やまざとに つくれるやどは ちかけれど くもゐとのみぞ なりぬべらなる
山里は つくれる宿は 近けれど 雲居とのみぞ なりぬべらなる
山里にこしらえた庵はさほど遠いというわけではないけれど、雲居のように遠ざかっていく感じばかりがすることよ。
山里の家が実際はそんなに遠いわけではないのに遠く感じる、ということですが、304 からここまでの歌に付された詞書が「恋」であることを考えると、そこはかなわぬ恋の相手の住む場所なのでしょうか。
やまざとに つくれるやどは ちかけれど くもゐとのみぞ なりぬべらなる
山里は つくれる宿は 近けれど 雲居とのみぞ なりぬべらなる
山里にこしらえた庵はさほど遠いというわけではないけれど、雲居のように遠ざかっていく感じばかりがすることよ。
山里の家が実際はそんなに遠いわけではないのに遠く感じる、ということですが、304 からここまでの歌に付された詞書が「恋」であることを考えると、そこはかなわぬ恋の相手の住む場所なのでしょうか。