https://news.yahoo.co.jp/articles/210442fca2644b74212ae54eca44687df25e109b 1/13(金) 18:30 テレビ朝日系(ANN)
ウクライナ侵攻を進めるプーチン大統領が「遅い」「ふざけているのか」などと副首相をカメラの前で厳しく叱責し、波紋が広がっています。
今年、初めて開催されたロシア政府の会議。経済や資源について話し合われるなか。
プーチン氏:「遅すぎる」
会議中盤、航空機の調達について話が及んだその時、プーチン大統領が声を荒げました。
プーチン氏:「(民間機や軍用機の)契約はいつ結ぶんだ?」
副首相:「大統領の指示に従って、計画は進んでいます。今の予算からいくと3カ月以内に完了できそうです」
プーチン氏:「1カ月で完了させるんだ。3カ月?何の話をしているんだ。我々が置かれている状況が分かっていないのか?1カ月で終わらせろ、分かったか?」
副首相:「同僚たちとできる限りやってみます。ありがとうございました」
プーチン氏:「『やってみる』ではなく、やるんだ。1カ月で完了させろ。遅くならないように。分かったか?」
副首相:「分かりました」
イライラした様子のプーチン大統領。叱責されたのは、ロシアの副首相・マントゥロフ氏です。
プーチン氏:「私がなぜ、この話をしているか分かるか?あなたは『契約はすぐに完了する』と言ってくれたじゃないか。『すぐ』とはどういう意味だ?」
この様子はロシア大統領府のホームページで公開されていて、ロシアや海外のメディアも「副首相が叱責された」と報じています。
ロシアがウクライナ侵攻を開始してまもなく1年。一方的に併合を宣言した東部や南部の地域でも、ウクライナ軍の反転攻勢に遭うなど、戦況はロシアにとって思わしくありません。
プーチン大統領:「『やってみる』ではなく『やるんだ』。1カ月で完了させろ」
「焦り」でしょうか。専門家はプーチン大統領が「あえて怒った」のだと指摘します。
ロシア政治に詳しい慶応義塾大学・廣瀬陽子教授:「間違いなく(副首相を)“さらし者”にしているんだと思う」
副首相を“さらし者”にした狙いとは。公の場で、副首相を強く叱責したプーチン大統領。
副首相:「今の予算からいくと(計画は)3カ月以内に完了できそうです」
プーチン氏:「3カ月?何の話をしているんだ。我々が置かれている状況が分かっていないのか?1カ月で終わらせろ」
専門家は、プーチン大統領があえて怒った様子を国民に見せたのだと指摘します。
ロシア政治に詳しい慶応義塾大学・廣瀬陽子教授:「(ロシアにとって)戦況が非常によくないので、引き締めを図らなければいけないというのが第一と。これだけ苦戦をしているのは、企業や閣僚がしっかりしていないからという印象を作りたいのだと。(言っていることが)無理なことはプーチン氏も分かっていると思う。自分はちゃんと問題を分かっていて、閣僚にちゃんと言っているんだという“ポーズ”が大事であって、解決策をすぐに求めているということではないと思う」
感想;
プーチン氏:「『やってみる』ではなく、やるんだ。1カ月で完了させろ。遅くならないように。分かったか?」
副首相:「分かりました」
慶応義塾大学・廣瀬陽子教授:「無理なことはプーチン氏も分かっていると思う。自分はちゃんと問題を分かっていて、閣僚にちゃんと言っているんだという“ポーズ”が大事であって、解決策をすぐに求めているということではないと思う」
⇒
もし、1か月で完了しなかったらどうなるのでしょう?
