https://news.yahoo.co.jp/articles/968450fcf08f2b1bae84335888edbacb6df688cc 6/14(火) 6:12 文春オンライン
「安倍・菅・岸田、3人の総理を一言で表すと?」
5月31日の大分合同新聞に興味深い記事があった。後藤謙次氏(共同通信社・客員論説委員)が話していた。
で、3人の総理を一言で表すと、
「反論する安倍さん、沈黙する菅さん、大きくうなずく岸田さん」
たしかに。ちなみに岸田さんのうなずきはイエスかノーかわからないから“くせ者”という意味だった。
安倍元首相が許せなかった言葉
この「反論する安倍さん」の数日後に出た朝日新聞と読売新聞の記事が面白かったのだ。まず朝日。
〈『「アベノミクス批判するのか」安倍氏怒りの電話 許せなかった言葉』(朝日新聞デジタル6月2日)
《5月19日、自民の財政再建派を中心とする財政健全化推進本部の会合後、安倍氏(67)は、自らの派閥に属する越智隆雄・元内閣府副大臣(58)の電話を鳴らした。「君はアベノミクスを批判するのか?」。声は怒気をはらんでいた。》〉
越智氏は「批判はしていません」と言ったが、安倍氏は「周りはアベノミクスの批判だと言っているぞ」と迫ったという。
さらに読売ではこんな記事が。
〈『政権占う「安倍・麻生・菅」…政策・人事 影響力健在』(6月5日)
《「私と麻生さんがやってきたことを否定するんですか」
5月23日、元首相の安倍晋三(67)は議員会館の自室に呼んだ元財務相の額賀福志郎(78)に険しい表情でこう迫った。》〉
今度は額賀氏に対してだ。自民党の財政健全化推進本部は「アベノミクス」の正当性を打ち消す動きだと安倍氏は受け止めたという。
まさに反論する安倍さん。「君はアベノミクスを批判するのか?」って真骨頂ではないか。
「いっそのこと、自民党が二つに分かれた方が…」
毎日新聞のコラムで与良正男氏は、
《安倍氏はアベノミクスを少しでも否定されるのが許せないのだろう。内政も外交も、自分が進めた政策は全く間違っていなかった――と信じて疑わないのだと思う。》(毎日新聞6月8日)
だから岸田首相の政策に安倍元首相が次々と注文をつけて、岸田氏があっさりと妥協する。そんな政治が繰り返されていると。
「いっそのこと、自民党が二つに分かれた方が夏の参院選は投票しやすくなるのに……。そう考えるのは私だけだろうか。」(同前)
あ、この感じ思い出した。昨年の岸田政権発足当初に感じたタブロイド紙の変化と同じだ。今まで政権を擁護していた夕刊フジに岸田批判が多くなったのだ。政権批判の日刊ゲンダイは引き続き岸田批判。
こうなると岸田氏はピンチのようにも思えるが実はそうではない。なぜなら「野党」が埋没しているからである。まるで政党が自民党しかないようなマジックになっていたのだが、今回の「岸田VS安倍」もその続きに思える。
先ほどのコラムでも後半に、
《自民党に注目が集まれば、野党の存在はかすんでいく。結果として参院選で自民党が勝利すれば岸田氏にもプラスなのだ。実に巧妙だとさえ言える。》(同前)
と書かれている。もっと言えば「岸田VS安倍」は自民党がすでに参院選後に夢中のようにも思わせる。
感想;
2022-06-14 15:36:36
奢れるもの久からずと言いますが、奢れる安倍元首相を久しくさせているのは、岸田首相であり、国民なのでしょう。
心理学で怒る人は自信がないと言います。
批判されるのが怖くて、批判あるいは意見さえいう人を権力で以って恫喝して来られたのでしょう。
安倍晋三だけは首相にしてはいけない。
なぜなら人の心を持っていないからだ。
まさにそれが的中したようです。
追記
「我慢して生きるほど人生は長くない」鈴木祐介著 ”自分をありのまま肯定して受け容れてくれる信頼できる人を持つ” より
・他責傾向が強い人は、実は不安が強い人でもあります。
「自分は間違っていない」と主張するため、一見自信がありそうな人もいますが、本当は心の中にたくさん不安を抱えていることが多く、その不安を打ち消そうとして、声高に「自分の正しさ」を主張し、他人を責めてしまうのです。
⇒
まさに安倍首相がアベノミクスを批判する人を強く叱責されるのは、不安を抱えておられるからのようです。
