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佐野氏原案、展覧会のポスターとも類似 ネット上で指摘 ”他のデザインからヒントを”

2015-09-01 08:20:00 | 社会
http://digital.asahi.com/articles/ASH805QCNH80UCLV00Z.html 竹端直樹 2015年9月1日

 2020年東京五輪のエンブレムのコンペに佐野研二郎氏が応募した「原案」デザインが、2年前に東京で開かれた展覧会のポスターに似ていると、ネット上で指摘されている。8月28日の会見で組織委は、世界の商標を調べたところ、原案に「若干類似する作品が見つかった」としていたが、展覧会に関するものは商標登録されておらず、調査対象にしていなかった。

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 展覧会は東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーで2013年11月に開かれた「ヤン・チヒョルト展」。チヒョルトはドイツに生まれ、1920年代から新しいタイポグラフィー(活字書体のデザイン)の創生に努めた。その業績をまとめた展示で、展覧会のポスターやDMは、グラフィックデザイナーの白井敬尚(よしひさ)氏がデザインした。白井氏は「ポスターなどは、チヒョルトが31年に制作した書体をもとにデジタル化し、さらにグラフィックの要素として手直しして用いたもの。佐野さんの原案については、いまの段階で申し上げることはない」と話した。

 佐野氏のエンブレム原案は「T」を太い長方形と二つの三角形で構成、赤い丸が右下に配置されているが、同展のポスターでの「T」のデザインも、色は違うが、ほぼ同じ要素で構成されている。文字の下の丸はピリオドを表している。

 大会組織委の高谷正哲戦略広報課長は「事実関係は確認中」としている。これまで組織委は、エンブレムの決定案は、「類似する作品が見つかった」「躍動感が薄まった」といった理由から、採用後に修正を経て公表したと説明している。

〈デザイン評論家・柏木博さんの話〉 アルファベットを三角形や四角形、円などの単純な形態でデザインすれば似てくる。「原案」は、正方形を9等分したマス目にレイアウトして図形を作っている。白井さんの作品とはデザインの設計方法が違う。佐野さんはその点も含めて、デザイン全体の自分の考えを説明した方がいいのではないか。(竹端直樹)

感想;
原案も似ている。修正した案も似ている。他には盗作を行っていた。
デザインの名前はMRドーナツからヒントを貰った。
元々が、いろいろなデザインからヒントを貰ってデザインされている方のようですね。
そのために、どうしても似てくるのでしょう。問題ないようにデザインを修正されてもどうしても元のデザインコンセプトが残って似ているのではと思いました。
JOCは変更する考えがないのでベルギーの訴訟結果がどうなるかですね。
そこでお金を払うことになれば、JOCの判断がリスク判断が甘かったとなるのでしょう。

「いつか教科書に載る景色」 国会前デモ、なぜ広がった ”内閣支持率を下げること”

2015-09-01 08:08:44 | 社会
http://digital.asahi.com/articles/ASH8Z7SWFH8ZUTFK00B.html 後藤遼太 2015年8月31日
 安全保障関連法案を審議している国会議事堂は30日、法案反対の声に包まれた。安倍政権の政策すべてに反対というわけではないという人もおり、デモ参加者は立場を超えて法案反対で足並みをそろえた。今後はデモが一過性に終わらず、投票を通じた政治参加につながるかも焦点になる。

 小雨の国会前。色とりどりの雨傘の間から学生団体の声が響き、労働組合や宗教団体ののぼり旗が林立した。老若男女が声を上げた。

 喧噪(けんそう)の中心に、学生団体「SEALDs(シールズ)」がいた。正式名称は「Students Emergency Action for Liberal Democracy-s」(自由と民主主義のための学生緊急行動)。憲法記念日の5月3日に、都内の大学生十数人が中心になって立ち上げた。彼らの声は、ツイッターなどを通じて拡散。毎週金曜日の抗議活動は、回が重なると人数が増えた。

 早稲田大1年の広内恒河(こうが)さん(19)は「いつか教科書に載る景色ですね」と漏らした。安保法案は「解釈改憲というプロセスが違憲」と思う。アベノミクスは「必要な施策」と肯定的だが、地元の岩手で総選挙前に街頭演説をした安倍晋三首相が、安保法制にあまり触れなかったのが疑問だった。「安保法案が後で出てきた。だますつもりだったんだ」と思い、7月から国会前に足を運んでいる。

