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大阪・関西万博の費用さらに“837億円”で波紋 経済界トップ「頭が痛い…」 当初の想定から倍増 ”国民はもっと頭が痛いだけでなく、懐が痛い”

2023-11-29 01:04:24 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c45e8ec9bf81d84473331d8082bc10a06601960 11/28(火) 18:15配信 TBS NEWS DIG 
 大阪・関西万博をめぐり、会場建設費とは別におよそ837億円の費用がかかることがわかり、波紋が広まっています。 
 今月30日に万博開幕まで500日になるのを前に、きょうお披露目されました。 
 万博の開催に向けた準備が進む中で、新たな事実が… 立憲民主党 辻元清美 参院議員 「(万博の費用について) 問題の2350億円以外に、今分かっているもの、何にいくら合計いくらかかるんですか」 
 自見英子 万博担当大臣 「『日本館』の建設のための費用、そしてもう一つが途上国の出展支援のための費用、そして3つ目が会場内の安全確保に万全を期するための費用、そして4つ目が全国的な機運醸成となってございます」 きのうの国会で、自見万博担当大臣は、会場建設費2350億円(このうち国負担は約783億円)とは別に、政府が出展するパビリオン「日本館」などで、およそ837億円がかかる見通しであると明らかにしました。 立憲民主党 辻元清美 参院議員 「もう倍増以上になっているということはお認めになりますね、国費負担は」 
 岸田総理 「合理化努力、引き続き続けていかなければならないと認識をしております」 
 一方、経済界からも… 経済同友会 新浪剛史 代表幹事 「頭が痛いですね。こんなに(費用が)かかって、まだ別のものがあったんだなという認識で、ある意味、少し驚いている」 
 経済同友会の新浪代表幹事は「政府がわかりやすく情報を出していくことで、不信感を早く払しょくしていくことが万博を成功させるためには必要だ」と強調し、政府に対し、詳細な説明を行うよう求めました。 松野博一 官房長官 「万博の全体像について、さらに透明性をもって、わかりやすく国民に説明していきたい」 
 松野官房長官は、万博にかかる経費の全体像を透明性をもって、できるだけ速やかに説明する考えを示しました。


感想
 岸田首相は「もう増額することはない」と断言されました。
舌の根が乾かないうちに増額です。それも国民負担です。
 松野官房長官「早期に総額を示す」
総額が計画段階でわからないことがあるのがビックリです。
 2350億円+837億円=3,187億円です。
内関西経済界が約783億円
残り2,404億円は国民負担です(大阪市民、大阪府民の負担783億円含め)
 こんな計画はあり得ないです。
もっともっと国民が声を上げないともっともっと増えるでしょう。

大阪万博の国負担、会場建設費とは別に837億円…「日本館」縮小し関連費用圧縮へ  "いったいどこまで膨らむのか?”

2023-11-28 02:01:01 | 社会

 2025年大阪・関西万博の国の負担が、最大2350億円(国費負担783億円)の会場建設費とは別に、現時点で約837億円に上ることがわかった。万博は会場建設費の上振れで批判が強まっており、政府は出展するパビリオン「日本館」を縮小するなどして関連費用を圧縮し、国民の理解を得たい考えだ。

 自見万博相が27日の参院予算委員会で明らかにした。
 内訳は、日本館の建設や展示、運営、撤去などにかかる総費用が最大約360億円、発展途上国の出展支援が約240億円、警備費が約199億円、万博開催の機運醸成に向けた費用が約38億円。
 一方、西村経済産業相は日本館について、05年の愛知万博で日本館の総費用が246億円だったことを踏まえ、「建設費が1・6倍、消費税額が5%から10%に上がっており、機械的に計算すると400億円を超えるが、360億円に抑えたい」と述べ、関連費用を圧縮する考えを示した。
 建設費は契約時点で76億7800万円だったが、一部の内装工事の費用などは盛り込まれておらず、上振れが見込まれている。このため、当初計画の3階建てから2階建てとし、延べ床面積(1万1352平方メートル)も縮小する。日本館は、主催国としてアピールする場になるほか、海外の要人らをもてなす外交上の役割も担うことになり、展示や接遇には影響が出ないようにする。
 万博の会場建設費は当初想定の約1・9倍に膨らんでおり、野党などから批判の声が上がっている。

