漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 266

2024-01-07 06:07:56 | 貫之集

しらゆきに ふりかくされて むめのはな ひとしれずこそ にほふべらなれ

白雪に 降りかくされて 梅の花 人知れずこそ にほふべらなれ

 

降る白雪に隠れて、梅の花が人知れず美しく咲いているようだ。

 

 しばしば見立てとして用いられる雪と梅ですが、ここでは雪に紛れて梅が見えづらくなっている情景ですね。
 この歌は玉葉和歌首(巻第一「春上」 第62番)に入集していますが、そちらでは第二句が「降りかくさるる」とされています。



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