”ポーズ”なら目的を達成しているので叱責はないでしょう。
しかし、プーチンは「1か月でやる」と了解したのに、なぜなのかとさらに叱責すると思うのですが。
プーチンのこのマネジメント方法は最悪です。
叱責すれば片付くと思っているのです。
なぜ3か月なのか、1か月でできない理由がどこにあるのか、それを尋ねて、国として、つまりプーチンがすべきことなのです。
叱責して結果だけを求めるマネジメントしているリーダーがいます。
しばらくは実績も上がりますが無理をどこかでして長続きしないか破綻します。
その典型が東芝でした。
ウクライナ侵攻を進めるプーチン大統領が「遅い」「ふざけているのか」などと副首相をカメラの前で厳しく叱責し、波紋が広がっています。
今年、初めて開催されたロシア政府の会議。経済や資源について話し合われるなか。
プーチン氏:「遅すぎる」
会議中盤、航空機の調達について話が及んだその時、プーチン大統領が声を荒げました。
プーチン氏:「(民間機や軍用機の)契約はいつ結ぶんだ?」
副首相:「大統領の指示に従って、計画は進んでいます。今の予算からいくと3カ月以内に完了できそうです」
プーチン氏:「1カ月で完了させるんだ。3カ月?何の話をしているんだ。我々が置かれている状況が分かっていないのか?1カ月で終わらせろ、分かったか?」
副首相:「同僚たちとできる限りやってみます。ありがとうございました」
プーチン氏:「『やってみる』ではなく、やるんだ。1カ月で完了させろ。遅くならないように。分かったか?」
副首相:「分かりました」
イライラした様子のプーチン大統領。叱責されたのは、ロシアの副首相・マントゥロフ氏です。
プーチン氏:「私がなぜ、この話をしているか分かるか?あなたは『契約はすぐに完了する』と言ってくれたじゃないか。『すぐ』とはどういう意味だ?」
この様子はロシア大統領府のホームページで公開されていて、ロシアや海外のメディアも「副首相が叱責された」と報じています。
ロシアがウクライナ侵攻を開始してまもなく1年。一方的に併合を宣言した東部や南部の地域でも、ウクライナ軍の反転攻勢に遭うなど、戦況はロシアにとって思わしくありません。
プーチン大統領:「『やってみる』ではなく『やるんだ』。1カ月で完了させろ」
「焦り」でしょうか。専門家はプーチン大統領が「あえて怒った」のだと指摘します。
ロシア政治に詳しい慶応義塾大学・廣瀬陽子教授:「間違いなく(副首相を)“さらし者”にしているんだと思う」
副首相を“さらし者”にした狙いとは。公の場で、副首相を強く叱責したプーチン大統領。
副首相:「今の予算からいくと(計画は)3カ月以内に完了できそうです」
プーチン氏:「3カ月?何の話をしているんだ。我々が置かれている状況が分かっていないのか?1カ月で終わらせろ」
専門家は、プーチン大統領があえて怒った様子を国民に見せたのだと指摘します。
ロシア政治に詳しい慶応義塾大学・廣瀬陽子教授:「(ロシアにとって)戦況が非常によくないので、引き締めを図らなければいけないというのが第一と。これだけ苦戦をしているのは、企業や閣僚がしっかりしていないからという印象を作りたいのだと。(言っていることが)無理なことはプーチン氏も分かっていると思う。自分はちゃんと問題を分かっていて、閣僚にちゃんと言っているんだという“ポーズ”が大事であって、解決策をすぐに求めているということではないと思う」
感想;
プーチン氏:「『やってみる』ではなく、やるんだ。1カ月で完了させろ。遅くならないように。分かったか?」
副首相:「分かりました」
慶応義塾大学・廣瀬陽子教授:「無理なことはプーチン氏も分かっていると思う。自分はちゃんと問題を分かっていて、閣僚にちゃんと言っているんだという“ポーズ”が大事であって、解決策をすぐに求めているということではないと思う」
⇒
もし、1か月で完了しなかったらどうなるのでしょう?
”ポーズ”なら目的を達成しているので叱責はないでしょう。
しかし、プーチンは「1か月でやる」と了解したのに、なぜなのかとさらに叱責すると思うのですが。
プーチンのこのマネジメント方法は最悪です。
叱責すれば片付くと思っているのです。
なぜ3か月なのか、1か月でできない理由がどこにあるのか、それを尋ねて、国として、つまりプーチンがすべきことなのです。
叱責して結果だけを求めるマネジメントしているリーダーがいます。
しばらくは実績も上がりますが無理をどこかでして長続きしないか破綻します。
その典型が東芝でした。