幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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第三者の…第三者で… 舛添氏会見、「第三者」40連発  ”第三者の意味”

2016-05-22 03:20:26 | 社会
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5N7H31J5NUTIL06Q.html?_requesturl=articles%2FASJ5N7H31J5NUTIL06Q.html&rm=271吉浜織恵2016年5月21日
 2時間15分で、「第三者」という言葉を発した回数は40回以上。20日の会見で東京都の舛添要一知事は、前回13日の会見から一転、ほとんど笑みも浮かべず、繰り返し頭を下げ続けた。しかし、疑惑についての具体的な説明はなく、都民の批判は高まっている。

「厳しい第三者の目で…」連発 舛添知事会見、一問一答
舛添氏政治資金問題

 政治資金の使途をめぐる「公私混同」の批判を受けて、自ら再説明すると宣言して臨んだ記者会見。

 購入した美術品の保管場所は、自宅内においた事務所への「家賃」支払いは――。新たな疑惑への質問が相次いだが、舛添氏の回答は、ほとんどが「第三者の厳しい公正な目に任せたい」。自身の言葉での説明はなかった。

 ログイン前の続き事務所賃料の支払先である株式会社「舛添政治経済研究所」の代表である妻が、会議に同席した場合は事務所関係者にあたるのかとの質問には、「妻は家族」と述べるにとどめた。

 外部の専門家に調査を委ねる理由は何か。舛添氏は「私自身が信頼を非常に失っている」「一生懸命調べたが、多くの都民が納得していない。事務所が調べるより厳しい第三者で調べる方がはるかにいい」と説明した。「引き延ばしか」との指摘に対しては否定した。

 調査は複数の専門家に依頼する予定で、「私にひいき目じゃない人を選びたい」。経費は自身が負担するという。早急に結果を出す考えだが、調査対象時期や項目、結果公表の時期も明確に示さなかった。

 都民は、調査より知事自身の言葉で説明してほしいと思っているのではないか。今回知事が何も答えていないと怒るのではないか。この問いにも答えは変わらなかった。「そういうお怒りもあるが、私は第三者の目でしっかりと調査をしていただきたい」(吉浜織恵)

感想
第三者とは何でしょうか?

第一者;本人
第二者;本人と利害関係がある人
第三者;本人と利害関係がない人

弁護士にお願いする。もし舛添知事がお願いされた弁護士は、第二者になります。
弁護士にお願いするなら、舛添知事と関係ない方がお願いする弁護士なら第三者になります。

せめて、弁護士の名前を公表されることですが、公表されてもそれは第二者になります。
舛添知事がご存知ないとは思えないのですが。
知っていて、第三者と言う言葉で納得されると思われているなら、それはまた判断能力が乏しいと思います。
この場合は、
「今回、問題ないと考え処理していたこともあったが、その判断が甘かったので、修正しかつお金を返金します」
と認めて開き直った方が良いように思います。


阿川佐和子さん「サワコの朝 隈研吾さん」 ”問題のプロセスも楽しむ”

2016-05-21 09:27:00 | 生き方/考え方
2020年の東京オリンピックの新国立競技場建築家の人。
聖火台問題の思いを語る。1954年生まれ。
トラブルのプロセスを楽しむことにした。歌舞伎座、ティファニー銀座など。
今もう一度木の良さを出したい。聖火台のこと、日本の建築の未来を語ってもらう。
前回来てもらった後に、突如聖火台の問題が出たので、もう一度来てもらって聖火台の話を伺った。本日はその2回分をまとめて放映します。
この話が出た時にびっくりした。設置場所がいっさいふれていなかった。聖火台が設計要求基準に入っていなかったので、設計段階で議論はしたが含めなかった。
候補として考えていた。ロンドンオリンピックはフィールドの中に聖火台を置いた。演出の一部として考えて行けば良いかと思っていた。何故自分が非難されなければならなかったのかと思った。大騒動になった理由は?もっと前に演出家が検討していけば良かった。多くの方、素人が、聖火台の案を私のところに送って来た。トラブルはプロセスを楽しむようにしている。トラブルを前向きに考える。いろいろな人がいろいろ言ってくる。その中には矛盾していることも多い。いろいろな意見があるんだとそれを楽しむようにしている。そうでないとストレスで倒れてしまう。

