鵜川
おほぞらに あらぬものから かはかみに ほしとぞみゆる かがりびのかげ
大空に あらぬものから 川上に 星とぞ見ゆる 篝火の影
鵜飼をする川
大空でもないのに、川上に鵜飼の篝火がまるで星のように見える。
鵜飼が行われている夜、灯されるいくつもの篝火がまるで大空の星のように見えるという、なんとも幻想的な風景。同じく鵜飼の夜、まるで水底も燃えているようだと詠んだ 010 とともに、とても印象的な歌ですね。
六月鵜飼
かがりびも かげしるければ うばたまの よかはのそこは みづももえけり
篝火も 影しるければ うば玉の 夜川の底は 水も燃えけり