 道 夫 青森県臨床心理士会会長(弘前厚生学院学院長)
5 奈 良 秀 夫 青森県社会福祉士会会長
6 住 吉 治 彦 青森県高等学校PTA連合会会長

感想;
「いじめと認定したが、自殺の直接的な原因ではなく、重い摂食障害や、友人関係、学業への不安など、複合的な要因が重なったためだったと指摘した」。”存在自体がうざい“”被害者ぶらないで“などのLINEの書き込みがあったりして、グループからいじめられていたようです。それで体調を崩したのではないでしょうか?
確かにいじめで自殺するのは、いじめがきっかけでそれに耐えられなくなったり、こころの病になり、それが苦しくてそこから逃げたくて自殺しかないと思って選択するのではないでしょうか?いじめは親にも話せないし、学校の先生にも話すと仕返しが怖くて話せない。そこにいじめ対策の難しさがあると思います。
今回の自殺は、いじめがなければ起きなかったと思います。因果関係で言えば因はいじめ、果は自殺。その間に、女子高校生の苦しみがあったのだと思います。

「存在自体がうざい」が”これらのいじめに顕著な悪質性はなく、集団生活の中で生じる人間関係上の衝突の範囲内”とありました。だったら、悪質性とはどの程度なのでしょうか?確かに衝突はあります。ただ、人によって受け止め方が違うのではないでしょうか?この女子生徒はグループからのけ者にされました。お菓子を他の仲間には配ってもこの女子生徒には配られなかったとあったそうです。

この第三者委員会はHPに掲載されていました。青森県の心理/弁護士/教育関係の方のようです。
いじめで自殺したとなると、学校の責任問題、また教育委員会自体の問題になります。それを避けたいための結論だったように思えてなりません。虐めを失くそうとするのは本来、学校の課題であり、教育委員会の課題ではないでしょうか?いじめによる自殺を防ぐことが目的ではないでしょうか?それをいじめがあったが、本人の問題で自殺したと、本人の問題(本人がこの程度で自殺するのは本人に問題があったようなコメント)にすることで、いじめによる自殺を防ぐことはできないのではないでしょうか?
また、母親は学校の担任に相談していましたが、学校は自殺を防ぐことができませんでした。担任は、学校はきちんと対応していたのでしょうか?それに対しての検証はどうだったのでしょうか?
大津のいじめを判断した第三者委員会は尾木ママなど、自殺した親が第三者委員会に本当の第三者追加を要望し認められ、その委員が客観的に判断した結果、いじめを認定し、それによる自殺と結論付けました。そして学校側の問題点も指摘しました。

第三者委員会はせめて大津のように、自殺した子どもの親も委員を依頼できるように客観性を持たせないと、第三者委員会という聞こえはよいカモフラージュの自分たちの立場を守る見解を出してくれる委員会では意味がないように思いましたが、いかがでしょうか?

自殺した子どもの親は納得がいかないでしょう。また、このようなことが続くなら、いじめ対策は形だけになり、いじめの対策にはほど遠いように思いました。第三者機関のメンバーはその道の専門家だと思いますが、女子高校生がいじめでどれだけ苦しみ悩み、そして自殺しか道がないと思ってしまった女子高校生のこころの苦しみに対する考慮がないように感じてしまいました。