漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0595

2021-06-16 19:13:14 | 古今和歌集

しきたへの まくらのしたに うみはあれど ひとをみるめは おひずぞありける

しきたへの 枕の下に 海はあれど 人をみるめは おひずぞありける

 

紀友則

 

 枕の下に涙の海はあるけれど、そこにはいとしい人に逢える 「みるめ」は生えていないのだった。

 「しきたへの」は「枕」にかかる枕詞。「みるめ」は「海松布」と「見る目」の掛詞ですね。