漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 315

2024-02-25 05:29:41 | 貫之集

みえねども わすれじものを むめのはな けさはゆきのみ ふりかかりつつ

見えねども 忘れじものを 梅の花 今朝は雪のみ 降りかかりつつ

 

まだ咲いていなくても梅の花を忘れることはないが、今朝は雪が次々と降りかかって、たくさんの花が咲いたかのようだ。

 

 第二句は文法的には「忘れざるものを」とすべきかと思いますが、和歌の字数制限(?)の中でこうした表現になっているというところでしょうか。