漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 022

2023-05-08 05:47:53 | 貫之集

十二月仏名

としのうちに つもれるつみは かきくらし ふるしらゆきと ともにきえなむ

年のうちに つもれる罪は かきくらし 降る白雪と ともに消えなむ

 

十二月仏名

1年間に積もった罪は、この仏名会の功徳で、空を暗くして降る白雪とともに消えてほしいものだ。

 

 「仏名」とは十二月に宮中や寺院で行われ、一年間の罪障消滅を祈る法会のこと。
 003 から始まった、延喜六(906)年に天皇の命で奉った二十首の屏風歌はここまで。この歌は拾遺和歌集(巻第四「冬」 第258番)にも採録されています。



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