二月梅の花見るところ
やまざとに すむかひあるは むめのはな みつつうぐひす きくにぞありける
山里に 住むかひあるは 梅の花 見つつ鶯 聞くにぞありける
二月に梅の花を見ているところ
山里に住む甲斐は、梅の花を見ながら鶯の声を聞くところにあるのだ。
梅の花と鶯の組み合わせは古典和歌の定番ですね。古今集0015 には、花が咲かない里では鶯の声も物憂げだという歌もあります。
はるたてど はなもにほはぬ やまざとは ものうかるねに うぐひすぞなく
春立てど 花もにほはぬ 山里は ものうかる音に 鶯ぞ鳴く
在原棟梁