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お腹が空いた状態でデパ地下に行くとついつい買い過ぎてしまうのが私の常ですが、今日の帰りは何となく抑制が効いていて、和菓子と洋菓子の売り場を何も買わずに2周ほど(2周もしたんかい!)したところ、小さな売り場が目に付きました。
おばちゃんが2人居て、前のお客さんに何やら試食させています。
「むむっ」
鼻の効く私はつつとその後ろに回り、何が売っているのか覗いてみました。見ると、3色の小さなお団子。しかも5本で500円。割と強気なお値段です。これは味見をするまで決して買うまいと心に決めて待っていたところ、件のお客さんが結局5本入りを1箱買って、私に順番が回ってきました。
「味見させて下さい」
・・・なんて言えるほど度胸がない私は、傍らに掲げてある「天皇皇后両陛下ご献上菓子」という文字を読みつつ、どうしようかなぁと考えていると、おばちゃんの1人が絶妙のタイミングで「どうぞ味見して下さい」と言って、爪楊枝に差した白いお団子をひとつくれました。
「ありがとうございます」
食べてみると、何と! お団子というよりは砂糖菓子。お餅の部分はとても小さく、その周りが肌理(きめ)の細かい砂糖の粉で包んであります。口に入れるとその砂糖が舌の上でさらりと融けて、何とも言えない潔さ。まるで和三盆の干菓子を食べているような感じで、これまで食べたどの団子にもない、優しい舌触りです。しかも甘さが軽く自然で、後に残りません。いや、甘さの余韻は残るのですが、それがすうっと消えて、後口がとても爽やかです。
「これは美味い!」
早々に1箱買って、家に帰ってお茶を入れます
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団子は3色(小倉・白餡・抹茶)ありますが、味の違いはそれほど感じません。ですが、そんなことには関係なく、あっという間に5串がなくなってしまいました。中に入っていた栞を読んでも、打吹(うつぶき)公園と団子がどう結びつくのかさっぱり分かりません。ただ、地元鳥取県では有名なお菓子であることは間違いなさそうです。
日本全国、自分がまだ知らないこんなお菓子がきっと沢山あるのだと思うと、わくわくしてしまいます。居ながらにしてこういうお菓子に出会うことが出来るのも、空きっ腹を抱えてデパ地下を徘徊していたからこそです。(なんのこっちゃ・・・)
こんなに美味しいのなら、もう2、3箱買ってくれば良かった。
嗚呼かなしい哉、お団子
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石谷精華堂
鳥取県倉吉市幸町459-1
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