冬
おくしもの こころやわける きくのはな うつろふいろの おのがじしなる
おく霜の 心やわける 菊の花 うつろふ色の おのがじしなる
冬
置く霜が、菊の花をわけへだてするようなことがあろうか。すべて同じように置くにもかかわらず花の色褪せる様子がそれぞれなのは、菊の花一つ一つの思いによるのである。
第五句「おのがじし」は「己が為為」で「めいめいに」「それぞれに」の意。
冬
おくしもの こころやわける きくのはな うつろふいろの おのがじしなる
おく霜の 心やわける 菊の花 うつろふ色の おのがじしなる
冬
置く霜が、菊の花をわけへだてするようなことがあろうか。すべて同じように置くにもかかわらず花の色褪せる様子がそれぞれなのは、菊の花一つ一つの思いによるのである。
第五句「おのがじし」は「己が為為」で「めいめいに」「それぞれに」の意。