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日銀・黒田総裁 値上げ容認発言を釈明も収まらぬ国民の怒り「一揆起こるレベル」「更迭案件」 ”民意を実感できない人が日銀総裁で良いのか?

2022-06-07 23:46:46 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a6be2d3a46759a14026ba14f0815f133a1b1a5d 6/7(火) 18:23 女性自身

6月6日、都内で行われた「共同通信きさらぎ会」の講演で述べた私見が大きな批判を招いた日本銀行・黒田東彦総裁(77)。黒田総裁の発言は次の通りだ。

「家計が値上げを受け入れている間に、良好なマクロ経済環境をできるだけ維持し、賃金の本格上昇につなげていけるかが当面のポイントだ」

この発言に対してTwitter上で「#値上げ受け入れてません」のハッシュタグがトレンド入りするなど、多くの国民のひんしゅくを買う事態となった。

翌7日に開かれた参院財政金融委員会では、自らの発言を陳謝した黒田総裁。報道によると野党側は「誤ったメッセージ」と反発し、黒田総裁は次のように釈明したという。

「我々が値上げ許容度と言ってきたものとぴったり合うかどうかっていうのは、議論のあるところだとは思います。ややその強調しすぎたかもしれません」

そもそも「家計が値上げを受け入れている」と判断した根拠は何なのだろうか。全国紙記者が言う。

「東京大学の渡辺努教授が実施したアンケート調査の結果です。『なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするか』との質問に対し、昨年は半数以上が『他店に移る』と回答しました。ですが今年は『その店でそのまま買う』との回答が半数を超えたことから、“値上げを許容している”と捉えたようです」

このアンケートについて黒田総裁は、「1つの参考になるアンケートかと思って申し上げた」とコメント。その上で、「批判は甘受したい」と述べたという。

一方でそんな黒田総裁の任期終了は、’23年4月。’13年3月に日銀総裁に就任し、現在は2期目だ。

「円安ドル高が進行するなか、原材料や燃料の価格高騰による値上げは国民に負担を強いるばかりです。黒田総裁は今年4月に行われた金融政策決定会合で、金融緩和を維持する意向を示しました。米国や欧州では金融引き締めを行う一方、日銀は緩和の姿勢を一向に崩しません。そのため、他国との金利差に広がりが生じています。

しかし円安を修正するには、緩和政策の見直しや原発再稼働による脱炭素の実現などが指摘されています。これまで2期目の満了まで務めた総裁はおらず、黒田総裁は歴代最長です。現在の局面でのかじ取りは難しいかとは思いますが、このまま任期満了まで方針の転換や政策の改善がなされるとは到底思えません」(前出・全国紙記者)

’21年度の年収は3,501万円とも公表された黒田総裁。“庶民感覚”が欠如した自らの発言を弁明してもなお、国民の怒りは収まらないようだ。

《「強調しすぎたかもしれない」などと釈明しました。…あなたの一言が、即、日本の景気に影響を与えると言う、事の重大性を全く認識していませんね。マジで、恐ろしい人だと感じました。この様な人を、日銀の総裁として相応しいのか疑問です。即、更迭する案件ではないかと思います》
《申し訳ないがとっとと辞めて頂きたい。あまりにも感覚が酷すぎる》
《いつ一揆が起きてもおかしくないレベルです》

感想
追記2 日銀総裁「家計が値上げを受け入れている」 ”受け入れているのではなく、苦しんでいる”

約300万円/月の月収の黒田日銀総裁には、物価の上昇はまったく問題ないのでしょう。
国民の苦しみを理解できない人で良いのでしょうか?

