古今和歌集 0256 2020-07-12 19:43:35 | 古今和歌集 あきかぜの ふきにしひより おとはやま みねのこずゑも いろづきにけり 秋風の 吹きにし日より 音羽山 峰のこずゑも 色づきにけり 紀貫之 秋風が吹いたその日から、音羽山の峰の梢も色づいたことだ。 「音羽山」という名から、この山はしばしば「音」とからめて歌に詠まれます。この歌も「音羽山という名前なだけあって、秋風の音で秋の訪れを感じ、木々が色づき始めたのだろう」という含意ですね。