幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「思いやりのこころ 人はみなひとりでは生きてゆけない」木村耕一編著 ”利他のこころ”

2023-05-06 15:08:18 | 本の紹介
・ある日、東京ディズニーランドに若い夫婦が訪れ、レストランで「お子様ランチ」と注文しました。
 応対したアルバイトの青年は戸惑いました。この夫婦は、子供を連れていないのです。マニュアルではお断りすることになっています。
「おそれいりますが、大人方には・・・」
と言おうとしましたが、思いとどまって、
「失礼ですが、お子様ランチは、どなたが食べられるのですか?」
と尋ねました。
 すると、奥さんが、うつむいたまま話し始めたのです。
「死んだ子供のために注文したくて・・・」
「・・・」
「私たち夫婦には、なかなか子供が授かりませんでした。ずっと願い続け、やっと娘が生まれましたが、体が弱く、一歳の誕生日を待たずに亡くなってしまいました。今日は、その子の命日なのです・・・」
「そうだったのですか・・・」
「子供が大きくなったら、親子三人でディズニーランドへ行こうと、楽しみにしていました。とうとう実現しませんでしたが、一周忌の今日、せめて、私たちの中に生きている娘をディズニーランドに連れて行ってやりたいと思ったのです。本当に娘が生きていたら、ここで一緒にお子様ランチを食べたんだな、と思うと、つい注文したくなって・・・」
アルバイトの青年は、笑顔に戻っていました。
「お子様ランチのご注文を承りました。ご家族の皆様、どうぞ、こちらへ」
と言って、この夫婦に二人用のテーブルから四人がけの家族テーブルへ移動してもらい、子供用のイスまで持ってきたのです。
「では、お子様はこちらに」
まるで子供が生きているかのように小さなイスへ導きました。
まもなく運ばれてきたのは、三人分のお子様ランチでした。
「ご家族で、ゆっくりお楽しみください」
アルバイトの青年は笑顔で去っていきました。
この心遣いに感動した夫婦は、
「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでした。まるで、娘が生きているように、家族だんらんを味わいました・・・」
と、来たくしてからお礼の手紙を書いたといいます。

・思いやりとは、相手の立場に立つ気遣いであり、和する心であり、利他の精神です。

 日本とトルコを結ぶ絆
 温かい心遣いは、百年の時を超えて語り継がれた。
 日本が困っている時にトルコが助けてくれました。

・豊臣秀吉
「何の奇術も使っていないさ。過ぎ去ったことにこだわらず、いたずらに未来を悲観せず、ただ、今日は今日の任務を一心不乱に務めてきただけだ」

 ・自分のことばかりしゃべるのは相手を不快にさせる  第五十六段
「久しく隔たりて逢ひたる人の、わが方にありつる事、數々に殘りなく語り續くるこそあいなけれ」

 ・けなされても、笑われても、恥ずかしいと思わず、熱心に稽古に励む人が「一流」になる 第百五十段
能をつかんとする人、「よくせざらむ程は、なまじひに人に知られじ。内々よく習ひ得てさし出でたらむこそ、いと心にくからめ」と常にいふめれど、かくいふ人、一藝もならひ得ることなし。いまだ堅固かたほなるより、上手の中に交(まじ)りて、譏り笑はるゝにも恥ぢず、つれなくて過ぎてたしなむ人、天性その骨なけれども、道になづまず、妄りにせずして年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ人、に許されて、ならびなき名をうることなり。
下がるほど 人の見上げる 藤の花

 ・決意したことは、ためらわずに、すぐに実行すべきである 第百ご十五段
世に從はむ人は、まづ機嫌を知るべし。ついで惡しき事は、人の耳にも逆ひ、心にも違ひて、その事成らず、さやうの折節を心得べきなり。ただし、病をうけ、子うみ、死ぬる事のみ、機嫌をはからず。ついであしとて止む事なし。生・住・異・滅の移り變るまことの大事は、たけき河の漲り流るゝが如し。しばしも滯らず、直ちに行ひゆくものなり。されば、眞俗につけて、かならず果し遂げむとおもはむことは、機嫌をいふべからず。とかくの用意なく、足を踏みとゞむまじきなり。

 ・「死」は嫌だからといって逃げていては何の解決策にもならない 第二百四十一段
所願を成じてのち、いとまありて道にむかはむとせば、所願盡くべからず。如幻の生の中に、何事をかなさん。すべて所願皆妄想なり。所願心にきたらば、妄心迷亂すと知りて、一事をもなすべからず。直ちに萬事を放下して道に向ふとき、さはりなく、所作なくて、心身ながくしづかなり。

・かんしゃくの くの字を捨てて ただかんしゃ

感想
 トルコが親日家が多いのは、エルトゥールル号の遭難時に和歌山の地元との人が助けたからです。そのとき、山田寅次郎 氏が全国から義援金を集め、それをトルコに持参し、その後トルコに残って柔道を教えたからです。
 情けは人の為ならず
まさにそれが自分に帰ってくるのです。

お風呂に浸かり、お湯を自分の方へ自分の方へ集めてもお湯は逃げていきます。
お湯を他の人に他の人にと押すと、そのお湯は回り回って自分に戻ってきます。

瀬戸内寂聴さんがよく言われていた「亡己利他(もうこりた)」の精神です。

かんしゃくの”く”を除くとかんしゃ
なるほどです。

ディズニーランドのケース、アルバイトの学生でも、お客様のためにどうすれば良いかができていました。
ディズニーランドの社員教育と、アルバイトでさえその現場で自由に判断してお客様のために、何ができるかを実践されている風土は素晴らしいと思いました。