もっと怒りの声を上げることです。
参議院選挙に声を上げる必要があります。

アンケートが正しいく問題を把握しているかどうかわかりません。
根拠のないデータを自分の都合の良いのに使うのは客観性がありません。
そんな非論理的な人に日本の経済のかじ取りを任せるのは不安です。

追記2 日銀総裁「家計が値上げを受け入れている」 ”受け入れているのではなく、苦しんでいる”

2022-06-07 18:04:18 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/55a2511a635d4463003ed18dbfc3f84e7f4e53b9 6/6(月) 14:55 産経新聞

日本銀行の黒田東彦総裁は6日、東京都内で講演し、商品やサービスの値上げが相次いでいることに関連し、「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」との見解を示した。さらに、持続的な物価上昇の実現を目指す上で「重要な変化と捉えることができる」と指摘した。

【6月以降の主な値上げリスト】食品に光熱費…他には?

家計が値上げを受け入れ始めた背景として、黒田総裁は「ひとつの仮説」と断った上で、新型コロナウイルス禍による行動制限で蓄積した「強制貯蓄」が影響していると指摘。「家計が値上げを受け入れている間に、良好なマクロ経済環境をできるだけ維持し、賃金の本格上昇につなげていけるかが当面のポイントだ」と述べ、強力な金融緩和を継ける考えを強調した。

講演中、対ドル円相場は1ドル=130円台後半で推移。黒田総裁は「安定的な円安方向の動きであれば、わが国経済全体にはプラスに作用する可能性が高い」との見解を改めて示した。

10日には、訪日外国人客の受け入れが再開される。これについて、黒田総裁は「感染症による強い下押し圧力を受けてきた地方の中小サービス業企業にメリットをもたらす」と期待感を示した。

追記
日銀総裁「家計が値上げを受け入れている」発言に「世間知らず」「月給20万円で生活してみろ」と非難轟々
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7744efa2f41ed79b30c3b14023e742cdca882a7 6/6(月) 19:43 女性自身


追記2
日銀総裁“家計の値上げ許容度”発言で釈明「適切な言い方でなかった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0745173622cd1d6006814d1e79323c35de0cedc0 6/7(火) 17:39テレビ朝日系(ANN)


 日銀の黒田東彦総裁は「家計の値上げ許容度が高まってきている」と発言したことへの批判に対して釈明に追われました。

 日本銀行・黒田東彦総裁:「一つの統計ですので、それをやや強調しすぎたかも知れません。これだけで何か許容度を測るというようなつもりは全くありません」

 日銀の黒田総裁は、「家計の値上げ許容度が高まってきている」とした6日の発言について「なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がった時にどうするか」という研究者の調査で「他店に移る」との回答が大きく減ったという結果に基づいていたと説明しました。

 「値上げ許容度」という表現については「必ずしも適切な言い方でなかった」と釈明しました。

 食料品など幅広い品目で値上げされるなか、一般消費者の実感とかけ離れているとしてSNSでは「#値上げ受け入れてません」がトレンド入りするなど批判が相次いでいます。

感想
「家計が値上げを受け入れている」のではなく、「苦しんでいる」のです。
生きていくために、生活を切り詰めているのです。
食費を切り詰めている人もいるかもしれません。

小中高一斉休暇の時に、学食が無くなり、家での食費が増え、シングルマザーで自分の食べるのを減らし、子どもに食べさせた母親も多くいました。

さらに物価が上がっていくことはさらに生活の困窮度が増していくのです。
きちんと政治で、そういった層の人を支援することが必須ではないでしょうか?

今の円安が経済全体にプラスすることよりもデメリットの方が大きいのが一般的な見方です。
黒田総裁のそういった判断ミスが今後の日本経済への悪い影響を与えていくのではないかと不安です。

参議院選挙でNo自公をしないと、ますます政府は国民無視の政策を実践されるでしょう。
国民の声を選挙に生かさないとますます悪くなっていきます。

追記2
黒田氏は3つの間違いを犯しています。
1)1つのデータで全体を推測するとの間違い。
2)1つのデータが正しいかどうかの検証をしていない。
3)街に出て声を聴くということをしていない。
ご自分の立場を少しは理解して、発言の重みを少しは感じていただきたいものである。
このような軽率な人が日銀総裁では不安です。