今でも記憶に残っている曲は、「brajoe from kilimanjaro」
高校の時にジャズを聴き始めて、かっこいいな。大地から音が出てくるような感じ。
小学校4年生の時に、親父に国立代々木競技場を見に連れて貰って、こんなものを造るなんてすごいなと思い、自分を造りたいと思った。
バルブの絶頂時に仕事を始めた。東京のカオスを造りたいと思った。ある建物(M2(自動車のショールーム)?)がバルブの象徴として批判を浴びて、まったく東京で仕事を失い地方行脚した。地方を回ると小さな仕事を依頼された。職人さんと話をすることができた。公衆トイレだとか。職人とのふれ合いが転機になった。左官屋さんと話していたらいろいろなアイデアを出してくれた。

国のモニュメントは立派なものを造ろうとする。しかし、この場所は森が主役だろう。木を徹底的に使おう。木材を多用したデザイン。周りの森と木の相性が良い。日本の木を使うことがアピールになる。屋根は鉄とカラマツを混ぜた。木の中に鉄を入れた。それによって鉄を千トン減らすことができた。中小の建築屋ができる加工にした。風をどう取り入れるか。風を呼び込むデザイン。コストを下げるために空調しない。夏の暑い時にも気持ち良くできないか。季節風を計算して設計した。縁側的な設計。

中国で立てた「竹の家」が海外作品第一号で、ホテル。批判を浴びると思ったら、何人かの建築家が立てた中で、これが一番評判良かった。
「スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道」。木を組んでいる。日本の大工さんしかできない。木の職人が減っている。その職人さんを今なら維持できる。今を過ぎるとその技術が残らない。

隈研吾建築の一番大切なことは?何でできているか。それが何を伝えてくれるか。その建築場所を歩き回って、そこに住んでいる人と仲良くなり、その人々から話を聴く。

2曲目は、ジャリー・ジャパティ「Intro Afro」。
リズムは大切。建築はメロディが形だと思う。リズムは構造と素材。構造と素材がしっかりしていれば気持ち良いメロディができる。

感想
子どもの時に夢を持ち、その実現に向かって努力を続ける。
批判を浴びて東京で仕事を失い地方行脚して地方の人々とふれ合ったことが転機になったとのこと。
不遇は捉え方を変えるとチャンスにもなることなのでしょう。
いろいろ批判される。その批判もプロセスとして楽しむとより深い思い出になるとのこと。
教えられることがたくさんありました。

「宗教改革の物語」 佐藤優著 ”人生の転機”

2016-05-21 01:55:55 | 本の紹介
職業作家になるつもりはまったくなかった2002年に吹き荒れた鈴木宗男事件の嵐に巻き込まれ、人生の軌道が変わってしまった。今になって思うと、それが神の導きだった。逮捕され裁判にかけられ、外交の現場から去ることになった。いくつかの本質的な問題に取り組まざるを得なくなった。こういう問題と取り組むために、職業作家は最適の職業だ。

母は14歳のときに沖縄戦に遭遇した。母たち三姉妹は最前線で軍と行動をともにした。前田高知の激戦で母は米軍のガス弾を浴びた。幸い、すぐそばに軍医がいて、注射などの処置を受けたので命拾いした。軍人の中にはすぐに大声で怒鳴り、ビンタをはたく乱暴者もいたが、「米軍は女子供を殺すことはしない。捕虜になりなさい」とそっと耳打ちする英語に堪能な東京外事専門学校(現東京外国語大学)出身の兵士もいた。その他にも「捕虜になって生き残れ」という予言をしてくれた将校や兵卒が何人もいた。

その後も、母は摩文仁の海岸にある自然の洞窟に数週間潜んでいた。小さな洞窟で、17人が潜んでいた。7月に入ってからのことだ。母たちは米兵に発見された。訛りの強い日本語で米兵が「デテキナサイ。テヲアゲテ、デテキナサイ」と投降を呼びかける。母は自決用に渡されていた二つの手榴弾のうちの一つをポケットから取り出し、安全ピンを抜いた。信管(起爆装置)を洞窟の壁に叩きつければ、4~5秒で手榴弾が爆発する。母は一瞬ためらった。そのとき、母の隣にいた「アヤメ」という名の北海道出身の伍長が、「死ぬのは捕虜になってからでもできる。ここはまず生き残ろう」と言って手を上げた。

母は命拾いした。私は子供の頃から何度も「ひげ面のアヤメ伍長があのとき手を上げなければ、お母さんは手榴弾を爆発させていた。そうしたらみんな死んだので、優君が生まれてくることもなかった。お母さんは北海道の兵隊さんに救われた」という話を聞かされた。

