・同じ未来のシミュレーションでも、悪い結果を予測するのが不安ですが、一方でよい結果を予測するときは「希望」と言います。
・私たちは、インターネットで、それぞれの「気になること」に関わる情報を集めた仮想現実を育ててしまうのです。
・不安は生き残るために必要な心の機能だからです。失くしてはいけない「必要な不安」があるのです。
・気にしすぎてまず苦しいのは、疲労です。さらに、不安は、増殖していきます。
・自信の低下
①小さなことを気にしすぎる自分への自身低下
②他の人と比べての自身低下
③気にしすぎへの対処がうまくいかないことでの自信低下
・気にしすぎで、自分が苦しいかどうか、です。
・感情の仮想現実、3つの特徴
①「増幅機能」
②「視野限定・集中機能(クローズアップ機能)」
③「ワープ結論機能」 途中の段階をすっ飛ばして結論に直結させてしまう感情
・不安は行動をすくませる
・理性で抑え込むことができるのは、不安が小さいときだけです。
・引きこもりは休んでいる状態、充電している状態です。うまくエネルギーを回復できると社会に出て行ける人はたくさんいます。
・自分の疲労に気がつきやすい5つのポイント
①不眠
②ミスが増える
③体調不良が目立つようになる
④対人恐怖と怒り、自責
⑤特定のものやことにしがみつく
・感情ケアの5つのアプローチ
①刺激の連続性 刺激への対処「離れる」
②体調・蓄積疲労 疲労の回復には、睡眠が一番
③防衛記憶 「気になる」状態がずっと続いている
④自信
①「できる」という自信
②「自分は大丈夫」という自信
③「だれかが守ってくれ鵜」という自信
⑤個人の対処法
即効性があるのが、「刺激から離れる」「疲労をとる」「話を聞いてもらう」の3つ
・育てておきたい4つのジャンルの趣味
「1人でできるもの」「誰かと一緒にやるもの」「動のもの」「静のもの」
・不安には、その中でも、体を使うアプローチが有効です。
・ストレス解消法は大きく2つに分けて考えてもらっています。
①ハシャギ系
②癒し系
・「おうち入院」という概念をつくり、紹介しています。
すぐに精神科を受診させるのではなく、まずは3日間休ませるのです。それで回復する人が結構多いのです。
・試してもらう視点
①自分視点
②相手視点
③第三者視点
④宇宙視点
⑤時間視点
⑥ユーモア視点 コントや感謝にできないか
⑦感謝視点
・考えるポイント(不安分析図)
何が不安? どうすれば、どうなれば落ち着く?
いま悩むべきことか?の分析
できることできないことを区別
①リスク 確率、最悪のケース
②情報収集、シミュレーション
③アクションプラン
・書き込みフォーカシング
①気掛かりを自由な形、自由な大きさで書いてみよう。タイトルもつける。
②他にないか、と自問自答してみる。くだらないと思う小さなことも、小さく書いてみる。
③だいたい書けたら、ここに書いてあることが全部なくなったら、自分のことは晴れやかかどうか自問してみる。まだ何か残っている感じがしたら、それを考えてみる。ためしに書いてみる。
④書いているうちに、感じが変わるかもしれない。しばらくして見てみると訂正したくなるかもしれない。大きさも、場所も、形も変えてもかまわない。これでいいなという感じがするまで続けてみる。
・こころの会議(不安の声を聞く)
①感情⇔理性
②心の公聴会;まず、感情の言い分を聞く
③次に理性側の言い分も聞く
④現実問題を考える バランスをとった行動を考える
・段階ごとの対処法
①睡眠
②人に話を聞いてもらう
③刺激から離れる
④ハシャギ系で忘れる
⑤7つの視点
⑥不安分析図
⑦体からのアプローチ
⑧触れる「書き込みフォーカシング」
⑨触れる「こころの会議」
⇒専門家へ
・「気にしすぎ」な人への対処法
まずはその人が物理的・心理的に孤立しないように注意してあげることが大切です。
①適正な声掛けをする 相手を変えようとしないこと
②適正な期待をもつ練習
・「人の心の15の特徴」
①人は一貫しない
②感情や欲求はなくせない
③人は怠けたいもの
④人は成長したいが、なかなか変わらない
⑤でも買われることもあるし、成長したいもの
⑥人間関係のトラブルは当たり前に起こる
⑦人はそれぞれ、正義もそれぞれ
⑧自分を基準に他者の内面を決めがち
⑨人は他人をコントロールしたがる
⑩人の言動、反応にはそれないちの理由がある
⑪人は物語を見つけ、安心したい
⑫子どもの心の強さを求めがち
⑬論理的・客観的でありたい
⑭人は自分を責めやすく、自信を持ちにくい
⑮人は過去の記憶と将来の不安にとらわれやすい
感想;
”人惑”
人は自分の考えと思っていることが、実は親や先生、周りから「**しないといけない」と教わったことなのです。
それが真実かどうか。今考えてみる必要があるのではないでしょうか。
その教わった考えが実は不適切で、自分を苦しめている場合があるのです。
そのためには、このような本を読み、今の自分の考えをもう一度構築し直しても良いかもしれません。
”生き難い”と感じているなら、それは自分の教わった考えが自分に合っていないだけかもしれません。
身体の疲れのサインを早めにキャッチして、身体を労わることが大切なのでしょう。それは怠けているのではなく、持続性を保つために必須なのです。
頑張り過ぎて、無理しすぎて、体調を壊すと、自分自身も大変です。周りにも影響を与えます。勇気を持って早めに休めることが自分にも周りにも良いようです。
この匙加減がとても難しいですが、失敗から学ぶことなのでしょう。
気にしすぎると疲労をより大きくします。
”適度に気にする”
これができるようにしたいものです。
そのためには、先ずはより良い考え方を持つことだと思います。