・この実験でわかることは、人は声によって明確に好き嫌いといった感情が起こるということです。
・多くの人は自分の声が嫌い。でも、その声で人と話しているのです。
・作り声は心身への大きなストレスになる
・緊張した声は相手も緊張させてしまう。
・声は自分そのものです。その声を「作り声」のカバーで覆ってしまうということは、自分を隠し別の誰かのふりをすることです。
・本当の自分や自分の個性を覆い隠す作り声は、自己を否定するものです。
・自分の声を見つける
・録音を聴くことでまず確認する
・声の要素を言語化する
・録音した声を次のことに注意しながら何度も聴いてみましょう。
・音としてどんな感じか(例;やわらかい、金属的、ざらざらしている、等)
・声からどんな感情が読みとれるか(例;いらいらしている、わくわくしている、焦っている、等)
・その声を出したときの自分の状態や思いは何だったか(例;早く切り上げようとしていた、ずっと話していたいと思った、お腹がすいたとおもっていた、等)
・録音を聴くことの副産物-話し方が変わる
・自分の会話などの録音を何度も聴いていると、必ずどこかに「いいな」と思える声があるはずです。
・何より大切なのは「自分の脳にオーセンティック・ヴォイス(=本物の声)を探させ、覚えさせ、定着させること」なのです。
・歴史を動かした声
古代エジプトのクレオパトラは、共和制ローマの有力者を魅了した美貌の持ち主として語り継がれてきました。しかしどうやらクレオパトラの最大の魅力は声にあったようです。生前のクレオパトラを知るローマの文筆家プルタルコスは、「容姿は比類がないというほどではなく、見る人を深く捉えるものではなかった。しかしその声は甘美さが漂い、その舌は楽器のようだった」と声の素晴らしさを称賛しています。その声でユリウス・カエサルもアントニウスも理性を放り出して魅了されたのでしょう。
・脳と意識について
①脳で認識したことだけが私たちの知ることのできる現実世界であること
②生まれてからのすべての刺激と情報が無意識領域に蓄積されていること
③私たちの意識というものは脳の働きからみたら、ごくわずかなのだということ
・オーセンティック・ヴォイスは心身の恒常性に適った声、あなたのもっともよきもの、心身の真実性を伝える声です。人はそのような声を無視することはできません。
・暴言が脳を変形させる
小児発達学の友田明美氏がハーバード大学と共同でおこなった1,500名を対象とした調査研究で、暴言虐待、厳格体罰、両親間のDVの見聞きなどによる脳の容積変容などの現象を報告している。
親のDVを見聞きすると視覚野が縮小し、継続的な体罰では前頭葉に委縮が起こり、暴言では聴覚野の一部が拡大するそうです。他の虐待行動では対応する領域が縮小や委縮を起こすのに、聴覚野は拡大する。
・ひとつ落ち着いた声が出ると、脳はそれを受け取ってより鎮静するように自律神経を働かせます。
・「声は無意識領域と意識領域に働きかけることができる」、だから「習慣的行動のルールを書き換えていくことができる」
・緊張するとどんどん声が小さくなってしまう
①緊張によって呼吸が浅くなっていること
②表情筋の働きが悪くなり口腔内も硬くなって声の共鳴が少なくなってしまうこと
③外に出す勢いが足りないので声を飲み込んでしまっていること
感想;
小学校のY子先生が、自分のクラスが学級崩壊にまでなっていたそうです。
いくら声をあげて注意しても子どもたちは言うことを聞いてくれません。
そこで著者のところに相談に来て、オーセンティック・ヴォイスを見つけることを行ったそうです。
学校での児童に言う自分の声を録音して確認したそうです。
金切り声をあげていたそうです。
オーセンティック・ヴォイスを見つけ、それで行いはじめたら、子どもたちが言うことを聞いてくれるようになり、学級崩壊も解消したそうです。
その後の保護者会では「Y子先生が奇跡を起こした」とまで言われたそうです。
それからもしばらくは週に一度録音をして、「いいな」と思える声かどうかチェックしていると、弾んだ声で報告してくれたY子先生だったそうです。
数か月後、学校公開日に授業を見に行ったところ、Y子先生は声だけでなく姿や立ち居振る舞いまでも別人のように変わっていたそうです。
以前は小走りのようにせかせかと前のめりに歩いていましたが、物腰はゆったりとして、そのせいで実際の身長よりも大きく、おおらかに見えたそうです。そしてどこかおどおどして、いつも眉をひそめていた表情が、明るく優しげな笑顔になっていて眩しいほどだったそうです。
声に自信を持ち、学級崩壊も収まり、自信がゆとりを生み、笑顔になりそれが好循環して行ったようです。
学級崩壊時のY子先生のヒステリックな状況とは雲泥の差でした。
クレオパトラの魅惑する声に、ユリウス・カエサルもアントニウスもクレオパトラに囁かれ魅了されたようです。
クレオパトラは7か国語を話せたそうです。かつ賢かったようです。
それも魅力の一部になったと思われます。
私も自分の声が嫌いです。
でもある時気付きました。
皆は私が嫌いだと思っている声を聞いて来られたということです。
皆が耐えていたのだから、自分も耐えないと思いました。(笑)
良い声の出し方の社会人セミナーに参加したことがあります。
少しでも良い声にしたいと思ったからです。
①顔の筋肉を柔らかくする
②舌の動きを良くする
③腹筋を鍛える
つまり、自分の身体、顔が共鳴体なのです。
その講師の先生(声楽家)に「良い声していますね」と言われたのは驚きました。
そう思ってくれる人もいるのだと。
一人カラオケで、自分の声はキーが高いということに気づきました。
2オクターブは出るのですが、問題はそれをコントロールできないことです。涙
それと滑舌が悪いので、セミナーなどで話すときは気を付けています。
それでもまだ悪いようです。涙
また文末の声がそれまでより小さくなる傾向があることにも気付きました。
後、“間”にも気を付けています。
声は腹式で声を出していることにも気付きました。
6時間ほどカラオケで一人でずーっと歌っていても、声が枯れることはありません。
何より、音痴でも歌うことが好きだと気付きました。
今、HPに医薬品製造の品質保証に関するお話をzoomで録画して載せ始めています。
無料で学べる機会を提供したいと思っています。
先日初めてYouTubeにも挑戦して、初YouTubeも体験しました。
出来なかったことが出来ると嬉しいものです。
喜びとはこういう時にも感じるのでしょう。
まだお仕事いただいていますが、お仕事の依頼がなくなったらその時間を、無料講演動画を充実させることに使いたいと思っています。
それと、今は記事を書いて、メルマガ掲載をお願いしています。
講演やセミナーは目の前の人だけですが、記事は多くの人に読んでもらえます。
さらにこの記事を漫画にすることもチャレンジしようと思っています。