 都内の弁護士の男性(77)は、「山積みの仕事」を放り出して、国会前に足を運んだ。「これだけの声を反映できない安保法案は、国民主権をないがしろにするものだ」と話す。

 60年安保闘争の光景が浮かぶ。学生仲間と腕を組み国会前を歩いた。「動員が多かったからね。今日は市民が自発的に集まっている。いい光景じゃないか。民主主義が定着したんだね」と目を細めた。

 都内の大学院生の女性(24)は「安保法案は要件や基準が拡大解釈される危険性がある」と話す。抗議活動にはためらいがあった。「SEALDsの存在が後押しになり、声を上げていいと実感できた」(後藤遼太)

首相周辺「若者は現実を知らない」

 一連のデモの広がりを政権や政党はどう受け止めているのか。

 政権側はおおむね否定的だ。菅義偉官房長官は28日の記者会見で「デモのなかで『戦争法案』『徴兵制復活』と宣伝され、大きな誤解を受けていることは極めて残念だ」と語った。首相周辺の一人も「デモに参加する若者は理想や建前に走り、現実を知らない。世界では戦争が起きている。日本が何もしないわけにはいかない」。報道各社の世論調査で内閣支持率が40%前後あることもあって「国民的なうねりにはなっていない」(首相周辺)とみる。

 ポピュリズム(大衆迎合)批判もある。自民の谷垣禎一幹事長はデモについて「民主主義社会で、自分たちの主張をきちっと主張する方法がなければいけない」と一定の理解を示しつつ「いたずらに興奮とポピュリズムを巻き起こすものなら好ましいと言えない。民主主義の質を高めるという観点からやっていただけたらありがたい」と語った。

 一方、民主党など野党4党の党首は30日の国会前でのデモに参加した。岡田氏は28日の記者会見で「政治家であれば、全国でこれだけの人が立ち上がることは大きな意味があると感じ取るべきだ。国民がそういう形で意思を表すのは価値あることだ」と語り、デモの意義を認める。

 維新の党の今井雅人政調会長は同日の会見で「自ら声を出し、主張することはいいことだ」と述べる一方、「普段から声を出すのなら選挙にも行くことだ。投票率低下は民主主義にとって危機だ。自分の手で政治を決めてほしい」と語り、デモを一過性に終わらせず、選挙の際に投票で意思を示すべきだとの考えを強調した。

「60年代以来の規模」海外メディア報道

 安保関連法案への反対デモについて海外メディアは、若い世代の抗議の広がりを中心に伝えている。

 米英メディアは日本時間30日午後、主要ニュースとしてデモの様子を報じた。英BBCのリポーターは国会前からデモ参加者を背に中継。「子どもたちを戦争に行かせたくない」と訴える声を伝えた。AP通信は「労働組合や年配の左翼活動家によるデモが一般的だった日本で、学生や若い母親によるデモに注目が集まっている」と報じた。

 一連のデモを「1960年代以来の規模」と指摘したのはロイター通信。60年代の学生運動とは異なって暴力を否定していることや、平和主義的な憲法の尊重を求めていることを、学生団体「SEALDs」の中心メンバーに取材して伝えた。仏AFP通信は、音楽家の坂本龍一さんが国会前のデモに参加したことを紹介。若者の抗議は「法案に反対する声の広がりを物語っている」とした。

 一方、中国国営中央テレビは30日、国会前の映像を含めて繰り返しデモについて報道。「多くの国民が、この法案が日本の平和憲法のあり方に挑戦するものであるとして廃案を求めた」と伝えた。

議論が二極化するおそれも

 湯浅誠・法政大教授(元反貧困ネットワーク事務局長) デモは憲法で認められた重要な表現形態で、政権は耳を傾けるべきだ。一方で、デモの際のシンプルなスローガンは参加者の求心力を高めるために有効だが、議論が二極化するおそれもある。安全保障関連法案の賛成派は「平和を守る」、反対派は「戦争になる」と言ってかみ合わなくなると、結果的に、国会における数の力で原案通り通過してしまう。

