冬の日の幻想

季節はずれのタイトルではありますが・・・
指揮者の岩城宏之さんが他界されました。
私がクラシック音楽に興味を持った頃から馴染みの方だけに惜しい限りです。
岩城さんのコンサートには何回か足を運んだことがありますが、一番印象的だったのは、NHK交響楽団の演奏による、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」でした。
あまり耳にすることの無いマイナーな曲ですが、若きチャイコフスキーの陰陽が素直に描かれた力作です。
もう20年も前のことになりますが、岩城さんの指揮で聴いた「冬の日」は、大変力強く、終始圧倒されていたことを思い出します。
岩城さんに感謝、そしてご冥福をお祈りしたいと思います。

さて、「惜別」、「冬」となると、今年12月1日をもって廃止される神岡鉄道とのお別れも迫りつつあります。
神岡鉱山のかつての主力輸送手段であり、大変立派な軌道を持つ鉄道だけに廃止はもったいない気がします。
写真は、先の平成18年豪雪の中でも元気に走る「おくひだ2号」です。
12月1日廃止となれば、雪の中での勇姿は、先の冬で見納めということになるかもしれません。
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