感想
最大2350億円(国費負担783億円)の会場建設費とは別に、現時点で約837億円
「これを大阪市の推計人口約277万人で割ると、一人当たり約1万4000円となる。大阪市民は府民でもあり、国民でもあることから、同様に試算すると府民負担の約4000円、国民負担の約600円が加わって約1万9000円となります」 
⇒837億円/1.2億人=約700円
よって、約1万9,700円になります。約2万円です。
夫婦と子供二人、高齢者一人と仮定すると、約10万円の負担です。
かつ、大阪府は税金で4歳から高校生までの8,500円の入場料を1回負担、他の市町村は2回目を負担。まるでタコが自分の足を食べている状態です。
大阪府の人口は8,784,421人。
20億円/ 8,784,421人 =約230円 各市町村がもう一回招待すると約460円
家族5人とすると、2,300円の負担です。
怖いのは、さらに東京オリンピックみたいにさらに膨らむことです。
 大阪府民の選択肢が国民全体にも負担をかけていることを、大阪府民は理解されているのでしょか?
 騒いで浮かれて、建設業者と関連する企業と政治家が潤って、残ったのは重い税負担だけのようです。
 物価が上がるということは、消費税10%ですので、税金もUpしているのです。
給与はそれをカバーしていません。
年金は減っています。
 どこまで税金を自分たちのために使うのでしょうか?

宝塚歌劇団に労基署が是正勧告 2021年、スタッフの裁量労働制で ”これまで公表避けてきた?/電通のような体質が?”

2023-11-27 09:14:00 | 社会

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)が、劇団員以外の一部スタッフに適用した専門業務型裁量労働制について、西宮労働基準監督署が2021年9月、歌劇団に是正勧告をしていたことが分かった。毎日新聞の取材に、歌劇団が明らかにした。歌劇団は休日労働などの取り扱いについて指導を受けたと説明しているが「詳細については差し控えたい。労働基準監督署からの指摘には適切に対応しています」と回答した。 
  今年9月に劇団員の女性が死亡した問題を受け、西宮労基署は11月22日、労働基準法などに基づき歌劇団を立ち入り調査し、実態解明を進めている。しかし、過去にも行政指導を受けていた事実があり、労務管理の不備が組織全体に及んでいた可能性もある。  
 数年前に所属していた元スタッフによると、歌劇団と交わした雇用契約で、1日実働8時間を基準とする専門業務型裁量労働制を適用されていた。しかし、実態は舞台制作に携わる上司の指示で雑用をこなし、1カ月以上も休みがなく、深夜まで業務が続いたという。1日8時間を超える労働に見合う賃金や手当は支給されなかった。  
 専門業務型裁量労働制は19業務について、労働者が仕事の進め方や時間の使い方を決めることを前提に、労使協定で事前に設定した時間を働いたとみなす制度。この制度に対して、長時間労働や残業代未払いの温床になるなどの批判もある。  
 歌劇団は入団6年目以降の劇団員とは雇用契約(労働契約)ではなく、フリーランスの形式で業務委託契約を結んでいる。今年9月に死亡した女性は入団7年目だった。この点について、遺族側代理人は、実態としては使用従属関係があり、労働契約に当たると主張している。  その一方、歌劇団は入団5年目までの劇団員や一部スタッフとは雇用契約の関係にある。現在は266人を対象に、労働者の代表と、労働基準法に基づく時間外や休日労働に関する協定(36協定)を結んでいる。5年目までの劇団員は裁量労働制ではなく、繁忙期と閑散期の差が大きいなどの事情で変形労働時間制を適用している。いずれについても、歌劇団が労務管理の責任や安全配慮義務を直接的に負っている。【松室花実】

感想
「清く正しく美しく」の花の土壌は、虐め、炉規法違反があったということ。
犠牲者がでて初めて明るみに出たのです。

 本校では校訓「清く 正しく 美しく」の教えに基づいて、礼儀作法やマナーの学習も大変重視しています。これは一人の女性として、社会人としての教養を高めるのに大いに役立つものと思われます。  理事長:角 和夫 校長:中西 達也 
⇒人に求める前に、自らを「清く 正しく 美しく」していただきたい。
今だと「濁り 不正 醜く」です。

阪急阪神ホールディングスグループは、「安心・快適、そして夢・感動をお届けすることで、お客様の喜びを実現し、社会に貢献します」というグループ経営理念を掲げ
⇒若い女性の 夢を奪ったのです。失敗はあります。問題は失敗を知った時、どう対応するかが企業姿勢です。「いじめはなかった」という都合の良い形だけの第三者委員会報告でお茶を濁そうとしないことです。第三者委員会に被害者側の希望者を入れるくらいの懐の深さを示していただきたい。
 それが阪急阪神のイメージではないでしょうか。

『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』西岡壱誠著 ”知ることより考えること”