安倍元首相のお気に入りのようですが、お気に入りが日本をおかしくしています。
・詩織さん準強姦犯の山口敬之氏の逮捕停止
・アベノマスク400億円の無駄遣い
・アベノミクスの失敗
・モリカケ問題
・日本を貧困国へまっしぐら など

残念な「天下り官僚」 尾身さん、もうお辞めなさい!/上昌広 医療ガバナンス研究所理事長 

2022-06-07 01:50:58 | 社会
https://facta.co.jp/article/202206023.html 2022年6月号 BUSINESS [雲泥の差]

岸田文雄総理が、ゴールデンウィークを利用し、東南アジアと欧州を訪問した。首相官邸は、その時の様子を記録した動画を公開しているが、屋外は勿論、屋内でも、誰もマスクをつけていない。郷に入れば、郷に従えということだろうが、この情景は、科学的なエビデンスに基づき、信念をもって行動するのではなく、場当たり的な対応を繰り返してきた日本のコロナ対策を象徴している。

4月27日に開催された政府の新型コロナウイルス(以下、コロナ)感染症対策分科会での議論の中身を知れば一目瞭然だ。ゴールデンウィーク後に感染が急拡大した場合に備えて、感染者数の抑制と社会経済活動の維持を組み合わせた4つの対応策が議論された。朝日新聞は、翌日の朝刊で「行動制限か経済重視 医療体制維持か軽減 感染拡大 専門家が対応策」と報じた。

ことさら人流の影響にこだわる
行動制限と医療体制維持は、第一波以来の我が国のコロナ対策の軸だ。分科会は、大きな方向転換を避けたようだ。尾身茂・分科会会長は、その後の記者会見で「議論のたたき台」、「これから議論」、「なるべく早く分科会で提言をまとめることにメンバーが合意した」などと、中身のない説明に終始した。

今頃になって、こんな議論をしている国はない。例えば、米国では、4月10日、ABCの番組「This Week」に出演した米政権の首席医療顧問のアンソニー・ファウチ国立アレルギー感染症研究所長は、「新型コロナウイルスは根絶できるものではない」、「各人が自分がどの程度のリスクを負うか考えて行動すべきだ」と発言しているし、権威ある米『ニューイングランド医学誌』も、4月28日の社説で「失敗を意味する『ブレークスルー』という言葉は、非現実的な期待を生み、このウイルスに対するゼロ・トレランス戦略の採用につながった。パンデミックからエンデミックに移行するためには、ある時点で、ワクチン接種または自然感染、あるいはその2つの組み合わせでは軽症に対する長期的な予防ができないことを受け入れなければならない」と総括している。曖昧模糊とした発言に終始する尾身氏ら日本の専門家とは対照的に、医学界のリーダーが、科学的な観点から明確な方向性を示している。

日本の専門家の議論の問題は、これだけではない。議論の前提が間違っていることも珍しくない。例えば、尾身氏は、4月27日の記者会見で、ゴールデンウィーク(GW)中の人流増が感染を拡大させることを強調したが、そのような事実はない。2020年の春の流行のピークは4月15日で、GW中、感染者は減少し続けた。2021年は3月中旬から感染者が増加し、ピークは5月14日だった。GWの前後で、感染者数の大きな変化はない。

ことさら人流の影響にこだわる尾身氏は、昨年の第5波で7月12日に緊急事態宣言を発出したことを評価するが、これも効果はほとんどなかった。緊急事態宣言発令後の7月後半以降、感染者数はむしろ急増しているからだ。事態を憂慮した尾身氏たちは、8月12日に2週間限定で人流を5割減らす強硬な措置を採るように、政府に提言した。政府はその提言に従い、8月20日に7府県を追加し、6都府県については、8月末までとしていた期間を2週間延長したが、感染者数は8月20日をピークに減少に転じた。昨夏、世界の流行のピークは8月26日だから、季節の影響などで流行は自然収束したのだろう。

