日本ではうつ病の治療というと主に薬の投与であるが、米国ではそれ以外の様々な方法が選択され大きな成果を上げている。
1)光トポグラフィー検査
日本では隠れ双極性障害がうつ病と診断されなかなか良くならない。
双極性障害とうつ病では薬が違う。
この検査を行うと診断ミスがかなり減る。
2)TMS(経頭蓋時期刺激)
ECTのような副作用がほとんどない。軽度なうつ病を対象としている。
それまでずーっと投薬で良くならなかった患者さんが、
嘘のようによくなるケースが多く報告されている。
日本でも新宿にあるTMSセンターで保険外での治療が受けられるようになった。
3)認知行動療法
投薬と同程度の効果があると報告されているが、日本ではなかなか広がらない。
4)ECT(電気けいれん法)
重症なうつ病患者に行われる。
副作用もあるが効果もあるので最後の手段として行われている。
劇的によくなる患者もいる。
5)カウンセリング
6)マッサージ
7)必要最小限の投薬
日本では大量の薬が投与されている場合も多く、薬の副作用で苦しんでいる患者も多い。
認知行動療法を取り入れているリワークプログラムを実践している五十嵐良雄院長
うつ病になりやすい人(メディカルケア虎ノ門のHPより)
・人に頼まれると断れない
・人に仕事を頼めない
・何か問題が生じると自分を責める
「当然、昔もうつ病になる人はたくさんいました。しかし、かつて窓際族という言葉があったように、会社での成績はは特別に高くなくても、病気の快復途上にある人の居場所が社内にあったんです。そうした部署で1、2年仕事をしていくと、病気は徐々に治っていったものです。現在は、そうした仕事の多くは派遣などの外部に委託されているので、居場所がなくなってしまったんです。」
妻を亡くした中川氏
「(妻の遺体は行政解剖に回され、3か月後に死因は薬物中毒と伝えられた)なぜ、薬物中毒に?
軽い不眠を訴え、心療内科を初めて訪れた中川氏の妻には、当初、抗不安薬と睡眠導入剤入薬、そして鎮痛薬が処方された。しかし、通院開始4か月目、1日の薬が10種、18錠になる、不眠に対して、抗うつ薬、向精神薬、抗不安薬などが複数処方されたのだった。いわゆる多剤大量処方のスタートである。
好転することもなく、17か月後には、12種、24錠に。初診から7年を迎える2004年9月には、1日分として、11種、33錠が処方され、その後も10回にわたって同量の薬を処方されていた。彼女は、明らかに運動能力が低下していった。何もないところで転ぶ。夜はトイレに行けずおむつをして寝る。知り合いに意味不明の電話をかける。2005年1月に息を引き取った。
2012年9月、中川氏の活動を取材していた中日新聞が「うつ病に薬害の影、安易な大量処方」と題して向精神薬の大量処方の問題を取り上げた。
「薬は、よほどもものを除いて短期間に使われるべきです。私の妻は、少し眠れないという悩みからクリニックに行き、薬物中毒になって死んだんです」
「新型うつ病のデタラメ」中嶋聡著(精神科医)
うつ病の概念の混乱が「新型うつ病」を生んだ原因
1)精神医学における精神病理学の衰退。
それにより診断方法が変わったが、それははっきり言えば診断力の低下。
2)SSRIと呼ばれる新しいタイプのうつ病薬の出現。
それが製薬会社の市場拡大の欲望を刺激しつつ、
精神医療界の利害と一致し病気の裾野を拡大した。
3)現代人の精神力の低下。
日本では、素人は薬のことを知る必要がないという傾向があったが、近年は副作用まで含めて患者がしるべきだという考えもある。
「ヒーリー精神科治療薬ガイド」ディヴィット・ヒーリー著(精神科医)
「それでも、抗うつ薬は役に立つ」
感想;
日本のうつ病の患者さんは苦しんでいるのに、なぜ米国で効果が示されている方法を取り入れようとされないのでしょう?
うつ病の患者さんが治らないと、医者はずーっと患者さんを抱えるので利益が出る、製薬企業はずーっと服用してもらえるので利益が出るということなのでしょうか?
