幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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菅官房長官「辺野古移設変えず」 沖縄県民投票の結果出ても ”沖縄県民の声を聴こうとの謙虚なお気持ちは?”

2019-02-14 17:55:00 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2019021401001334.html 2019/02/14 (共同通信)
 菅義偉官房長官は14日の記者会見で、米軍普天間飛行場移設を巡る沖縄県民投票の告示を受け、投票結果にかかわらず名護市辺野古移設を進める方針を表明した。「どういう結果でも移設を進めるか」との問いに「基本的にはそういう考えだ」と述べた。「問題の原点は普天間の危険除去と返還だ」とも強調した。

 県民投票に関しては「地方自治体が行うものであり、政府としてはコメントは差し控えたい」とした。西村康稔官房副長官は会見で「丁寧に説明しながら、理解を得て辺野古への移設を進めていきたい」と述べた。

感想
沖縄県民が普天間基地の危険に一番苦しまれています。
引き続いて沖縄県民に基地負担をさらに永続的に押しつけようとしている方針を見直して欲しいとの切ない願いなのだと思います。
結果が出る前に”聴こうとされない姿勢”は政治家としての資質が問われるのではないでしょうか?
誰のための政治なのでしょうか?
森友学園問題、加計学園問題、厚労省の統計不正問題、そういう問題は誰のために誰がいったいしているのでしょうか?
このような問題があっても、国民の支持率が高いと、それらの問題は問題ないと政権に思わせてしまっているのでしょう。
福澤諭吉「学問のすすめ」に、
愚民が愚政を招くとあります。
そのために、学問を学びなさいとのことです。





「雑草はなぜそこに生えているのか-弱さからの戦略」稲垣栄洋著 ”ナンバー1になるにはオンリー1”

2019-02-14 01:40:40 | 本の紹介
・アメリカ雑草学会
 「人類の活動と幸福・繁栄に対して、これに逆らったりこれを妨害したりする全ての植物」

・日本の辞書
 「自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草」

・日本にはおよそ7,000種類の種子植物があるといわれているけれども、雑草として扱われているのは、わずか500種程度である。

・基本的な特徴は「弱い植物」ということだ。弱いというのは、「競争に弱い」ということである。

・植物は、太陽の光と水と土さえあれば生きられると言われるが、その光と水と土を奪い合って、激しい争いが繰り広げられているのである。雑草と呼ばれる植物は、この競争に弱いのである。

・弱い植物である雑草の基本戦略は「戦わないこと」にある。

・植物の成功要素を三つに分類
 「C-S-R三角形理論」
  Competitive/Stress tolerance/Ruderal(荒地に生きる)

・播いても芽が出ない(雑草の発芽戦略)
 種子を播いても芽が出ないのだ。雑草は「休眠」という性質を持つからなのである。
 ・一次休眠;発芽に適する時期を待つための休眠
  寒さを経験しないと発芽しないなど。
 ・二次休眠;誘導休眠 発芽できる状況になっても発芽環境を待っている。

・種子には個性がある。(不斉一発生)
 雑草は野菜や花の種子と違って発芽のタイミングがバラバラである。

・雑草の中には、発芽に光を必要とする「光要求性」という性質を持つ種子が少なくないのだ。

・植物の葉は光合成のために主に青色と赤色の波長の光を吸収している。植物の葉が緑色をしているのは、緑色が不必要な光だからである。

・雑草は変化する(雑草の変異)。
 ・遺伝的な多様性。環境はさまざまだから、どんな性質が優れているかは、環境によって変わる。生物は多様性を保ち、できるだけ個性ある集団を作ろうとするのだ。
 ・農作物は均一になる。
  稲穂が熟す時期も早いものや遅いものがあってバラバラだとしたら、一斉に稲刈りをすることさえできない。弥生時代の石器で稲穂を摘み取る石包丁というものがある。これは、一斉に稲刈りができなかったから、穂を選んで摘んでいたのである。

