たにかぜに とくるこほりに ひまごとに うちいづるなみや はるのはつはな
谷風に とくる氷に ひまごとに うち出ずる波や 春の初花
源当純
谷風に解ける氷の隙間から湧き出てくる波が春の初花であろうか。
「ひま」は隙間の意。実際に花が咲くより前に現れる雪(氷)解け水から生じる波。その波を花に見立てるまでに春を待ちわびる心。
作者の源当純(みなもとのまさずみ)は歌人として活躍した人物のようですが、古今集への採録はこの一首のみです。
たにかぜに とくるこほりに ひまごとに うちいづるなみや はるのはつはな
谷風に とくる氷に ひまごとに うち出ずる波や 春の初花
源当純
谷風に解ける氷の隙間から湧き出てくる波が春の初花であろうか。
「ひま」は隙間の意。実際に花が咲くより前に現れる雪(氷)解け水から生じる波。その波を花に見立てるまでに春を待ちわびる心。
作者の源当純(みなもとのまさずみ)は歌人として活躍した人物のようですが、古今集への採録はこの一首のみです。