1)光トポグラフィー検査
日本では隠れ双極性障害がうつ病と診断されなかなか良くならない。
双極性障害とうつ病では薬が違う。
この検査を行うと診断ミスがかなり減る。
2)TMS(経頭蓋時期刺激)
ECTのような副作用がほとんどない。軽度なうつ病を対象としている。
それまでずーっと投薬で良くならなかった患者さんが、
嘘のようによくなるケースが多く報告されている。
日本でも新宿にあるTMSセンターで保険外での治療が受けられるようになった。
3)認知行動療法
投薬と同程度の効果があると報告されているが、日本ではなかなか広がらない。
4)ECT(電気けいれん法)
重症なうつ病患者に行われる。
副作用もあるが効果もあるので最後の手段として行われている。
劇的によくなる患者もいる。
5)カウンセリング
6)マッサージ
7)必要最小限の投薬
日本では大量の薬が投与されている場合も多く、薬の副作用で苦しんでいる患者も多い。
認知行動療法を取り入れているリワークプログラムを実践している五十嵐良雄院長
うつ病になりやすい人(メディカルケア虎ノ門のHPより)
・人に頼まれると断れない
・人に仕事を頼めない
・何か問題が生じると自分を責める
「当然、昔もうつ病になる人はたくさんいました。しかし、かつて窓際族という言葉があったように、会社での成績はは特別に高くなくても、病気の快復途上にある人の居場所が社内にあったんです。そうした部署で1、2年仕事をしていくと、病気は徐々に治っていったものです。現在は、そうした仕事の多くは派遣などの外部に委託されているので、居場所がなくなってしまったんです。」
妻を亡くした中川氏
「(妻の遺体は行政解剖に回され、3か月後に死因は薬物中毒と伝えられた)なぜ、薬物中毒に?
軽い不眠を訴え、心療内科を初めて訪れた中川氏の妻には、当初、抗不安薬と睡眠導入剤入薬、そして鎮痛薬が処方された。しかし、通院開始4か月目、1日の薬が10種、18錠になる、不眠に対して、抗うつ薬、向精神薬、抗不安薬などが複数処方されたのだった。いわゆる多剤大量処方のスタートである。
好転することもなく、17か月後には、12種、24錠に。初診から7年を迎える2004年9月には、1日分として、11種、33錠が処方され、その後も10回にわたって同量の薬を処方されていた。彼女は、明らかに運動能力が低下していった。何もないところで転ぶ。夜はトイレに行けずおむつをして寝る。知り合いに意味不明の電話をかける。2005年1月に息を引き取った。
2012年9月、中川氏の活動を取材していた中日新聞が「うつ病に薬害の影、安易な大量処方」と題して向精神薬の大量処方の問題を取り上げた。
「薬は、よほどもものを除いて短期間に使われるべきです。私の妻は、少し眠れないという悩みからクリニックに行き、薬物中毒になって死んだんです」
「新型うつ病のデタラメ」中嶋聡著(精神科医)
うつ病の概念の混乱が「新型うつ病」を生んだ原因
1)精神医学における精神病理学の衰退。
それにより診断方法が変わったが、それははっきり言えば診断力の低下。
2)SSRIと呼ばれる新しいタイプのうつ病薬の出現。
それが製薬会社の市場拡大の欲望を刺激しつつ、
精神医療界の利害と一致し病気の裾野を拡大した。
3)現代人の精神力の低下。
日本では、素人は薬のことを知る必要がないという傾向があったが、近年は副作用まで含めて患者がしるべきだという考えもある。
「ヒーリー精神科治療薬ガイド」ディヴィット・ヒーリー著(精神科医)
「それでも、抗うつ薬は役に立つ」
感想;
日本のうつ病の患者さんは苦しんでいるのに、なぜ米国で効果が示されている方法を取り入れようとされないのでしょう?
うつ病の患者さんが治らないと、医者はずーっと患者さんを抱えるので利益が出る、製薬企業はずーっと服用してもらえるので利益が出るということなのでしょうか?