私が不思議に思うのは、このあたりの数字は、少し調べれば誰でもわかるのに、政府の専門家たちは牽強付会な理屈を述べることだ。そして、そのことを日本のメディアや医学界は指摘しない。では、なぜ、大型連休での人流の増加が感染拡大を起こさないのだろうか。この点についても、世界では議論が進んでいる。その際のポイントは空気感染だ。厚労省や専門家は、飛沫感染にこだわり、三密回避・飲食店を中心とした営業を規制してきたが、主たる感染経路はエアロゾルなどを介した空気感染であることが、いまやコンセンサスだ。空気感染対策の要は換気だ。

実は、大型連休で混雑が予想される公共交通機関や公共施設は、オフィスや家庭と比較して、格段に換気が良好だ。日本では、2003年にシックハウス対策目的に建築基準法が改正され、24時間の換気設備の設置が義務付けられている。米国も状況は変わらない。だからこそ、4月18日、米フロリダ州の連邦地裁は、米疾病対策センター(CDC)が求めている公共交通機関でのマスク着用の義務化を無効とする判決を下し、同日、米運輸保安局は、この判決に基づき、公共交通機関でのマスク着用を求めないと発表したのだ。 

科学的な真実より批判回避を優先
勿論、このようなやり方に反対する人もいる。CDCは「現時点では、引き続き公共交通機関でのマスク着用を推奨する」と表明している。両者の違いは、どこまでリスクをとるかだ。これこそ、ウィズ・コロナ対策の肝だ。前述した「各人が、自分がどの程度のリスクを負うか考えて行動すべき」というファウチ氏の発言は正鵠を射ている。この発言の影響は大きかった。全米のメディアで大きく報じられ、米国でコロナ対策の潮目が変わったことを印象づけた。その後、マスクの着用に関しても、ユナイテッド航空やデルタ航空などの航空会社、リフト、ウーバーやアムトラックは利用者が自由に選択できると発表している。米国では、コロナ対策の中心は国民で、政府や専門家の仕事は彼らの判断をサポートするという意識が徹底している。

日本は対照的だ。4月27日のコロナ感染症対策分科会で議論されたのは、行動制限か経済重視かという政府の「統制」のあり方であって、国民に対するサポートではない。そもそも、彼らには、そのつもりはない。4月22日、日本感染症学会でオンライン講演した尾身氏は、「(政府や国民の)半歩先で、みんながちょっと努力すればやってもらえるような提言が一番いい。10歩先なら反発を買う」と語っている。科学的な真実より、自らへの批判を回避することを優先し、由らしむべし、知らしむべからずという方針を採ると公言しているようなものだ。

尾身氏は、こんなことを言う暇があれば、もっとやるべきことがある。それは、如何にして弱者を守るかだ。ウィズ・コロナの時代になったと言っても、世界は闇雲に規制を緩和している訳ではない。例えば、米CDCは、重症化リスクが高い人と同居、あるいは接触する機会がある人には、マスクをつけることに加えて、定期的に検査を受けることを推奨している。5月7日、上海市で感染が確認された2万398人中、症状があったのはわずかに824人(4.0%)だった。感染者の大部分は無症状であるオミクロン株から弱者を守るには、検査体制を拡大するしかない。

ところが、日本の検査体制は脆弱なままだ。5月5日現在の人口1千人あたりの検査数は0.67件だ。主要先進7カ国(G7)で最低で、最も多いイタリア(5.3件)の約8分の1、アジアの韓国(2.7件)、マレーシア(1.2件)にも及ばない。

尾身氏も、しばしば検査体制について言及する。4月27日の記者会見でも、「日常生活での積極的な検査の活用」を訴えているが、世界の状況を紹介し、日本の問題に言及することはない。世界は、検査数を増やすために、地道な努力を積み重ねている。そして、そのような努力は学術論文の形で公開されている。例えば、5月6日、『米医師会(JAMA)ネットワークオープン』誌は、抗原検査を用いた職場での自己スクリーニングの精度を、手引き書を改定することで向上させることができたというカナダのモントリオール子ども病院の研究を掲載している。医学専門家である尾身氏の役割は、このような専門的な情報を国民に分かりやすく伝えることだ。

