http://ameblo.jp/kumiko926/entry-12117646614.html?frm_src=favoritemail2016-01-15
水戸での三日間が終わった。
いやあ、寒かった。
でも、私の子供の頃の水戸は、こんなもんじゃなかったなあ、なんて思い出す。
冬休みに行くおばあちゃんちは、朝の寒さがそれこそギシギシいうような厳しさだった。
そのおばあちゃんち。
今は、その孫、つまりイトコがやっている酒屋だ。
コンサート会場のホールからも近く、彼は初日の差し入れにビールを持ってきてくれた。
翌日、ホテルからホールへの道すがら、酒屋を見ると、そのイトコが空瓶の整理をしていた。
その姿が、かれのお父さん、つまり私のおじちゃんにそっくりだった。
母の弟である、そのおじちゃんも今はなく、でも、一生懸命に働くイトコの姿に胸が熱くなった。
そのコンサート帰り、お線香をあげに店に寄った。
大好きなおばちゃんが迎えてくれた。
血はツナガッテないけど、人の価値はその心根なんだなあと、いつも思わせてくれるおばちゃんだ。
「あの震災で、地盤が悪いってわかっちゃったんだ」
ホテルまで送ってくれる車の中でイトコが言う。
車は、後ろでがたぴんと音がしている。
空瓶の音だ。
懐かしい音だ。
千波湖があるってことで、もともとは沼を埋め立てた地域。
それが、水戸駅の南口あたり。
そうか、そうだったんだね。
震災で店中の酒がめちゃくちゃになった。
「大変だったね」
「でも、店は残ったから」
ずいぶん年下だと思ってたイトコは、もうすっかりたくましくなっていた。
こりゃあ、私だって年をとるわけだ。
「今は、業務用の配達で商売してる」
量販店やスーパーや、ネットなど、個人商店で太刀打ちできる時代ではない。
「店、倉庫みたいでしょ」
おばちゃんのいうとおり、もう普通の酒屋の感じではなくなっている。
そんな店に、コンサート帰りのお客さまが寄ってくださったという。
これまたありがたいことだ。
ずいぶんとちっちゃくなったおばちゃんを二度抱きしめ、別れた。
また来るね。
故郷は「人」。そんな気がした。
感想;
室生犀星作
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや・・・
石川啄木作
故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く
ふるさとは人との繋がりがあってこそ、懐かしく思い、また帰りたいと思うのでしょうか。
人は人によって傷つけられ、人によって癒される。
遠野なぎこさんは母親の愛情を感じられなく、愛されたい思いから男性にそれを求め裏切られてしまう・・・。
無条件に愛されているとの実感を持てると強くなれるのでしょうね。
それが宗教の場合、心から信じている人は強くなれるのだと思います。
水戸での三日間が終わった。
いやあ、寒かった。
でも、私の子供の頃の水戸は、こんなもんじゃなかったなあ、なんて思い出す。
冬休みに行くおばあちゃんちは、朝の寒さがそれこそギシギシいうような厳しさだった。
そのおばあちゃんち。
今は、その孫、つまりイトコがやっている酒屋だ。
コンサート会場のホールからも近く、彼は初日の差し入れにビールを持ってきてくれた。
翌日、ホテルからホールへの道すがら、酒屋を見ると、そのイトコが空瓶の整理をしていた。
その姿が、かれのお父さん、つまり私のおじちゃんにそっくりだった。
母の弟である、そのおじちゃんも今はなく、でも、一生懸命に働くイトコの姿に胸が熱くなった。
そのコンサート帰り、お線香をあげに店に寄った。
大好きなおばちゃんが迎えてくれた。
血はツナガッテないけど、人の価値はその心根なんだなあと、いつも思わせてくれるおばちゃんだ。
「あの震災で、地盤が悪いってわかっちゃったんだ」
ホテルまで送ってくれる車の中でイトコが言う。
車は、後ろでがたぴんと音がしている。
空瓶の音だ。
懐かしい音だ。
千波湖があるってことで、もともとは沼を埋め立てた地域。
それが、水戸駅の南口あたり。
そうか、そうだったんだね。
震災で店中の酒がめちゃくちゃになった。
「大変だったね」
「でも、店は残ったから」
ずいぶん年下だと思ってたイトコは、もうすっかりたくましくなっていた。
こりゃあ、私だって年をとるわけだ。
「今は、業務用の配達で商売してる」
量販店やスーパーや、ネットなど、個人商店で太刀打ちできる時代ではない。
「店、倉庫みたいでしょ」
おばちゃんのいうとおり、もう普通の酒屋の感じではなくなっている。
そんな店に、コンサート帰りのお客さまが寄ってくださったという。
これまたありがたいことだ。
ずいぶんとちっちゃくなったおばちゃんを二度抱きしめ、別れた。
また来るね。
故郷は「人」。そんな気がした。
感想;
室生犀星作
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや・・・
石川啄木作
故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く
ふるさとは人との繋がりがあってこそ、懐かしく思い、また帰りたいと思うのでしょうか。
人は人によって傷つけられ、人によって癒される。
遠野なぎこさんは母親の愛情を感じられなく、愛されたい思いから男性にそれを求め裏切られてしまう・・・。
無条件に愛されているとの実感を持てると強くなれるのでしょうね。
それが宗教の場合、心から信じている人は強くなれるのだと思います。