東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
(菅原道真)
しののめの ほがらほがらと あけゆけば おのがきぬぎぬ なるぞかなしき
(読み人知らず 古今和歌集 巻十三 恋歌三)
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花
(王仁 古今和歌集 仮名序)
世のなかも かくあらまほしき おだやかに 朝日にほへる 大海の原
ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ 松ぞををしき 人もかくあれ
(昭和天皇御製)
2番目のは、「後朝(きぬぎぬ)」という熟字訓を調べるとしばしば紹介されていますね。
私は特に和歌に造詣が深いわけでも、きちんと勉強したことがあるわけでもありませんが、やはりなにやら心に残る歌というのはあるものです。詠まれている情景や心情はご覧の通りさまざまですが、なんとなく共通点があるかな?