2023-11-27 03:40:04 | 本の紹介
・本書で鍛えられる5つの力
 ・読解力
 ・論理的思考
 ・要約力
 ・客観的思考力
 ・応用力

・たった3つのコツで、表紙から超たくさんのヒントが得られる!
 ①分ける 『新・観光立国』⇒新&観光立国
 ②つなげる 『AIvs.教科書が読めない子どもたち』⇒  AIは教科書が読めるのようになっているのに、最近の子どもたちは教科書が読めないのではないか
 ③深読みする 文言をネットで検索して調べてみたり、著者の活動をネットで調べたりすれば、少ない情報からでもヒントをたくさん得ることができるのです。

・4ステップで誰でも簡単に「仮説作り」ができる
 ①「なぜ自分がその本を読むのか」という「目標」を付箋に書いてみる
 ②目次を見ながら①で設定した「目標」とどうやってその本で実現するのかという「道筋」を考え、目標の下にまとめる
 ③自分が現在どの立場にいるのかという「現状」を考え、道筋の下にまとめる

・「常に質問を考えながら読む姿勢」

・追及読みで「自分で考える力」を鍛える
 「疑わしいこと」に疑問を持ち、自分で調べるのが「追及読み」

・「自分で考える」ことを意識的に続ければ、「自分で考える力」を鍛え上げることができるのです。

・「短くまとめられる=ちゃんと理解している」

・整理読みとは、「著者の言いたいこと」と「それを補強する言説」を切り分けること。整理ができてはじめて、自分の意見を持つことができるようになる!

・「しかし」「でも」などの否定の接続詞の後には著者が伝えたい主張が来やすい。
 「実は」とか「本当は」とか、そういった言葉の後ろも要チェックです。

・「最初と最後」「否定の後」「問いかけの文」「装丁読みの付箋」に着目すれば要約が簡単になる。

・推測の4パターン
 ①例示
 ②比較
 ③追加
 ④抽象化・一般化

・本は「2冊同時」に読むことで効果が何倍にもなる!
 同時に複数の本を読む「検証読み」が効果的

 人間は20分五には42%を忘却し、1時間後には54%を、1日後には74%を、1週間後(7日後)いはなんと79%も忘却

・「パラレル読み」の手順
 ①関連性のある2冊の本を選ぶ
 ②選んだ2冊を、なるべき同じスピードで読み進めていく 
 ③2冊にはどんな共通点があって、どんな違いがあるのかを考えてみる
 ④思いついた共通点と相違点を、付箋に書いて貼っていく
 ⑤読み終わった後に相違点の付箋を見直して、「どうして両者の主張が食い違っているんだろう?」「なんで意見が分かれているんだろう?」と一つひとつ「検証」していく

・「交錯ポイントを探す」過程が重要。難しくとらえず、アレコレ考えてみよう!

・「インプット」⇒「アウトプット」という過程の中で、理解は深まります。

・意識的に「議論」することで「情報」を「知識」にできるのです。

・交錯ポイントに「自分なりの結論」を出してみよう!

感想
 著者は何十年も東大に入学者がいなかった高校での偏差値が35のレベルでした。でもふと「東大に入りたい」と思って勉強し始めましたが、二度失敗して、このままだと受からないと思い、東大入試の過去問を徹底的に研究したら、考える力が必要だと気づいたそうです。まさにこの本はそれを身に付ける著者が気付いた読書法の紹介でした
下記に詳しい内容紹介があります。


前に速読方法に関する本を何冊か読んだことがあります。
そこから学んだことは下記でした。
①本は3割読めば7割わかる
②その本は何が書いてあるか全体を知る
③パラパラめくり、1枚/1秒程度で、気になった箇所を読む
 それまでは、本は精読しないといけないと思い込んでいました。
そのため読んでいても分からないところに出くわすと、読むのが嫌になっていました。分からなければ、その箇所は飛ばして良いということです。
 本には既に知っていることもあるので、知らないこと、その著者が言いたいエッセンスを読めばよいのです。
 そうすると読む本が格段に増えました。
1冊/1日にチャレンジして、5年間達成しました。
今は退職してからは180~200冊/月に落ち着いています。
 それと大切なことはインプット(読む)だけでなく、それをアウトプット(伝える)することだとありました。この本にもその重要性が書かれています。
 そこで気になった箇所をメモすることにしました。そしていつでも自分が見られるように自分のHPに掲載し、そして他の方の参考にと思い、ブログにUpするようにしました。
 読んだ本の内容(読んだかどうかさえ)は忘れますが、もう一度メモを見ると思い出します。
まさに「情けは人の為ならず」になっています。
 それとあまり興味が持てない本は、2~3冊同時並行で読んでいました。
無理に読もうとしないのが良いのかもしれません。

