漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0214

2020-05-31 19:59:19 | 古今和歌集

やまざとは あきこそことに わびしけれ しかのなくねに めをさましつつ

山里は 秋こそことに わびしけれ 鹿の鳴く音に 目をさましつつ

 

壬生忠岑

 

 山里は、秋がことのほかわびしいもの。鹿の鳴く声に幾度も目を覚まして。

 「つつ」は反復を表す接続助詞。しんと静まった夜更けに鳴く鹿の声に目を覚ますことを繰り返すたびに一層つのるわびしさを詠んでいます。

 



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