幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「アスペルガーと愛 ASのパートナーと幸せに生きて行くために」 マクシー・ストン著

2016-01-20 03:40:55 | 本の紹介
魅力
 AS男性は「新設、おだやか、おとなしい」といった第一印象を与えることが多く、彼女たちはそこに惹きつけられる。

興味の一致
 音楽好きはAS者によく見られる高度な感受性に関連しているかもしれない。
 AS男性によく見られる子どもっぽさや少年のような性質が表れる。ASの人たちのユーモアはアプローチの面でかなり未熟なことがある。相手が自分の冗談に笑ったことに魅力を感じたと言っている。
AS男性のパートナー選びでは、思いやりが深く安心感が得られる誠実な女性が最有力候補になるようである。

信頼
 AS男性の多くはパートナーが信頼できるかどうかを非常に重視する。

AS側から見たコミュニケーション
 ある女性が、朝AS夫に「夕方お母さんを迎えに行くことになっているから」と告げました。その日は彼女の母親の誕生日で、レストランに連れて行く予定を立てていました。「ベビーシッターが来る前に子どもたちの寝る支度をしたいから、今日は早く帰って来てね」と彼女は朝食の席で夫に頼みました。夫は彼女の真向かいに座っていました。彼女の言ったことを聞いて了解したように見えました。しかし彼はその日早く帰って来ませんでした。ようやく帰宅した彼は妻の訴えを聞いてもまったく理解せず、「そんなこと言わなかったじゃないか」と逆に彼女を責めました。間違いなくメッセージを伝えていた妻はそれを聞いて激怒しました。これは姑に会うのを避けるための策略だと思いました。その晩は誰にとってもさんざんな夜になりました。妻は「きみはわざと意地悪なことを言っている」と責める夫に怒り、夫は聞いた覚えのないことを「ちゃんと話した」としつこく主張する妻に腹を立てました。とばっちりを受けた母親は可哀想に外出できませんでした。
 なぜ彼には奥さんの言ったことが聞こえなかったのでしょう。1つ目の理由はラジオです。彼女がメッセージを伝えていたときラジオがかかっていました。2つ目は一緒に朝食をとっていた子どもたちです。彼は、末の娘が着替えたばかりの服に飲み物がポタポタとこぼすのを見て気になっていました。3つ目はある人に電話しなければならないと思いだしたことです。
 カウンセリングの場で私はよくASの人に「私の言ったことを繰り返してください」と頼みます。そうしてもらうと彼らが私のメッセージを私の意図通りに理解しているかがよくわかります。

社交の場
 彼女は晩餐会のために体にぴったりしたドレスを買いました。晩餐会ではダンスも行われることになっていました彼女はAS夫に「お尻が大きく見えないかしら」と尋ねました。「くるっと回ってごらん」と夫は言いました。そして一回りした彼女に「本当だ。すごく大きく見える」と答えたのです。奥さんが聞きたかったのはそんな言葉ではありません。「ありがとう」と彼女は皮肉を込めて言いました。夫はその口調に含まれた悲しみやあてこすりに気づかず、ただ、「どういたしまして」と答えました。奥さんは夫の一言に深く傷つき、落ち込んでしまいました。しかし彼はそれがまったくわかりませんでした。

ルーティン、決まり、境界線
 ルーティンや決まりへの固執はAS成人の多くに見られる。

ASと気づき
          Aグループ Bグループ Cグループ(%)
夫を信頼できない     0   40   70
セックスの問題がある  20   50   50
健康の問題がある    20   66   80
子どもの問題がある   40   66   80
言葉の暴力がある    10   66   30 
身体の暴力がある    30   66   80

Aグループ
夫がASと診断され、彼女も彼自身もASの特徴を受け容れている
子どものいる人が大半で、子どもの何人かはASの診断を受けている。
Bグループ
子どもがASの診断を受けており、夫も多分ASだと考えている彼女は考えている。
夫はASだと自覚していない。
Cグループ
夫も子どももASの診断を受けていない。
夫は間違いなくASだと彼女は確信している。

ASと気づき、対処する方法を学べば関係は上手くコントロールできることを示している。

カウンセリングとAS
 カウンセラーがASの知識や気づきがないとカウンセリングが上手く行かないことがある。

ASのプラス面
 同じことをきちんと遂行する。集中して取り組むことができる。

感想
相手をよく知ること。
相手をよく知ると自分を責めることもなくなります。
そして相手を変えようとせずに、自分がどう対処すべきかを考えて行動する。
相手がAS関係なく、人とのコミュニケーションの基本のように思いました。
相手がASだとなおさらそれが必須なのでしょう。