 私が本を選ぶのは主に下記です。
①読んだ本に紹介してあった本を読む
②話題の本を読む
③図書館で返却された本の中に興味があると読む
④他の人が推薦した本を読む
⑤本屋さんに並んでいる本で気になった本を読む
⑥何かを知りたくて検索した本を読む

「精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法」益田裕介著 ”親も弱さを抱える人間だと思えるかどうか”

2023-11-26 02:24:22 | 本の紹介
・さまざまな方の治療をしていてきづくのは、「親子の問題」を抱えている人のほうが、治療が長引くということです。
 家族がきちんと機能してきた患者さんのほうが、同じうつであっても復帰ははやいです。

・これらの知識は、ある意味、癒しになりえます。
 親を責めるのでもなく、自分を責めるのでもなく、「こういう現象が起こっていた」と客観的にとらえ直すことが癒しになるからです。

・親に悩む人の多くは、親本人について不自然なほど無知です。

・問題を抱えている人の場合は、抱えていない人よりも偏りが顕著です。

・本当の問題はいつも無意識の中にあるものだからです。

・精神医学は、「心の問題=脳機能の問題」ととらえます。
 人との関わることに怖さを感じる人が、「自分はなんて心が弱いんだ」と自分を責めているとしましょう。これを精神医学的に考えると、心が弱いのではなく、脳の機能に何らかの変性(不安障害など)が起こった、という解釈になります。

・とりわけ理解してもらいたい特性は発達障害に関することです。発達障害は、グレーゾーンまで含めると7~8%の割合で集団の中にいると言われています。1割近くですから、かなりの人数です。
 これだけの人数がいるのですから、親が発達障害的な特性を持つがゆえに、子供にとって「ひどい親」になってしまっていたケースは、これまでもかなりの数で存在していただろうと考えられます。

・診察室では、「主観⇒客観⇒主観2.0」という再構築を行います。
 患者さんのモノの見方が変化して、その変化に基づいた新たな決定をできれば、そこがゴールです。

・「マズローの欲求五段階説」

・「ある程度」のサポートを長く続けるのが親の役目

・親の「無条件の愛情」には限界がある。

・「先に続く道」とは、どんな親のもとに育ったにせよ、本人自身の意思で選択していく道、ということです。

・「最初の人間関係」がその後も繰り返される。
 価値観に偏りのある家庭、特殊なルールの家族関係が営まれていた家庭に育った場合には、社会に適応することが非常に難しくなります。親の価値観が基準になっているので、世間一般とのギャップに混乱するのです。

・家族との間にあった問題が、その後の人間関係で繰り返される現象もよく起こります。職場の上司や同僚、恋人、義理の両親、自分の子供との間で、自分と親との関係をリピートしてしまうのです。

・人間は学習する生き物ですが、最初に学習したものの影響を一番うけるものです。
もし、子供のころの自分や、父親や母親の役回りを無意識に演じていたと気づいたら、それを「意識」できただけで、大きな一歩を踏みだしています。

・きちんと子育てしても、障害があれば逸脱行動には出てしまいますし、依存症も親のせいではなく、依存対象に出会ってしまった不運によるものです。いたずらに自分を責めるのではなく、冷静な態度で、医師の指導を受けながら回復を目指すのが適切な対処です。

・発達障害
 ・自閉スペクトラム症(ASD)
 ・注意欠陥多動症(ADHD)
 ・限局性学習障害(LD)

・発達障害の度合いには、濃淡があります。できることとできないことの凹凸の激しさが上位1~2%くらいのものを発達障害、7~8%くらいまでを「発達障害グレーゾーン」と言います。とはいえ境界線はかなりあいまいで、ここからがグレー、とはっきりとは言えません。

・グレーの人は、発達障害よりも程度はゆるやかですが、やはり苦労が多くなります。会社勤めは一応できているものの頻繁にいじめに遭う、などの逆境にさらされることも。障害の程度が軽いため、かえって周囲の理解が得づらい、福祉の援助を受けられないというつらさもあります。

・ある種の未熟さは、人間理解の乏しさともイコールです。
 彼らは人に騙されやすい傾向があります。悪徳商法や、怪しい宗教の勧誘にひっかかりやすいほか、日常的なれべるでは、例えば子供の嘘を真に受けたりもします。