2002年5月14日に私は逮捕され、独房に512泊することになった。仮釈放になったのは翌年の10月8日だった。あえてこの日に調整してもらったのは、この日が母の73歳の誕生日だからだった。母は私の顔を見るなり、涙を少しだけ浮かべ、「私はあの戦争で弾に一度もあたらなかった。運がとても良かった。優君は、私から生まれたのだから運がいいはずだ。逮捕あれたこと、牢屋に入ったことなどたいした話ではない。命までもっていかれるわけだはないから」と言った。

「国家の罠」を上梓して2カ月経ったとき、井上ひさし先生から先生の義姉の米原万理さんを通して「一度、是非、会いたい」と言われた。
井上「これからあなたが書きたいテーマは何ですか」
佐藤「自分の身の回りに生じた出来事について記憶を整理して『国家の罠』にまとめるのが精一杯だったので、これからのテーマについて考えていません」
井上「いや、『国家の罠』を読むと、あなたには書きたいテーマがたくさんあることがわかります」
佐藤「私にはその自覚がありません」
井上「作家が作品を発表すると、読者に対する責任が生じます。その作品を読んだ読者の『もっと読みたい、もっと知りたい』という要請に応えなければならなくなります」
佐藤「理屈ではわかりますが、皮膚感覚に馴染みません」
井上「馴染むようになります。『国家の罠』であなたが書き足りなかったことは何ですか」
佐藤「獄中の生活についてが、舌足らずになりました。それから、ソ連崩壊の前後に私が体験したことが、その後、北方領土問題の解決にのめり込んでいく理由になったことについても『国家の罠』では詳しく書けませんでした」
井上「もうあなたの中で、少なくとも二つのテーマが決まっています。一度、あなたが何に関心があるかについて、紙に書きだしてみることを勧めます。おそらく100を軽く超えるテーマがあります。それに大雑把な優先順位をつけていくことです。作家になると時間に追われることになります。持ち時間がほんとうに少ない。だから、仕事の優先順位をつける必要があるのです」

井上氏の指摘は正しかった。私の獄中生活については、「獄中記」、ソ連崩壊前後の体験は、「自壊する帝国」、「甦る怪物」、「甦るロシア帝国」という作品になった。

井上氏の助言に従って、私はときどき「今やりたいことは何か」をノートに書き出すことにしている。そして、大雑把な優先順位をつけていく。2014年1月時点でのやりたいテーマは次の38件になる。
第一優先(12件)
・ヤン・フスの宗教改革をまとめる。
・母の沖縄戦体験についてのまとめ

今回の本がまさにやりたい第一優先だったようです。

フスは宗教改革(ルター前)を行おうとしたが、ローマ法王庁によって火あぶりの刑で殺されてしまいました。

フスの考えを現代人に理解可能な言語に置き換えてみる人間が信仰を貫くことができない理由は主に三つある。
第一は、信仰が弱い場合である。キリスト教信仰に自分は弱い人間なのでついていくことができないと考える人だ。
第二は、イエスの教えを部分的にしか信じることができない人だ。信仰は、体系的である。イエスの教説を一部だけつまみ食いすることはできない。
第三は、信仰を頭では理解しているつもりになっているが、行動が伴わない人である。

「テトスへの手紙」1章16節に、
「こういう者たちは、神を知っていると公言しながら、行いではそれを否定しているのです」したがって、上記の3つのいずれでも、人は確固たる信仰を欠くことになる。

フスは、<それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も多いなる者は愛である。>(コリントの信徒への手紙13章13節)というパウロの言葉を念頭に置いている。その上で、信仰と希望の関係について、希望を先行させるのである。
第一に、信仰が過去に関する出来事であるのに対し、希望は未来を先取りすることである。イエス・キリストが救い主として現れたという過去の事実は、信仰を担保するとともに、未来の希望を先取りしているのである。
第二に、信仰は確実であるが、希望は不確実である。未来において、この信仰をもつキリスト教徒が救われるという希望が確実であるとは言えないそれだから、希望には不信の要素が内包されている。
第三に、希望は良い事柄だけを含んでいるのに対し、信仰には良い事柄とともに悪い事柄が含まれている。