「安倍・菅・岸田、3人の総理を一言で表すと?」
5月31日の大分合同新聞に興味深い記事があった。後藤謙次氏(共同通信社・客員論説委員)が話していた。
で、3人の総理を一言で表すと、
「反論する安倍さん、沈黙する菅さん、大きくうなずく岸田さん」
たしかに。ちなみに岸田さんのうなずきはイエスかノーかわからないから“くせ者”という意味だった。
安倍元首相が許せなかった言葉
この「反論する安倍さん」の数日後に出た朝日新聞と読売新聞の記事が面白かったのだ。まず朝日。
〈『「アベノミクス批判するのか」安倍氏怒りの電話 許せなかった言葉』(朝日新聞デジタル6月2日)
《5月19日、自民の財政再建派を中心とする財政健全化推進本部の会合後、安倍氏(67)は、自らの派閥に属する越智隆雄・元内閣府副大臣(58)の電話を鳴らした。「君はアベノミクスを批判するのか?」。声は怒気をはらんでいた。》〉
越智氏は「批判はしていません」と言ったが、安倍氏は「周りはアベノミクスの批判だと言っているぞ」と迫ったという。
さらに読売ではこんな記事が。
〈『政権占う「安倍・麻生・菅」…政策・人事 影響力健在』(6月5日)
《「私と麻生さんがやってきたことを否定するんですか」
5月23日、元首相の安倍晋三(67)は議員会館の自室に呼んだ元財務相の額賀福志郎(78)に険しい表情でこう迫った。》〉
今度は額賀氏に対してだ。自民党の財政健全化推進本部は「アベノミクス」の正当性を打ち消す動きだと安倍氏は受け止めたという。
まさに反論する安倍さん。「君はアベノミクスを批判するのか?」って真骨頂ではないか。
「いっそのこと、自民党が二つに分かれた方が…」
毎日新聞のコラムで与良正男氏は、
《安倍氏はアベノミクスを少しでも否定されるのが許せないのだろう。内政も外交も、自分が進めた政策は全く間違っていなかった――と信じて疑わないのだと思う。》(毎日新聞6月8日)
だから岸田首相の政策に安倍元首相が次々と注文をつけて、岸田氏があっさりと妥協する。そんな政治が繰り返されていると。
「いっそのこと、自民党が二つに分かれた方が夏の参院選は投票しやすくなるのに……。そう考えるのは私だけだろうか。」(同前)
あ、この感じ思い出した。昨年の岸田政権発足当初に感じたタブロイド紙の変化と同じだ。今まで政権を擁護していた夕刊フジに岸田批判が多くなったのだ。政権批判の日刊ゲンダイは引き続き岸田批判。
こうなると岸田氏はピンチのようにも思えるが実はそうではない。なぜなら「野党」が埋没しているからである。まるで政党が自民党しかないようなマジックになっていたのだが、今回の「岸田VS安倍」もその続きに思える。
先ほどのコラムでも後半に、
《自民党に注目が集まれば、野党の存在はかすんでいく。結果として参院選で自民党が勝利すれば岸田氏にもプラスなのだ。実に巧妙だとさえ言える。》(同前)
と書かれている。もっと言えば「岸田VS安倍」は自民党がすでに参院選後に夢中のようにも思わせる。
感想;
2022-06-14 15:36:36
奢れるもの久からずと言いますが、奢れる安倍元首相を久しくさせているのは、岸田首相であり、国民なのでしょう。
心理学で怒る人は自信がないと言います。
批判されるのが怖くて、批判あるいは意見さえいう人を権力で以って恫喝して来られたのでしょう。
安倍晋三だけは首相にしてはいけない。
なぜなら人の心を持っていないからだ。
まさにそれが的中したようです。
追記
「我慢して生きるほど人生は長くない」鈴木祐介著 ”自分をありのまま肯定して受け容れてくれる信頼できる人を持つ” より
・他責傾向が強い人は、実は不安が強い人でもあります。
「自分は間違っていない」と主張するため、一見自信がありそうな人もいますが、本当は心の中にたくさん不安を抱えていることが多く、その不安を打ち消そうとして、声高に「自分の正しさ」を主張し、他人を責めてしまうのです。
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まさに安倍首相がアベノミクスを批判する人を強く叱責されるのは、不安を抱えておられるからのようです。