ウィズ・コロナの実現には、長い時間を要する。米国ボストン在住の内科医である大西睦子医師は「風土病への凸凹道が待っている」と語る。今からでも遅くない。日本は、これまでの対策を検証し、国家統制型ではなく、国民が、その価値観に応じて個別対応できるように、方向修正しなければならない。

4月28日、政府は有識者会議を立ち上げ、6月までに検証結果をまとめると発表した。これは歓迎すべき動きだが、その人事を見て失望した。座長に永井良三・自治医科大学学長が就任したからだ。厚労省らしい人事と言っていい。私は永井教授の能力に問題があると言っているわけではない。永井教授は開成高校から東京大学医学部に進んだ循環器内科医で、群馬大学第二内科医教授、東京大学大学院循環器内科教授、同附属病院長を経て、2012年に自治医科大学学長に就任した。その際の学長選挙で永井教授と争ったのが尾身氏だ。

焼け太る医系技官や周辺の専門家
永井教授の診療、研究、医局運営、病院経営の実績は抜群だ。我が国のコロナ対策の問題についても十分に理解しているだろう。私が問題視するのは、永井教授が19年5月に宮内庁皇室医務主管、つまり皇族の主治医に就任していることだ。東京大学医学部にとって皇室医務主管は特別な存在だ。先代の名川弘一氏や、先々代の金澤一郎氏など教授経験者が、その地位を占めてきた。「陛下の主治医」という肩書きは大きい。旧知の厚労大臣経験者は「(歴代の皇室医務主管の中には)皇室の便箋で、(大臣の改革案に対する)意見書を送ってきた人もいた」という。私は、その便箋を見せてもらったが、厚労行政の現場で、皇族が「利用」されていることに驚いた。

なぜ、政府は、今回の検証会議の座長に永井教授を任命したのか。あえて、「天皇陛下の主治医」に委嘱せずとも、他にも候補はいたはずだ。この人事には、厚労省への反論封じの意図があったのだろう。皇室医務主管は公然と政府を批判しないし、永井教授は、これまでも官邸の健康・医療戦略推進専門調査会の座長など数多くの要職を引き受けている。今回の件でも、朝日新聞は4月28日の記事で、「有識者会議では、司令塔機能の強化や、感染症法のあり方、保健医療体制の確保などについて議論される見通し」と報じており、既に結論はわかっているようだ。司令塔を強化、感染症法を改正して、政府の権限を強めても、日本のコロナ対策は改善しない。医系技官や周辺の専門家が焼け太るだけだ。

日本の問題は人事だ。政府の責任あるポストには、有能な人材が就かなければならない。米国政府で尾身氏のカウンターパートにあたるファウチ氏は、『ネイチャー』、『サイエンス』だけで、過去に40報以上の論文・論考を発表し、もっとも引用された研究者の一人だ。一方、尾身氏の筆頭著者の英文論文は一報しかない。研究者としては、大学院生レベルの実績だ。これは草野球の選手と大谷翔平くらいの実力差があることを意味する。尾身氏が記者会見で曖昧な発言しかできないのは、臨機応変に回答するだけの医学的な知識がないからだろう。問題は、なぜ、尾身氏のような専門知識に欠ける人物が、政府の要職に就いてしまうかだ。それは彼が元医系技官だからだ。1990年から2009年まで世界保健機関(WHO)に出向し、SARS対応や西太平洋でのポリオ撲滅に関わったため、厚労省周辺では「公衆衛生の第一人者」と評される。行政官としてなら兎も角、尾身氏を一流の研究者と評価する国は、おそらく日本だけだろう。

