古今和歌集 0602 2021-06-23 19:59:25 | 古今和歌集 つきかげに わがみをかふる ものならば つれなきひとも あはれとやみむ 月影に わが身をかふる ものならば つれなき人も あはれとや見む 壬生忠岑 わたしのこの身を月の光に変えることができるならば、つれないあの人もしみじみとした思いで見てくれるであろうか。 月に照らされた美しい幻想的な情景が目に浮かびますが、愛しい人が実際には自分のことを見てはくれないという悲しい歌でもありますね。