漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 264

2024-01-05 06:15:39 | 貫之集

もみぢばは てりてみゆれど あしひきの やまはくもりて しぐれこそふれ

みもぢ葉は 照りて見ゆれど あしひきの 山はくもりて 時雨こそ降れ

 

紅葉の葉は輝いて見えるけれども、山は曇って時雨が降っている。

 

 冒頭、色づいたもみじが陽に照らされている情景かと思いましたが、曇って時雨が降っていても、もみじ自体があざやかに輝いているという歌でした。
 前歌に続いて、玉葉和歌集(巻第五「秋下」 第808番)入集歌です。



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