・地域によって分かれる。
 シロツメクサは、青酸という毒物質を作るタイプと、作らないタイプの二種類があり、ヨーロッパの北の方では作らないタイプが分布しているが、南の方ではシロツメクサを食べるカタツムリがいるので、それから身を守るために毒物質を生産する。しかし、寒い北の方には害虫のカタツムリがいないので、毒を作らないタイプがあるのである。

・変化はときに偶然起こる。
 ・アレー隔離(鉄アレーから)
  一つの集団が大きく二つに分かれていること。
 ・ハーディ=ワインベルグの法則
  血液型A,B,Oの比率は、世代を経ても大きくは変化しない。このように世代が変わっても遺伝子頻度が変化しないこと。

・人間社会に適応して変化する。
スズメノテッポウという雑草は、畑地型と呼ばれる畑に生える集団と、水田型と呼ばれる田んぼに生える集団とで性質が異なる。一つには種子の大きさが異なる。畑地型が「たくさんの種子」を選択肢、水田型が「少しの大きい種子」を選択している。田んぼは、毎年、いつ頃耕すかという作業が決まっているが、畑は、さまざまな作物を作るので、いつ耕されるかは決まっていない。そのような不安定な環境で子孫を残すために、少しでもたくさんの種子を残そうとしているのである。

・ダーウィン
 「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」

・変化するために必要なこと
 「変えられないものは変えられない。変えられるものを変える」

・春先に咲く黄色い花は、集まって咲く性質がある。集まって咲いていれば、アブは近くに咲いている花を飛んで回る。そうすれば、結果的に同じ種類の花に花粉を運ぶことになる。

・紫色の花はミツバチなどのハナバチをパートナーに選んでいる。

・花と虫の共生関係
 ハチは蜜が欲しいだけで、植物のために働かなければならない義理はない。
密にたどりついたハチは、同じ仕組みでみつを吸うことができる花に付きたくなる。こうして、ハチは同じ種類の花を回るようになる。すべての生物は、自分の得だけのために利己的に行動している。しかし、結果的に、そんな利己的な行動によって、人間から見ると、植物と昆虫とが、いかにも助け合っているかのような、お互いに得になる関係が作られているのである。

・風媒花から虫媒花への進化は、裸子植物から被子植物の進化の過程で起こった。裸子植物は「胚珠がむき出しになっている」のに対して、被子植物は「胚珠が子房に包まれ、むき出しになっていない」ことで特徴づけられる。この子房の中で受精を行うことが可能になったのである。子房の中は安全である。そのため、この子房の中にあらかじめ胚珠を準備しておくことができる。このことによって被子植物は、受精から種子形成までの大幅なスピードアップに成功するのである。

・昆虫に花粉を運んでもらう虫媒花は、効率が良いが、昆虫がいないような環境では、とうすこともできない。そのため、花粉を運ぶ昆虫が少ないような環境では、再び風媒花に進化しなおしているのである。

・もっとも進化した双子葉植物がキク科であるのに対して、単子葉植物の中でもっとも進化していると言われるイネ科植物は、すべて風媒花である。

・自殖を避ける植物
 ・雄しべよりも雌しべの方が長い
 ・雄しべと雌しべが熟す時期をずらす「雌雄異熟」
 ・同じ花どうしでは、交配できないようにする「異形花柱性」という仕組み
  サクラソウには、雄しべが長く雌しべが短い長花柱花と、雌しべが短く雄しべが長い短花柱花の二タイプがある。

・雑草と呼ばれる植物は、わざわざ自殖を発達させているから、本当にややこしい。

・動けない植物が移動するチャンス
 ・花粉
 ・種子

・種子は時間を越えることができるタイムカプセルである。

・チャレンジすることは失敗することである。しかし、チャレンジすることで変わることができる。

・セイタカアワダチソウの悲劇
  ライバルがいなくなってしまうと、セイタカアワダチソウが出す毒物質は、自らの発芽や成長も蝕むようになっていった。そして、やがてセイタカアワダチソウは衰退していったのである。その頃になると、セイタカアワダチソウを追いかけるようにして、セイタカアワダチソウ お害虫も日本に帰化してきた。さらには、日本の植物病原菌も、セイタカアワダチソウに感染するように変化をした。