・精神科や心療内科を受診して、過去の経験を語る中で、「親が発達障害だったから」という点に気づくことができれば、不安や疑問に終止符を打つことができます。
 大人のカサンドラ症候群同様、元・子供にとっても、原因がわかるだけでスッと心が軽くなることはよくあることです。

・子供の発達障害が、親から受け継いだ先天的な特性なのか、親の行動によって後天的に発達障害的な言動になってしまうのか、判然としないケースもあります。

・「母子密着」で子供の社会化が遅れる。

・その親(発達障害)と今も同居が続いている、もしくはまだ行き来があって、そのつど不愉快な思いをしているならば、発達障害についてより詳しい知識を得ることをお勧めします。理解が深まれば、過去の理不尽な体験にはきちんと理由があったのだ、ということがわかります。

・大人になってからよく見られるのが、「親がひどい人だったか、私の人生はうまくいかないのだ」という思いです。自分の問題を解決できないときに、親を悪者にすることで先送りをする、これも(親の理解を阻む)フィルターになります。

・親はどんな人
 ・生い立ちと背景を知る
 ・(親の育った)環境の影響、疾患の可能性

・うつ病の「三大妄想」
 ・心気妄想 自分は重い病気で、家族はそれを自分に隠しているのかも
 ・罪業妄想 自分は悪い人間だという妄想
 ・貧困妄想 実際にお金はあるのに「お金がない、ない」という不安に駆られる妄想

・「不安障害」には三つのタイプがある
 ・パニック障害
 ・社交不安障害
 ・全般性不安障害

・過去は変えられませんが、解釈し直し、書き換えていくことは可能です。

・患者さんと話していても、世代差を加味せずに判断が偏っていることがよくあり、そのつど、治療は停滞します。そこを越えていくには、「今なら許されないけれど、当時はそういう時代だった」という視点を持つことが必要です。

・我々が不安やストレスを感じているというなら、予測が正確になるように、正しい知識をインストールしてあげる必要があるし、親子問題に関しても、正しい知識をインストールすることで、親にストレスや悩みが減る、という理屈であり、本書の仮説なのです。
 さまざまな選択肢があります。
「親にも、どうしようもない事情があったのだ」と考えて和解に至るという道。
「事情があるのはわかったが、それでも許せない」と考えて絶縁を選ぶという道。
「距離を置く」という中間的な選択もあります。その「距離」も、どの程度が適切なのかは一人ひとり違います。
 どれを選ぶかは患者さんの自由です。

・深く怨み続けるエネルギーと時間があるなら、それを自分のために使うほうがいいと思う人のおうが多いでしょう。

・和解の道は一見難しいように思えますが、多くの人が「楽になった」と感じるようです。

・「まあ、仕方ない」は、実はどんな人もたどり着くものです。一つや二つではなく、何十、何百と妥協点を見つけて、着地します。

・優れているから尊厳があるわけでも、人の役に立っているから尊厳があるわけでもなく、この場を生きていることに僕らの尊厳があるのだと思います。

感想


 自分のメンタルな問題は、親のメンタルの問題が関係している場合が多いのかもしれません。そして親も悩む、弱い一人だったと知ることで親に対する憎しみも少しは和らぐのかもしれません。そう思えると自分のメンタルな問題は少し楽になるのでしょう。 

 親を憎むことよりも、過去を悔やむより、親のことを知り、そしてこれからどうするかを考えていくことにエネルギーを使うことを著者は勧められていました。

遠野なぎこ著『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』
 遠野なぎこさんは、母を捨てたと。そして愛を男性に求めてもそれに応えてくれる男性は現れない。

佐野洋子著『シズコさん』
 佐野洋子さんはこの本を書いたことで、母のことを和解できたと。

中山千夏著『幸子さんと私―ある母娘の症例』
 中山千夏さんは母の死後、この本を書いたことで、自分を納得させることができたと。

 ホストに疑似恋愛とわかっていても求めて、風俗でお金を稼いでまでつぎ込むのは、ひょっとして、愛情に飢えているのかもしれません。

 書くことは吐き出すことなのでしょう。
書くことで自分では何ともできない心の辛さを癒してくれるのでしょう。

 この本は過去に問題があっても、それを何とか自分に納得させて、今からを大切に生きて欲しいとの著者のメッセージと受け取りました。
 程度の問題はあっても、過去に囚われて、そして未来を心配して生きています。お釈迦さんがいう「過去も未来もない。あるのは今だけ」をどれだけ実践できるかなのでしょう。そして過去を今のために活用し、今が未来をより安心させることにつながると心から思えて今を大切にして一歩一歩歩めるかどうかなのかもしれません。