新型コロナウイルスの感染深刻化で、政府が再び緊急事態宣言を発令する。企業の経営破綻や休廃業が急増する恐れが強まり、飲食などを中心に体力のない中小・零細企業の息切れが鮮明になっている。そうした中、角界に激震です。 横綱白鵬(35)=宮城野=が5日、新型コロナウイルスに感染したと日本相撲協会が発表し力士間での感染者拡大が懸念されだしました。無観客開催か、中止かの選択を迫られるかもしれません。
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昨年末の年寄総会で、2020年度の収支決算が約55億円の大幅赤字になる見込みと報告されたばかり。中止となれば、1場所5億円とみられるNHKの放送権料が入ってこないため、最悪でも無観客で強行する構えを崩していない。
一方で年明け早々から、角界に押し寄せるウイルス禍の存在感は強まるばかりだ。協会はこの日、発熱とせきの症状があった幕内格行司の木村元基(52)が、PCR検査で陽性と判明したと発表。所属する湊部屋の力士らは濃厚接触者と認定されなかったが、5日に協会が検査を実施する。
去る1日には荒汐部屋所属の力士全10人、荒汐親方(元幕内蒼国来)、床山1人の集団感染が発表された。この日になって西前頭2枚目の若隆景が退院も、「出場するには日数が足りない」(芝田山部長)といい、全力士が休場になりそうだ。
それでも、場所前だったのは不幸中の幸いか。もし感染した力士が国技館に入り相撲を取っていたら、他の部屋にも感染が広がり大クラスターが発生する可能性が高い。
緊急事態宣言が出されても劇場や映画館は対象外とされているが、接触競技の大相撲が同じと判断してよいものか。強行開催は危険な賭けとなりそうだ。