清宮幸太郎選手には、140キロ以上のインハイの球にバットが出てこないという欠点と、外に落ちる球にモロさがあるという明確な課題がある。プロの一軍でやるには、時間がかかるという評価をしている球団が実は多い。その点では、なにかと比較されるPL時代の清原、星稜時代の松井には遠く及びません。しかし、人気は本物です。大谷翔平が来季大リーグ入り確実な現在、スーパースター誕生が待たれます。人気だけでは既にスーパースターです。
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「84本という高校通算本塁打が示すように、清宮が豊かな才能を持っていることは否定しません。ただ、多くのスカウトが数字ほどの評価をしていないのも事実。正直、この日の2本塁打も、相手投手のレベルが低過ぎます。清宮には、140キロ以上のインハイの球にバットが出てこないという欠点と、外に落ちる球にモロさがあるという明確な課題がある。プロの一軍でやるには、時間がかかるという評価をしている球団が実は多い。その点では、なにかと比較されるPL時代の清原、星稜時代の松井には遠く及びません。それでも、清宮がプロ入りを表明すれば、6球団以上が1位指名するはず。時間がかかろうが、完成度を懐疑的にみていようが、圧倒的な注目度と人気は捨てられないからです。今オフのメジャー挑戦の可能性を残す大谷の流出に対して、各球団は相当な危機感を持っていますから」
複数の調査団体が行う昨年の「好きなスポーツ選手ランキング」を見ても、日本プロ野球の現役選手で上位10傑に入っているのは、日本ハムの大谷翔平(22)だけというのが実情だ。その大谷は遅くとも数年のうちにはメジャーに挑戦する。唯一にして最大のスターに代わる人材の確保は、12球団共通の問題と言っていい。深刻なスター不足という球界の現状が、いよいよ清宮に対する評価を高めているのだ。