信仰とは、神からの命令に徹底的に従うことである。徹底的に従うことによって人間は救われるとフスは信じる。神の啓示について、キリスト教徒が知ることができるのは、聖書のテキストを通じてのみである。
神は人間をだますこともなければ、人間によってだまされることもないとフスは考える。これに対して、ローマ教皇を含む高位聖職者は、人間をだますこともあれば、人間によってだまされることもある。だましたり、だまされたりする高位聖職者を信仰の基準としてはならない。フスは信仰を貫くならば、キリスト教徒はローマ教会のくびきから脱しなくてはならないと考える。信仰の基準は、教会のヒエラルキーではなく、聖書である。このような形でフスは「聖書のみ」というプロテスタンティズムの原理を先取りしている。
原罪を負った人間は弱い存在だそれはペテロですら一時、キリストを裏切ったことからも明らかだ。このような弱い人間が信仰を維持するためには、外部からの支えが不可欠だ。この支えが教会の土台(岩)なのである。

ヤン・フスは、15世紀初頭の中央ヨーロッパという現実の中で、イエス・キリストに徹底的に従い、具体的人間との関係の中で、愛を実践しようとしたのである。当時の教会指導部には、フスが捉える愛のリアリティーを理解することができなかった。その結果、フスは異端として断罪され、1415年7月6日、ドイツのコンスタンツで火刑に処せられた。遺灰はライン川に捨てられた。
フスは処刑される直前に、異端であること認めれば命を助けると言われたが、拒否した。チェコ人の間では、フスの最後の言葉は「真実は勝つ」だという伝承がある。「真実は勝つ」という言葉は、その後、チェコ人を団結させる象徴的意味を持つ。「真実は勝つ」という言葉の中に、愛のリアリティーが凝縮されている。

ヤン・フスの両親はチェコ人。佐藤優氏の母親は戦後キリスト教信者。佐藤優氏は同志社大学大学院神学研究修了

感想
鈴木宗男さんに連座して逮捕されなければ、今の佐藤さんはありませんでした。
自分で望んだ転機ではありませんでしたが、佐藤さんは受け入れて、そして自分のやりたいことをされたのだと思います。
それを支えたのはそれまでまじめに一生懸命されて来られたからだと思いました。

大きな権力に立ち向かうことの難しさ、変えることの難しさを改めて思いました。
キリスト教の高位聖職者もキリスト教から離れ、自分たちの保守を第一に考えてしまう、人間の弱さがいつの時代にもあるのでしょう。



STAP問題、小保方氏犯人説を否定する検察判断…嘘広めたNHKと告発者の責任問われる

2016-05-20 08:38:00 | 社会
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/stap%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%80%81%e5%b0%8f%e4%bf%9d%e6%96%b9%e6%b0%8f%e7%8a%af%e4%ba%ba%e8%aa%ac%e3%82%92%e5%90%a6%e5%ae%9a%e3%81%99%e3%82%8b%e6%a4%9c%e5%af%9f%e5%88%a4%e6%96%ad%e2%80%a6%e5%98%98%e5%ba%83%e3%82%81%e3%81%9fnhk%e3%81%a8%e5%91%8a%e7%99%ba%e8%80%85%e3%81%ae%e8%b2%ac%e4%bb%bb%e5%95%8f%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%82%8b/ar-BBtfFik?ocid=spartandhp#page=2ビジネスジャーナル
 STAP細胞をめぐる問題で、理化学研究所の研究室から何者かがES細胞を盗んだ疑いがあるとして2015年5月14日、元理研研究者である石川智久氏が刑事告発していた。しかし、1年あまりの捜査の結果、今月18日、神戸地方検察庁は「窃盗事件の発生自体が疑わしく、犯罪の嫌疑が不十分だ」として不起訴にした。

 地方検察庁が「窃盗事件の発生自体が疑わしい」という声明を出すのは異例だが、この騒動は一体なんだったのだろうか。

 告発者の石川氏は、当時メディアに対して次のように発言していた。

「私の調査から、小保方晴子氏が若山照彦教授の研究室(以下、若山研)からES細胞を盗み出したと確信した。(告発しなければ)さもないと日本の科学の信頼は地に落ちたままである」

 さらに石川氏は、独自に入手したという小保方氏の研究室(以下、小保方研)のフリーザーに残されていたサンプルボックス(細胞サンプルが入った容器)の写真をマスコミに提供し、そこにあるES細胞が動かぬ証拠だと主張していた。しかし、その後の調査によって、このサンプルボックスは若山研が理研から引っ越す際にそのまま残していった、いわゆるジャンク細胞(使い道のない細胞)であったことがわかった。

