漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1065

2022-09-29 06:40:12 | 古今和歌集

しらゆきの ともにわがみは ふりぬれど こころはきえぬ ものにぞありける

白雪の ともにわが身は ふりぬれど 心は消えぬ ものにぞありける

 

大江千里

 

 白雪が降るのと同じようにわが身も古びてしまったが、白雪は消えてしまうけれど、心は消えないものであったよ。

 「ふり」は「降り」と「古り」の掛詞で、「白雪」には白くなった頭髪の意味も含んでいるのでしょう。老いて衰えて行く身と変わらない心との対比を詠んだ歌ですね。



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