古今和歌集 0262 2020-07-18 19:16:00 | 古今和歌集 ちはやぶる かみのいかきに はふくずも あきにはあへず うつろひにけり ちはやぶる 神の斎垣に はふくずも 秋にはあへず うつろひにけり 紀貫之 神の鎮座する神社の玉垣に這う葛も、秋のおとずれに抗うことはできずに色がうつろうことだ。 神域に生える葛といえども季節のうつろいにあらがうことはできずに色褪せるということを、神の威光への畏敬と秋の深まりの感慨の思いから歌に詠んだものですね。