 理研では細胞などの試料を外部へ移動させる際には、MTA(試料提供契約)を必ず提出しなければならないことになっている。だが、証拠として示したサンプルボックスに関しては、若山研からMTAが出されていなかったのだ。さらに、理研に対し若山研から盗難届も出されていなかったことも判明した。

 理研関係者に取材したところ、若山研に限らず、研究室が引っ越しする際に使わない試料をそのまま置いていくことが多かったという。残されたジャンク細胞の処分問題に理研も苦慮していた。小保方研にあったサンプルボックスも、そのひとつだったのだ。

 このサンプルボックスは若山研が13年に理研から山梨大学へ引っ越す際に残したものだが、その時点ではSTAP細胞の主要な実験は終わっており、英科学誌「ネイチャー」向けの論文作成が佳境に入っている時期だった。

 石川氏の主張が正しいなら、小保方氏は実験終了後にES細胞を盗み、過去にタイムトラベルをしてES細胞を混入させたSTAP細胞を若山氏に渡したことになる。このような非現実的な主張を、当時のマスコミは裏も取らずに大々的に取り上げ、小保方氏をES細胞窃盗犯のように報道していた。

つくられた小保方氏犯人説

 さらにこの告発には伏線があった。14年7月27日に放送されたテレビ番組、『NHKスペシャル 調査報告 STAP細胞 不正の深層』である。同番組内では、若山研にいた留学生と名乗る人物(後に、Chong Li博士と判明)が登場し、小保方氏の研究室にあったサンプルボックスについて次のように証言していた。

「びっくりしました。保存しているのは全部ES細胞ですので、なぜかSTAP細胞に関係があるところに見つかったのは本当にびっくりしましたね。(小保方氏に)それを直接私が渡したことはないです」(Li博士)

 この発言を受けて、番組では次のようなナレーションを流していた。

「なぜこのES細胞が小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったのか、私たちは小保方氏にこうした疑問に答えてほしいと考えている」

 Li博士に対しては石川氏も取材したといい、Li博士は「(若山研では、続きの実験が計画されていたので、実験を)山梨大で続けるつもりだったが、ES細胞を紛失したことで、それを断念した」と語ったと証言している(「フライデー」<講談社/15年2月6日号>より)。

 そもそもLi博士のES細胞は、STAP研究とはまったく関係のない種類のES細胞であることは、石川氏の告発状が出される時点で判明していた。それにもかかわらず、『NHKスペシャル』と同様に石川氏は、あたかもLi博士のES細胞がSTAP研究に混入されたとされるES細胞と同一であるかのような告発状を作成し、マスコミに配布していた。石川氏の告発内容がのちに虚偽であったことが判明したが、マスコミはその告発状の論旨をベースに国民をミスリードさせていった。

 また、若山研ではES細胞を紛失したため実験が続けられなくなったと報道されたにもかかわらず、若山研から理研に対し紛失届が出されていない。本当に必要なサンプルだったのならば、実験を断念せず、理研に紛失届を出すのが自然だろう。それを出さずにマスコミに「盗まれたかもしれない」とリークする目的はなんだったのだろうか。NHKや毎日新聞がそうであったように、石川氏も若山研を情報源とするものが多いが、何か理由があるのだろうか。

 同番組放送後、世間は一気に「小保方氏犯人説」に傾いていく。その影響は今なお色濃く残っている。NHKは十分な取材をしたと主張しているが、なぜMTAを確認するという基本的な裏取りをせずに、このようないい加減な放送をしたのか疑問である。

 同番組は、昨年8月からBPO(放送倫理・番組向上機構)の審理に入っている。今年4月26日、BPO臨時委員会が行われ小保方氏からヒアリングを行っている。同日出席するはずだったNHK番組関係者は、熊本地震の取材を理由に全員欠席した。

 NHKスペシャル、そして石川氏による刑事告発によって、小保方氏の名誉は著しく毀損した。一人の研究者であり、ひとりの人間である小保方氏の人生を破壊しかねないこの事案に対して、今後どのような責任を取るのだろうか。そして野次馬のように小保方犯人説に便乗し、個人攻撃を徹底的に続けてきた無数の人物に問いたい。「あなたは、あなたの無神経な批判の刃の先に倒れたひとりの人間の人生を想像することができるのか」と。
(文=大宅健一郎/ジャーナリスト)

NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525941000.html
「理研からES細胞窃盗」の告発 嫌疑不十分で不起訴5月18日


