エラリー・クイーンの Halfway House(1936年)読了(邦題『途中の家』)。
弁護士のビルが義弟ジョゼフからの電報を受けて待ち合わせ場所に行くと、突然叫び声が聞こえ、若い女がその家から飛び出してきた。停めてあったキャデラックに飛び乗って猛スピードで逃げる女。
ビルが部屋に入ると、義弟は胸を刺されて虫の息。「…女が…ヴェールの…ナイフで俺を…」と言ってこと切れた。たまたま同じ街に居合わせたビルの友人、エラリーが真相究明に当たるのだが、やがてジョゼフにはビルの妹の他に、もう一人妻がいたことが判明する・・・
タイトルの "Halfway" はちょっと日本語にしづらいが、言い得て妙。奇想天外、重厚なトリックと手に汗握るスピード感。エラリー・クイーン、今のところ何を読んでも確実に面白い。
あと、エラリーの言葉でニヤッと笑ってしまったのがいくつか。以下は自分用の備忘。
"Words are women, deeds are men."
"It (marriage) means mortgages and warming bottles at two o'clock in the morning and commuting and all sorts of dreadful things that the author wisely neglects to mention."
Ellery Queen,
Halfway House
(Kindle)
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