「NOMOS(ノモス)」。ここ10年くらいでしょうか、折に触れて気にかかっていました。
私は時計というものにはあまりこだわりがなく、恥ずかしながら会社に行く時にしている時計は、もう15年くらい前に買ったセイコー/ドルチェという時計のチタンモデル、だた1個です。
これはカミさんとペアで買った思い出の時計で、あまりにも気に入っているので他の時計に全く触手が伸びないからなのですが、たださすがに15年も使っているとさすがにくたびれてくるのか、ここ数年は3年おきくらいにオーバーホールしながら、それでも立派な現役として活躍してくれています。
で、このところ朝会社に行く時にふと気付くと毎日2、3分ずつ進んでいたので、そろそろまたオーバーホールの時期かなぁと思っていました。いつもならそのまま時計を預けて、その間は時計無し(携帯もありますから)で過ごすのですが、今回は週明けの火曜日から海外出張の予定で、さすがに時計無しは何かと不便です。
それで冒頭のNOMOSですが、これだけはいつだったか店頭でたまたま見かけて以来ずっと気になっていたので、今回を機に思い切って買うことにしました。
ドイツのグラスヒュッテは、旧東ドイツ、ドレスデンから少し南に下ったところにあり、ドイツにおける時計の聖地とも呼ばれるところ。NOMOS(ノモス)もそのグラスヒュッテに在する時計メーカーの一つです。
そのデザインはご覧の通りシンプル極まりないもの。この時計を知って以来、自分がどうしてこの時計にこれほど惹かれるのだろうと、実は色々な時計を見て回りました。けれど結局、ずっと使っているドルチェ以外に欲しいと思う時計は、他にはありませんでした。
理由はいくつかあると思います。一つは勿論、このシンプルなデザイン。
それから、もう一つは、これが機械式であるということ。裏側はこうなっています。
NOMOSの時計は全て機械式で、恐らく一番メジャーな製品は Tangent(タンジェント)というモデルです。但しこれは手巻きでして、不精な私がマメに巻き巻きできる自信は全くなし。
ということで、デザインはほぼ同じで自動巻きの Tangomat(タンゴマット)というモデルを買いました。Tangentに比べるとケースの外径が約3ミリ、厚さが2ミリとひと回り大きくなっています。
上の写真の右下半分、重なり合ったムーブメントの一番上に見えているのがローターで、これが振り子のように左右に動いてネジを巻く仕組みです。(因みにムーブメントの詳細はこちらをご参照下さい。)
ベルトはコードバンで、緑がかったこの色はタンニンなめしの証。
例によって自分一人で店に行き、一人で買って帰ってきたのですが、家族の評判はやや意外で、「もっとオッサンくさいの選ぶかと思ってた」(カミさん)、「若いね」(娘&息子)ですと。まぁ確かにこれまでずっとしていたドルチェはある意味おとなしいデザインでしたから・・・。
ああ、それから。
最後に、私が嬉しそうに「裏、見てみて 」と言った時のカミサンのコメントをご紹介して、本稿を終わります。時計を裏返して見たカミさんが、とっさに言ったひと事。それは・・・
「ん?なに?模様?」
絶対にプレゼントとかしてくれそうにない訳だわな(爆)
私のタグ・ホイヤーもかれこれ20年越えです
そうだ!
次の『あなたの○○見せてください』
のテーマは腕時計にしましょうか!?(笑)
買った時の値段がどうとか、全く関係なし・・・ってもう覚えてないし(笑)
このノモスも、そうして気付くと何十年も経つんでしょうね。
皆さんの愛用の時計も見てみたいですね
…いや、聞く耳を持ってもらえるかどうかに掛かってるな(爆)。
いやぁ、ステキな時計
うちのカミさんが10回も黙って同じこと聞かされてると思うかね!?
俺が「よく見て、ほら、ここ、動いとるやんけ!」
って言ってる端から他のことしゃべっとるし。
いいの、ひとり寂しく時計の裏側見てるから
年間に10回から多くとも20回程度の
使用です。
渓流用には防水仕様のソーラー
冠婚葬祭用には手巻きの懐中時計
確か秒針なしの腕時計を仕事用に
愛用していましたが、
いざ使うとなると電池切れ
で、手巻きの国産腕時計
野蛮人の本性がでてくるものですネ。
文泉
時計をせずに毎日自由に生きるのが正しいのか、
よく分からないですね。
この時計ですが、だいだい1日に3秒くらい進むようです。
24時間一生懸命歯車を回してこの誤差ですから、
何だかとてもカワイイです。
国産の機械式&手巻きも随分考えたのですが、
どうしてもこのNOMOSのデザインが捨てがたく・・・
長い付き合いができそうです。