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A. E. W. メイスンの The House of The Arrow(1924年)読了(邦題『矢の家』)。
昨年末に『薔薇荘にて』を読んで「各駅停車に延々と揺られているよう」と悪態をついたことを反省し、謙虚にもう1冊読んでみた。
裕福な未亡人ハーロウ夫人が亡くなり、その遺産は全て養女のベティに。しかし突如巻き起こるハーロウ夫人の毒殺説。果たして犯人は・・・?
乗り込んだアノー警部と被疑者たちの行き詰る心理戦。謎解きや種明かしは相変わらず延々と続くのだが、前作でそのテンポ感に慣れたこともあって、純粋に文学作品としてその彫琢を楽しめた気がする。福永武彦訳の創元推理文庫も気になるところ。
A. E. W. Mason,
The House of The Arrow
(Kindle)
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