「なぜ女は男のように自信を持てないのか」キャティー・ケイ・ショップマン著

１）不安から逃れられない女性たち
　・失敗への恐れが強いのでは。
　・女性であることを意識するだけで負担を感じているのでは
　・成功の鍵は能力が握っているとの思い込み？

２）考えすぎて動けない女性たち
　・自信は「想像するだけの人」と「実際にやる人」を区別する性質である
　・女性は自分の行動を押し止める
　・自信は事を起こすことができるという信念

３）女性は生まれつき自信がないのか？
　・認知行動療法で驚くべき効果が上がった
　・脳は変えられる
　・精神的回復力（レジリエンス）の強い遺伝子をもって生まれたサルは基本的にどんなタイプの母親に育てられても健やかに育った。不安症タイプの遺伝子をもつサルが不安症の母親または面倒見の悪い母親に育てられると、不安症のサルのまま大人になった。だが、素晴らしい母親に育てられると、遺伝子的に不安症になるリスクをプログラムされていたとしても、健康的な大人に育った。母親の育て方が、子どもに、遺伝的な青写真をを乗り越えさせたのだ。

４）男女間に自信の差が生まれる理由
　・容姿に対する自分自身の強迫観念が、私たち（女性）から自信を吸い取っているのだ。
　・女性はたいてい、尊敬されるよりも好かれたいと思う傾向がある。それが職場での交渉を難しくしている。
　・女性は無駄な自己叱責で、自分を傷つけることに多くの時間をかけすぎている。
　・女性には、物事がうまくいかなかったときは自分を非難して、成功したときは、運や他の人など、自分以外の何かのおかげだとする傾向がある。
　・最も自信をダメにする女性たちのゆがんだ習慣は、「完璧さを追求すること」だった完璧主義は私たちを「行動」から遠ざける。
　・自分が完璧に準備ができていて、完璧に資格があると信じられるまでずっと尻込みしたまま、男性の同僚が「踏み出す」のを見ているだけだ。
　・外界からの刺激に対する認知機能をつかさどり、選択肢を比較したり、間違いを認識したりするその部位は女性の方が大きい。女性は左右両方の脳を男性よりもスムーズに使える傾向にある。
　・高いテストステロンの値は、自分にパワーがあるという気分につながる。この自己中心的なホルモンは、客観的な視点で物事を見られなくしてしまう。
　・エストロゲンは、人との結びつきやつながりを促し、私たちの脳の、社交スキルと観察力に関係する部分をサポートする。衝突やリスクを回避させようとする作用があるので、行動を起こすことを妨げる場合がある。

５）自信は身につけられるもの？
　・昔は試行錯誤を繰り返して、人はだんだんと「自分はだいたい正しかったんだ、自分はできるんだ」と自信を付けて行ったんです（心理学者リチャード。ペティ）
　・今日では、大切な子どもを、失敗したり、リスクを冒したりすることから守り、ことあるごとに褒めることで、自信がつくような子育てをしていると思っている親が多い。それが子どもをただ甘やかすことになっているだけだと気づかない。
　・成功の秘訣は、実際に失敗することなのだろう。
　・自信は「成長する思考習慣」を必要とする。なぜならスキルは学んで身につけられるものだと信じるのは、新しいことを始めることにつながるからだ。
　・尻込みしていないで、行動を起こさなければならない。

６）自信を自分のものにするための戦略
　・瞑想する
　・感謝する
　・小さく考える
　・よく寝て、よく動いて、分かち合う（友人と親密な時間をもつことでオキシトシンの分泌が増加する）
　・パワーが出る姿勢を練習する（背筋をまっすぐに伸ばして座るなど）
　・本当にそうなるまで真似をする

７）部下や子どもに自信をもたせるには
　・完璧にできたかどうかでなく、進歩を褒めよう。
　・意味のない完璧主義はやめさせよう。

８）自信の科学
　・違いを恐れない
　・考えすぎない、行動を起こす。本物になる。

感想；
女性だけでなく、男性にも言えることばかりでした。
自信は自ら信じると言います。
不安を感じたり、完璧にしないとの気持ちが芽生えると不思議なことにできなくなります。

失敗をしてよい。と思ってチャレンジすることなのでしょうね。
新しいことは失敗するものです。
失敗から多くのことを学びます。
その気持ちを持ち続けることなんだと思いました。