幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「ザ・殺し文句」川上徹也著 ”言葉の重み”

2021-10-23 12:15:12 | 本の紹介
・スティーブ・ジョブズ(アップル創業者 28歳)⇒ジョン・スカリー(ペプシコーラ事業担当社長 44歳)
「このまま一生砂糖水を売り続けるつもりか? それとも世界を変えてみようと思わないか?」

・松下幸之助(松下電器創業者)⇒販売会社・代理店社長約200名(1964年)
「結局、松下電器が悪かった、この一語に尽きると思います」

・藤沢武夫(本田技研副社長)⇒本田宗一郎(本田技研社長)
「社長としてホンダに残るか、技術者としてホンダに残るか、どちらかを選ぶべき時ではないですか」
 新車のエンジンは水冷式を導入しないと未来はない。低公害エンジンも開発できないと訴える技術者たちの意見を宗一郎は頑なに跳ね返します。彼自身、「ホンダの独創性は空冷式エンジンにこそある」という強いこだわりがあったからです。

・孫正義(ソフトバンク創業者)⇒総務省担当課長(2001年6月29日)
「ガソリンかぶるんですよ。この状況が続くなら、僕にとっては事業が終わりだから、もうヤフーBBをやめると記者会見する。その帰りにここへ戻って来て、ガソリンかぶって火をつけて死にます」
孫の本気度に震え上がった担当課長は、「何をすればいいんですか?」と言わざるを得ませんでした。結局、総務省はNTTに連絡し「フェアな競争をするように」と指導、そこからヤフーBBの工事も前に進むようになったのです。

・柳井正(ファーストリテイリング創業者⇒ジル・サンダー(元デザイナー)(2009年)
「僕もやったことがない、あなたもやったことのないことを一緒にやりませんか」

・松田公太(タリーズコーヒージャパン創業者)⇒トム・オキーフ(タリーズコーヒー創業者)
「銀座です。誤った場所に一号店を出し、ブランドビルディングを軽視してしまえば、自分からアリジゴクに落ちてしまうようなものですから」
 「実は私たちも日本での出店に向けてパートナーを交渉するために東京に来ている」というのです。交渉相手はとある大手流通チェーンで、その会社が持っているスーパーの一角に店を順次出店していく計画だと言います。但し、まだ正式な契約は結んでいないということでした。
松田は直ちに「それは間違いです」と断言します。スーパーの店内で日本全国に出展してしまえば、ドトールなどの格安コーヒーチェーンと同じ土俵に上がってしまうことになるからです。それではスペシャルティコーヒーという付加価値は生まれません。
「では君なら、そこに第一号店をつくるというのだ?」

・野村克也(南海ホークス監督)⇒江夏豊
「リリーフでオレと一緒に革命を起こしてみないか?」

・根本陸夫(福岡ダイエーホークス監督)⇒王貞治
「東京ドームには長嶋茂雄という長男がいる。君は福岡ドームの長男にならんか」

・田中角栄(自民党政務調査会長)⇒武見太郎(日本医師会会長)
「こうして白紙を持ってきた。どうか思う通りの要求をここに書きこんでくださいよ」
1957年日本医師会長となり、政府の国民皆保険政策に対し、開業医の立場を強力に主張します。田中が自民党政調会長就任する3か月前から実施された国民皆保険に対して、「医療費の値上げを認めなければ、8月1日に医師会から保険医を総辞退する」と自民党を脅していたのです。

・田中角栄(大蔵大臣)⇒大蔵官僚
「今日から、大臣室の扉ビラは常に開けておくから(いつでも来てもらってよい)」

・殺し文句の法則10か条
1) あなただけを強調する
2) 相手の利益を語る
3) 二者択一で問いかける
4) リスクを負って断言する
5) プライドをくすぐる
6) 下手に出る
7) 巧みな比喩で語る
8) 大義を訴える
9) 相手の発言に乗っかり切り返す
10) 本気でぶつかる

感想
相手の心を揺さぶる言葉を選べるかどうか。

その言葉が誰の口から出たかで、その重みが変わってくるのでしょう。
タリーズコーヒージャパン創業者の松田氏はタリーズコーヒーの美味しさに惹かれて何度もそれを伝えてアプローチした結果、ようやく会えた時の会話でした。

「田中角栄のふろしき 首相秘書官の証言」前野雅弥著 ”影に人一倍の努力があった!”

「野村ノート」野村克也著 ”リーダーとして大切なこと”