漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 291

2024-02-01 04:43:16 | 貫之集

ひとえだの きくをるほどに あらたまの ちとせをただに へぬべかりけり

一枝の 菊折るほどに あらたまの 千歳をただに へぬべかりけり

 

一枝の菊を折る間に、千年のときを直ちに経てしまいそうであるよ。

 

 「あらたまの」は「年」「月」「春」などに掛かる枕詞。