・日本から海外へ
 ・イタドリは、日本ではまった外にならないが、ヨーロッパに渡って、猛威を奮っているのである。
 ・ススキも、日本からアメリカ大陸に渡って雑草として大暴れしている。

・驚くことに韓国では、この恐ろしいジャンボタニシを田んぼにまいて除草すを行っている。韓国は冬の気温が低いので、田んぼに播いたジャンボタニシは、みんな寒さで死んでしまう。

・理想的な雑草の12の条件
1)種子に休眠性を持ち、発芽に必要な環境要求が多要因で複雑である。
2)発芽が不斉一で、埋土種子の寿命が長い。
3)栄養成長が早く、速やかに開花に至ることができる。
4)生育可能な限り、長期にわたって種子生産する。
5)自家和合性であるが、絶対的な自殖性やアポミクティックではない。
6)他家受粉の場合、風媒かあるいは虫媒であっても昆虫を特定しない。
7)好適環境下においては種子を多産する。
8)不良環境下でも幾らかの種子を生産することができる。
9)近距離、遠距離への巧妙な種子散布機構をもつ。
10)多年生である場合、切断された栄養機関からの強勢な繁殖力を再生力を持つ。
11)多年生である場合、人間の攪乱より深い土中に休眠芽をもつ。
12)種間競争を有利にするための特有の仕組みをもつ。

・雑草イネ
 収穫時の前に種子を落とすので、収穫するときには一粒もお米が残っていない。

・雑草の中には乾燥に強いものがある。それらの雑草は砂漠の緑地化に利用できるかもしれない。

・雑草の定義
 「望まれないところに生える植物」
 ⇒ラルフ・W・エマーソン
 「雑草とは、いまだにその価値を見出されていない植物である」

・本当の雑草魂
 「踏まれたら、立ち上がらない」というのが、本当の雑草魂なのだ。そもそもどうして立ち上がらなければならないのだろう。
 「雑草は踏まれても踏まれても、必ず花を咲かせて種子を残す」
 大切なことは見失わない生き方。これこそが本当の雑草魂なのである。

・生物の世界の法則では、ナンバー1しか生きられない。これが、厳しい鉄則である。「ガウゼの法則」
 同じような環境に暮らす生物どうしは、激しく競争し、ナンバー1しか生きられない。しかし暮らす環境が異なれば、共存することができるのである。
 すべの生物はナンバー1である。そして、ナンバー1になれる場所を持っている。この場所はオンリー1である。つまり、すべての生物はナンバー1であると同時に、オンリー1なのである。

・あなたがナンバー1になれること
 「あなたらしさ」という種目で、あなたにかなう人はいない。そうだとすれば、「あなたらしさ」を磨き、「あなたらしさ」を高めることが、ナンバー1になるもっとも近道ということになる。もっともやってはいけないことは人と比較することだ。誰かを目指している限り、あなたはナンバー1になれることはないのだ。

・「一人勝ちではいきていけない」「助け合った方が得である」これが、激しい競争社会の中で35億年の生物の進化が導き出した答えである。

・あなたは幸運である
 男性が持つ精子は、1回の射精で数億個も放出される。
女性の持つ卵子の元となる原始卵胞は、200万個ある。
あなたは選ばれた卵子と精子との組み合わせで作られた、なんという格率だろう。

・学生に教える立場に立った私は、「教える力」と「教えない力」を意識している。

・恩師 沖陽子先生
「雑草の性質を逆手に取って雑草を利用する」

・井上ひさしさんの言葉
 「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

感想
雑草は弱いからこそ、生き残るために自らが変わっていったとのことです。
変わる勇気を持って、一歩一歩踏み出すことなのでしょう。

雑草とはまだその価値が見出されていないもの。
自分の価値もまだ見出されていないと思って見つけていきたい。
新しいことにチャレンジしたい。