年初から50ドル割れの原油価格値下がりが続く中、ついに採掘コストに耐えきれず米シェール企業が原油急落の影響による初めて破たんです。これまでは中東オイルマネー主導「チキン出来レース」の思惑通りに事は進んでいますが、世界経済は生き物であり予想外の展開も考えられます。日本についてもガソリン価格の値下がりで『7兆円規模の経済対策』になると喜んでばかりはいられません。シェール企業の倒産が一巡すれば今度は中東マネーによる「原油高の仕掛け」が待っており、そうなれば国民生活は税金高・ガソリンや物価高・外貨高の3重高「シェー‼状態」です。しかも、これらは一気に高くなるわけではありません。生活弱者から順次やられてしまうのです。さらに安倍政権が思惑通り景気回復・賃金引き上げが出来なかった場合の受け皿となるべき民主党の代表選挙の焦点が定まらず盛り上がりません。将来的には維新の会との合流を目指すグループとの党分裂もあるかもしれませが、今後景気回復が出来なかった場合には政権交代ではなく衆参ねじれの発生など国内政治の混乱が発生するのかもしれません。
以下コピー 原油価格の急落を受け、米国のシェールオイル関連企業が経営破綻(はたん)した。昨年来の原油安以降、初めての破綻ケースとされる。このまま原油の値下がりが続けば、今後も同業の破綻が増える可能性がある。
破綻したのは、米南部テキサス州でシェールオイル・ガス開発を手がけていた「WBHエナジー」。米メディアによると、4日付で同州の連邦破産裁判所に、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請した。負債の総額は最大で5千万ドル。急激な原油価格の値下がりで、採算が取れず、資金繰りが悪化したのか?