東京でもイギリスに滞在歴がなく渡航者との接触歴もなかった10歳未満の女の子が、変異した新型コロナウイルスへの感染。市中感染が始まったとみるべきでしょう。厄介なのは死亡率が従来型より3割も強い点です。社会的懸念が来週にかけて強まりそうです。
②WHO(世界保健機関) ・ライアン氏は「われわれは、科学的根拠やリスクに基づいて決断する必要に迫られてきた。IOCと日本政府もいま、そうしたことを精査しているところだろう」と普通に考えれば変異新型コロナウイルス蔓延を防ぐため、東京五輪の開催中止は既定路線のはずです。
以下抜粋コピー
ジョンソン英首相は22日の記者会見で、英国で流行している新型コロナウイルスの変異種について、「感染力が強いだけでなく、より高い死亡率に関連している可能性を示す証拠がある」と発表した。英国型の変異種は日本でも静岡や東京で市中感染が疑われる事例が確認されており、社会的懸念が一段と強まりそうだ。
会見に同席したパトリック・バランス首席科学顧問によると、従来種による60歳の感染者1000人当たりの死者は約10人だったが、変異種ではこれが約13人に増えた。従来種よりも死亡率が約3割高い計算になるが、「これらの数値には不確実な点も多く、さらなる作業が必要だ」としている。
❷WHO(世界保健機関)は、科学的な根拠やリスクに基づいた決断が必要だという考えを示した。
WHOは22日、東京オリンピックについて、「IOC(国際オリンピック委員会)や日本政府に助言をしているものの、WHOが決断することではない」としたうえで、WHO・ライアン氏は「われわれは、科学的根拠やリスクに基づいて決断する必要に迫られてきた。IOCと日本政府もいま、そうしたことを精査しているところだろう」と述べた。
また、「東京で緊急事態宣言が出ている中で、大会のことを考えるのは難しい。人々の懸念も理解できる」と指摘したうえで、「日本政府は難しい立場にあるが、適切な決断を行うだろう」と述べた。
一方、IOCのバッハ会長は、開幕の半年前にあわせたインタビュー動画を公開し、「全ての関係者は開幕を楽しみにしている」と述べ、あらためて予定通りの開催に意欲を示した。