新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長によればは国民への情報発信、責任と権限の一元化と合わせた3点が改善すべき課題だそうです。
情報発信については、「コロナ疲れ」で国民の理解が得られにくくなったと指摘。感染が落ち着いた昨夏の段階で「医療提供体制や保健所機能の強化をしておけばよかった」と述べた。そうした中、西村康稔経済再生担当相は26日の記者会見で、全国的に一時停止している政府の観光支援事業「GoToトラベル」の再開条件について、新型コロナウイルスの感染状況を示す指標が「ステージ2」まで下がることが必要と話していますが「GoToトラベル」の再開条件はワクチン接種が国民に行き渡ることが条件なのは火を見るよりも明らかです。
以下抜粋コピー
新型コロナウイルスのワクチン。効果はあるのか?
尾身 茂会長
「まだまだ最終的な評価が出てないですよね。
だけどこれはかなり効くと思います。
私見ですけども色んな情報を分析するとかなり効きます。
しかし、安全性という副反応がどれだけあるかというのは
もうちょっと見ないと。
どれくらいの頻度で、許容できる範囲なのか。
どのレベルなのか。日本の人と外国の人で違いますよね。
そのことはしっかりモニターして、ちゃんと一般市民の人にも
正確な情報を共有することが必要だと思います。」
■接種すれば、その効果はいつ表れるのか?
「効果があらわれるのは少し時間がかかりますけど、
接種した効果がどのぐらい持続するかは
3週間とかで免疫力が落ちるなんてことはなくて、
比較的もう少し長く続くというのは、結果が出ているようです。」
■海外ですでに接種がはじまっているが、副反応も報告されている。
「いわゆるアナフィラキシーショック(重いアレルギー反応)という、そういうショックがあることはあるのでしょう。
それが日本の中でどれくらい頻度があるのか
どのぐらい重症で治療がいるのか
というようなことにも関係するので。」
「ただかなり早い時期に医療従事者の人たちを中心に接種始めるので、
そういう日本の経験というのを少しずつ分かってくると、
どういう副反応があるのか分かってきて、
『この程度でこれなら打ってもいい』と。
つまり副作用の危険と感染症になって重症化する危険を
両方評価しないといけない。情報をしっかり出しますから。国の方も。
そういうことで各自が判断するということになると思います。」
■効果と副反応を見極めていく必要がある?
「そうですね。
副反応に対するリスクコミュニケーションというのは
極めて重要で、それは国にも求めています。
国民はみんな知りたいことですよね。
これについて分かりやすく、ちゃんとデータを出したり
説明することが求められる。
国は十分、分かっていると思う。
一般の人はこの副反応についての正しい情報を得ることになると思う。」
■副反応も問題なく、ワクチンも流通すれば、日常は以前に戻る?
「インフルエンザのワクチンもご承知のように
100%感染防御なんてことはしない。
重症化予防は一定程度するけど、
ワクチン打っても感染した人はいます。間違いなくいる。
だけどワクチンがあるということの以前と比べての安心感は
間違いなく出てくるから。
そこの前に早く、一回感染を下火にしておかないと
いけないと思っている。」
■緊急事態宣言が解除されても、ワクチン接種がはじまっても
気をつけないといけないことは変わらない?
「ワクチンが出て、ある程度最低限のことは、
マスクをしたり、3密を避けるとか、そういうことは
緊急事態宣言が解除しても当分必要な
いわゆる新しい生活様式の一部だと思う。」