 私たちは主権者として、この国の行方に最終責任を負い、結果責任を免れない。一連のデモは政治をより身近で切迫したものと感じさせたが、議論や対話をして民主主義の成熟につながることを望む。そうすれば投票率も向上し、より民意に近い政治が実現する。


為政者と民意の間にずれ

 吉田徹・北海道大准教授(欧州比較政治) 英米仏各国と比べ日本は、デモに参加したり集会に出席したりするといった投票以外の政治参加が少ないという調査もある。デモも含め、民意の表し方は多様なほうが長期的にみて政治体制は安定する。

 代表制民主主義は選挙が基本だが、消費税やアベノミクスなどの争点をめぐって国民の価値観が多様化する中、代表にすべてを任せるのは無理がある。安保法案について世論調査で反対や慎重論が多数を占め、反対デモが起きているのは、為政者と民意の間にずれが生じているからだ。政策を丁寧に説明し有権者の声を聞く取り組みが不十分であることを政治家はわきまえるべきだ。

     ◇

 〈集会の自由〉 集会を開いたり、集団で意思や主張を示すデモをしたりすることは、憲法21条で「集会の自由」として保障される。基本的人権の中でも重要な「表現の自由」の一つとされる。1963年、米国で人種差別撤廃を訴えて20万人以上が「ワシントン大行進」を行い、公民権法の制定につながった。日本では60年に日米安保条約改定に反対する「安保闘争」でデモ隊が国会を囲んだ。当時の岸信介内閣は混乱の責任をとって総辞職した。

感想;
安倍内閣支持率が40%もあるために、安倍首相も心強いのでしょう。
もし、強硬採決されるなら、来年の参議院選挙で自民党と公明党を支持しないことだと思います。
今、強硬採決をして、来年の参議院選挙の時にまた株価を上げていれば、国民は忘れてまた自民党と公明党に投票してくれると思っているのだと思います。
石破さんも安倍さんの支持率が思いのほか高いので無理をして自民党総裁戦に立候補を見送ったのだと思います。

坂井優基著「ジャンボ機長の状況判断 -失敗しない決断と行動-」 ”易占い 易経”

2015-09-01 03:22:24 | 本の紹介
CRP(Cockpit Resouce Management)訓練で強調されることは
1)機長は、まわりの人間が気づいたことや思ったことを言い出しやすい雰囲気をつくる
2)機長以外の乗員は、何かに気づいたときや少しでもおかしいと思ったときには必ず明確に口に出す
3)機長は、誰かが何かを言い出したらそれについて考える

ジャンボジェット機のミスは墜落に繋がるので、おかしいと思ったら、無駄でもよいから確認することだそうです。
特に、副機長がおかしいと思ったことは言わないと、機長もミスをするので、危ないそうです。

自分の状況判断
1)何か違いがあると思って情報を探せ
2)見えない部分は悪いことを想定する
3)自分から情報を取りに行く
4)Yes, Noで答えられない質問をする
5)話しやすい雰囲気をつくる

他人の状況判断
1)状況判断を共有する
2)意図を共有する
3)悪い情報ほど早めに行う
4)とりあえず第一報を報告する
5)念のため情報を発信する
6)何も変わったことはないという情報
7)気になったことは口に出す
8)ストレートに言う

副機長と機長の関係、意見が言える風土。
ハイテクのジャンボの世界でも、人間関係が実は大きな事故を防ぐことに関係しているようです。

感想;
これを読んでいて、いろいろな場面での考えにも通じると思いました。
いつもと違うおかしいと思ったら、報告したり周りに尋ねる、その感性が大きな問題を防ぐのだと思いました。
自分だけだと視野が狭くなってしまっていることがあるので、いろいろな人の声を傾聴して、そして自分がどうして行くかを選択すると、自分だけの考えで選択するよりも選択肢が広がったり、深みが増すのでしょう。

易占占いでは、四書五経の易経を使います。中国三千年の人の生き方のヒントが含まれています。それと照らし合わせることで、自分が占いたいことをもう一度その観点で見つめ直して、そして行動します。この見つめ直しが、結果としてよい報告に導き、それで占いが当たったとなる確率が高くなるのでしょう。