尾身氏の問題は、09年に厚労省を退官後も、後輩の医系技官たちの世話になっていることだ。12年に母校の学長選挙で永井氏に敗れたのは前述の通りだが、同年、社会保険庁不祥事を受けて設立された独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の第二代理事長に就任した。現在の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)だ。病院経営の経験がない「元医系技官」を巨大病院グループのトップに据えたことになる。これで、医師や看護師を統率できる訳がない。20年度350億円の巨額の補助金を受け取りながら、昨夏の第五波では、コロナ病床の42%(7月31日現在)しか患者を受けいれていなかった「幽霊病床」問題を引き起こす。JCHOは、その設置根拠法で公衆衛生危機への対応が義務付けられており、本来なら尾身氏は引責辞任すべきだ。ところが、尾身氏は、その地位に留まった。

尾身氏が代表理事に天下った結核予防会のHP

今年3月末、尾身氏は任期途中でJCHOの理事長の職を辞し、公益財団法人結核予防会の代表理事に就任した。同会は1939年に香淳皇后からの50万円の御下賜金を元に発足した組織で、現在も秋篠宮皇嗣妃殿下が総裁を務める。複十字病院の経営から、健診・人間ドックまで、結核対策を中心に様々な医療サービスを提供している。

尾身氏は結核の専門家ではない。なぜ、代表理事に就任したかといえば、結核予防会が厚労省が関係する公益法人だからだ。基本運営費用が国庫補助金で支出されており、「公益法人としては破格の存在(政府関係者)」だ。歴代の専務理事は厚労官僚の天下りポストで、例年の補助金等受入額は7億8千万円であり、これだけでも多額だが、20年度には17億3千万円、実際にコロナ関連で10億円近くの補助金を受け取っているようだ。また、関係資料によれば、基本財産である土地売却益が5億6千万円計上されており、これと同額が投資活動に計上され、国庫には返上されていない。20年度の税引後利益は5.4億円で、前年度の9億円の赤字から大幅に改善していた。

米首席医療顧問・ファウチと雲泥の差
知人の政府関係者は、このような補助金の流れに疑義を呈する。コロナ関連補助金の中核であるコロナ病床確保補助金は、コロナ患者対応のため、民間病院が一般患者の受け入れを制限し、空床を確保するために生じる収益減の費用相当額を補助するものだ。厚労省によれば、20年度の結核病床の利用率は31.5%だ。元々、空床の多い病院がコロナ患者を受け入れたことに対して、補助金が支出されたのであれば、本来の主旨とは違う使われ方をしたことになる。結核予防会は、どのような意図で尾身氏を受け入れたのか。厚労省から天下り役人と多額の補助金を受け入れる公益法人ならば、国民に対する積極的な情報公開と納得のいく説明を行うべきであろう。

繰り返すが、尾身氏は病院経営や結核の専門家ではない。厚労省の人事の一環として、JCHOや結核予防会のトップとして、天下りを繰り返している人物だ。もし、JCHOから退職金を受け取っていれば、典型的な「わたり」だ。我が国の不幸は、このような人物が「公衆衛生の専門家」と称して、コロナ対策のトップを務めていることだ。ちなみに、ファウチ氏は、何度も現在所属する国立アレルギー感染症研究所の上部組織である米国立衛生研究所(NIH)の長官に推挙されたが、その度に断っている。診療・研究現場での仕事に誇りを持っているからだ。そして、米国人は、このようなファウチ氏を応援する。このあたり、元官僚を「一流の専門家」と祭り上げて、思考停止している日本社会とは対照的だ。コロナ対策の迷走は、日本社会の劣化を反映している。

感想
上先生のご指摘通りだと思います。

政府も都合のよい専門家を使っているのでしょう。
かつ医系技官が適切な対応をしていないことに尽きるようです。

確かに、小中高の一斉休校、アベノマスク(400億円)など、おかしなことが多すぎました。

「あなたが生きづらいのは『自己嫌悪』のせいである 他人に支配されず、自由に生きる技術」安冨歩著 ”「人惑」&「ゲシュタルトの祈り」”