STAP細胞の問題で、理化学研究所の研究室から何者かが万能細胞のES細胞を盗んだ疑いがあるとして、研究者の男性が告発していたことについて、神戸地方検察庁は「窃盗事件の発生自体が疑わしく、犯罪の嫌疑が不十分だ」として、不起訴にしました。

理化学研究所は、おととし12月、小保方晴子元研究員などがSTAP細胞だとしていたものは、実際には別の万能細胞のES細胞だったとしたうえで、誰が混入したか特定できないとする調査結果を公表しました。
これに関連して、理化学研究所に勤めていた研究者の男性が、何者かが研究室からES細胞を無断で持ち出した疑いがあるとして、窃盗の疑いで警察に告発し、警察は、ことし3月、容疑者を特定しないまま、捜査の結果をまとめた書類を神戸地方検察庁に送っていました。
これについて、検察は捜査の結果、「窃盗事件の発生自体が疑わしく、犯罪の嫌疑が不十分だ」として、18日、不起訴にしました。

告発した研究者の男性は、「立件できると思っていましたが非常に残念です」とコメントしています。

小保方元研究員の代理人「当然の結果」

これについて、小保方晴子元研究員の代理人を務める三木秀夫弁護士はNHKの取材に対し、「研究室が引っ越しをした際に残されていたES細胞を保管していたことはあったが、窃盗に当たらないのは明白で当然の結果だ」と話しています。
そのうえで、「小保方元研究員に伝えたところ『事実を理解していただけてよかったです』と話し、ほっとした様子だった」と話しています。

感想
NHKは不起訴の結果を報道しています。
前に、『NHKスペシャル 調査報告 STAP細胞 不正の深層』で、
「なぜこのES細胞が小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったのか、私たちは小保方氏にこうした疑問に答えてほしいと考えている」
と放映後に
「世間は一気に「小保方氏犯人説」に傾いていく。その影響は今なお色濃く残っている。NHKは十分な取材をしたと主張しているが、なぜMTAを確認するという基本的な裏取りをせずに、このようないい加減な放送をしたのか疑問である。」

NHKの持つ大きな影響力、このことについては、NHKは何もコメントしていない。
小保方さん側が名誉棄損で訴えるのかどうか・・・。

ドイツの大学でSTAP細胞が一部再現されたとのこと、今後の研究が待たれます。

「無限大の成果を生み出す4つの自己投資術 レバレッジ・シンキング」 本田直之著

2016-05-20 02:33:00 | 本の紹介
レバレッジ・シンキングの4つの投資対象
「労力」「時間」「知識」「人脈」

「労力」のレバレッジ
・仕組み化
・無意識/習慣化
・KSF(キー・サクセス・ファクター)を見つける
・その他のレバレッジ
小さな習慣を行うことは、一見すると、馬鹿馬鹿しいと感じるかもしれません。しかし、それは脳科学的に良いと証明されたものでもあります(脳科学専門医 築山節「脳が冴える15の習慣」)

俯瞰逆算思考でKSFを見つけよ

知識のレバレッジ
・前例を調べる
・うまくやっている先輩などに聞く
・ビジネス書から学ぶ

「トヨタの役員秘書が見たトヨタのできる人の仕事ぶり」石井佳枝著より
「A役員は、会議に出るとき、別の仕事を持ち込んでいる姿をよく見ました。会議中であっても空き時間はあるものです。チェックだけすればよい書類wや、目を通しておく必要のある資料などを手元に用意しておけば、合間合間に処理できます」
「B役員は、資料を持ち込むことは、別の企画に役立つと言っていました。それは、『会議中、誰かの発言がヒントになって、別の案件が解決できることがある』からだそうです」

時間のレバレッジ
・俯瞰逆算思考;その仕事を期日までに達成するにはどうするか
・時間のルーチン化;無駄な時間を過ごさない仕組み
・時間の天引き
・時間制限
・固定費の効率化

自己投資の時間を天引きに
 自己投資の時間を決めてしまってから、残った時間で仕事をしようとの発想

人脈のレバレッジ
・コントリビューション
・パワフル・コネクション
・パーソナルプランディング
・マインド伝染
・他人の力

人脈をつくるうえでの基本は相手にコントリビューション(貢献)すること

自分よりマインドの高い人、マインドの高いネットワークに加わることによって、それに影響され、自分のマインドも上がります。逆にマインドの低いネガティブな集団にいると、自分のマインドもマイナスに傾きます。

感想
「労力」「時間」「知識」「人脈」
一生懸命やっていても、やり方がまずいとせっかくやっても成果がでないのでしょう。