週刊文春は「情報を不正あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したなどの事実は一切ありません」とコメントしていますが、世論をけん引してきたむ“文春砲”に陰りが出てきました。少ない取材費でスクープを連発するのは常識的に無理があります。法に触れないギリギリの盗用は否定できないでしょう。
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「週刊新潮」が、発売前の同誌の中づり広告を「週刊文春」に不正に入手され、スクープを盗み見されたと報じた問題で、出版取次会社「トーハン」(東京)は19日、ホームページ上におわびを掲載した。ホームページには、「当社が文藝春秋様に中吊(づ)り広告を貸し渡したことは不適切な取扱いであり、既に新潮社様に対して、取引者間の誠実義務に欠けていたことを認め、お詫(わ)びをしております」とした上で、「全容解明に向けて鋭意調査を継続してまいります」と書かれている。
❷「週刊新潮」等のメディアによる「週刊文春」の情報収集に関する報道についてご説明させていただきます。
まず、「週刊文春」が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません。
私たちは毎週、締め切りギリギリまで全力で取材にあたっています。
その情報収集の過程で、他メディアの動向をつかむことはしばしばあります。そうした「情報戦」は、さまざまな形で新聞やテレビなどのメディアも行っています。
「週刊新潮」の記事では、あたかも「週刊文春」が自らのスクープ記事を盗んでいるかのように書かれていますが、例として挙げられた記事においても、そうした事実は断じてありません。
社会を騒がせている事件、人物等については、多くのメディアが当事者やその周辺を継続的に取材しており、その過程で他メディアの動向を把握するのは日常的なことです。
ただし当然ながら、すべての記事は自らの手で十分に取材を行い、必要な裏付けが得られた段階で掲載されています。
前述したように、取材はギリギリまで行っているため、締め切りにタイムラグがある中吊り広告と新聞広告でその内容が異なることは決して珍しいことではありません。
私たちにとって、スクープとは、極めて重い言葉です。それはまさしく他の追随を許さない決定的な独自情報を意味します。