2022-06-07 01:28:08 | 本の紹介
・自己嫌悪なんかについて考えて、それでどうにかなるのか、と思われるかもしれません。
かくいう私自身、自己嫌悪に半世紀以上にわたって苦しめられました。・・・
私は十数年前から、この問題に正面切って取り組みました。とはいえ、考えるしか能がない人間なので、自己嫌悪について徹底的に考えたのです。
そしたら、あら不思議、
自己嫌悪が消えました。
完全に消えはしなくとも、とても楽になったのです。
もちろんそれには長い年月がかかり、単に考えを変えただけでは収まらず、最終的に男性の姿を捨てて、女性の姿をするようになることにまで発展しました。
しかし、思考は決定的に重要です。

・もともと自己嫌悪があるから、自己嫌悪を感じてしまう。

・実は今の日本社会に生きている多くの人が、「自己嫌悪の罠」とも言うべき悪循環にはまっていると、私は考えています。
『星の王子さま』の星めぐりの場面で、ある小惑星に住む酔っ払いとのこんな会話があります。
「どうしてお酒を飲むの?」と王子は尋ねた。
「忘れたいからさ」と酔っ払いは応えた。
「何を忘れたいの?」と、王子は気のどくに思って重ねて聞いた。
「恥ずかしいのを忘れたいのさ」と酔っ払いはうつむいて吐露した。
「何が恥ずかしいの?」と、王子は助けになりたいと思い、尋ねてみた。
「酒をのむのが恥ずかしいんだよ!」酔っ払いはそう言うと、とうとう黙り込んでしまった。
酔っぱらいは、実は自己嫌悪に苦しんでいるのです。それを紛らわすために酒をのみ続けているのですが、彼の中では「酒を飲む⇒恥ずかしい⇒酒を飲む」という悪循環になっています。
この状態を「酒にのまれる」といいます。このゆおに悪循環の罠にかかり自己嫌悪に飲まれている状態が、自己嫌悪の正体です。

・物おもへば 沢の蛍も 我が身より あくが(あこが)れいづる 魂かとぞみる
「自己愛」は、「自己嫌悪」の裏返しです。自愛できず、自己嫌悪に苦しむ人が、自分のよい所を懸命に探して、急に自信満々になると「自己愛」になるわけです。もちろん、それは、つねに誰かの承認を必要とし続け、少しでもそれが満たされないと、ガラガラと崩れてしまう、実に不安定な自信です。
一方、自愛の人は、ありのままの自分を愛しています。そして、我と我が身とを大切にする。ということは、自分につながる人々をも大切にすることに結びつきます。
ありのままの自分で、ありのままの相手を受け入れているのであれば、心は平穏に保たれます。

・本物の恋愛とは?
一緒にいて楽しい。居心地がいい。ほっとする。

・ランクが上の恋人を見つけた人が勝ち?
しかし、ランキングという考えそのものが「自己嫌悪モード」の最たるものです。

・おしゃれするのはいけないこと?
違いは、人からよく見えるものを着たいか、自分が楽しくなるものを着たいか、です。

・誤解してほしくないのは、自己嫌悪がある人はダメな奴だ、と言っているのではない、ということです。そもそも、自己嫌悪がまったくない人は、多分いないと思います。

・自己嫌悪の人が、身の丈を越えた背伸びを延々と続けるのに対して、自愛の人は身の丈にあったことを粛々とやっています。

・自己嫌悪からの脱出を目指さない
1) 自分の工藤が自己嫌悪から来ていることに気づく
2) 自己嫌悪に依拠しない行動、自分自身の能力、自分と他人との関係を増やす

・「自愛」へと近づくには?
感情を身体に接続させることです。

・自分の地平を生きるためにはどうしたらいい?
ついつい他人の目が気になってしまう。
周りの評価にふり回されてしまう。
そういうふるまいを私は、「他人の地平を生きている」と表現しています。

・自分の中にある「親の視点」に気づく
しかし「親の視点」に気づくのはなかなか難しいのです。親の視線の中をずっと生きて来た人は、その視点で物事を見ていることに、気づかないからです。
そして、本当はわかっている自分の視点・自分の感情を、「悪いこと」「いけないこと」と感じて必死で押し殺す。ここから、自己嫌悪が始まります。

・自分の地平で生きられると、何が変わるのか?
まず、息をするのが楽になる。
自分の能力を自然に発揮できるようになる。
無理をすることがもたらす、「ゆがみ」が消え、柔らかく生きられる。

・結果を追求しないことによって、望んでいた結果は後からついてきます。

・自分の地平で生きると、すべては変わる。

・親が「本来の子どもの魂の作動」を否定してしまうわけです。
これが「自己嫌悪が生まれる構造」です。
親の「あなたのために」によって、子どもは壊されていく。

・自分の欲望を満たすために、親は子どもを無意識にコントロールする。

・親が、子どもと共に育つ、というのが、正常な関係性であるはずです。
親が育ち、子が育つ。それが自愛への道です。

・束縛する親には「衝撃」を与える
私の場合は、親が離婚に反対したときに連絡を絶ちました、
もう10年以上、会っていません。

『マイケル・ジャクソンの思想』
彼の作品は、まさに、この自己嫌悪まみれの世界を生き抜いて、変革するための思想を表現したものです。

・魔法を起こすにはどうしたらいいの?
他人の顔色をみて「こうしたほうがいい」と思ってやるのではなく、「今、これをやりたい」という直観を信じて動いてみる。
それがたとえば周りの常識とズレていても、とりあえず動いてみて、そこから生まれる相互作用(衝突も含めた)を楽しんでみる。

・したいことを実際にしてみる。
そこから始まる流れに身をまかせ、渦をつくりながら拡大していく。
それがイノベーションの本質です。

・魔法を起こすコツって?
一番たいせつなのは「わからないところ」「違和感を覚えるところ」をスルーしないで、いったん立ち止まることです。

・自分の手に舵があるからこそ、流れに身をまかせることができます。

・『参加型開発-貧しい人々が主役となる開発へ向けて』中村尚司著
「自立とは、依存する相手が増えることである」

・「自分が困ったときに助けてもらえる関係性をマネジメントすること」が自立なのです。

・正しい依存とは?
依存したことで、結果的に相互の関係性が深まるような依存です。

・信頼に足る相手を見抜くためには、自分の感覚にしたがうしかないのです。

感想
あのとき、ああすればよかった。
あの発言と行動は相手や周りを傷つけなかっただろうか。
なぜあれをしてしまったんだろうか。
などなど悔やみ、それで自己嫌悪になってしまうことがあります。
それがひどくなると、自分を責めてしまうこともあります。
そうすると自分がさらに嫌になって行きます。
そして自分が苦しくなります。

それは周りの目をとても気にしているからです。
自分が良いと思ったことをしたのですから、それがその時出来る精一杯のことだったと思えるかどうか。
評価の視点を周りの目ではなく、自分の心の目に置くことなのでしょう。

周りの目を気にするのは、自信がない場合もあるのでしょう。
そのためには信念というか、自分で自分の物差しを持っていないと周りに影響されますね。

ただ、自分の心の目や物差しが歪んでいると苦しみは残ります。
臨済宗の本に”人惑”という言葉がありました。
自分の考えだと思っていることが、実は親や先生から言われたことで、それに自分が惑わされている。
その人惑から離れて自らの考えを持つことを言っています。

人は自分の人生を歩んでいるのです。
周りの人のために人生を歩んでいるのではないということに、気づいたとき、ほっとしました。

「ゲシュタルトの祈り」 フレデリック・パールズ
「ゲシュタルトの祈り」に出会って、気持ちが楽になったのを覚えています。

この本に書いてあることも参考にして、少しでも自分で自分を苦しめない生き方をしたいです。