「安倍、麻生、甘利の3Aは、菅再選を支持しつつ『ポスト菅は岸田文雄前政調会長』との意向を変えておらず、二階さんと小
池で握ることはない。小池カードは二階さんが持っていたいだけ。3Aとはまったくの同床異夢だ」3Aは自民党総裁選前に行う
場合、衆院選の勝敗ラインを現有276議席のうち「自民党で単独過半数」の233議席に設定。しかし、肝心の菅首相が地元横浜
市長選挙で肩入れしていた小此木八郎が敗れ、選挙の弱さを露呈しました。一国のトップとして「感染拡大を最優先に…」など
重要な記者会見で“言い間違え”連発に怒りと呆れの声が出ています。菅首相が状況を冷静に判断、分析し、的確な指示を出せな
いようであれば退くのが国民のためだ。 との政局絡みの意見も出始めました。3Aは状況を睨みながら世論動向によっては総裁
選で岸田氏を支持。菅支持率が踏みとどまれば、来年の参院選に向けて引き続き菅首相を支持し第2次菅政権で主導権を握ってい
く意向のようです。一方野党、立憲民主党は「政権の受け皿」としては国民に認識されていません。次期衆院選に向けて共産党と
の共闘を進めてはいるが、支持組織の連合や連携する国民民主党からの反発が強いようです。「立憲民主党の枝野氏は在京米国大
使館から『本当に共産党と組むつもりなのか。台湾危機にどうするつもりなのか』と脅されている。共産党との共闘に突き進むの
だとしても、共闘の旗印である安保法制廃止を米国は絶対に容認しない。枝野氏はどうするつもりなのか」枝野氏ら立民幹部から
共産党との「野党連合政権」に否定的見解が相次ぐ背景には、連合や国民民主党に加え「共闘分断を図る米国の動きがある」のだ。
菅政権は「これまで、コロナ禍では何度も楽観シナリオが破綻しては緊急事態宣言に追い込まれたが、結局この楽観シナリオしか
ない。『ワクチンが普及し、パラ五輪も最後は盛り上がる』という希望的観測のまま衆院選に入っていくだろう」この楽観シナリ
オは吉と出るのか。パラ五輪が、大規模クラスターが発生するなどして失敗に終われば、確実に凶と出る。二階氏が小池カードを
切るタイミングを探っているのは間違いなく、更に野党は菅首相のままで衆院選をやってもらいたいのが本音です。別の自民党総
裁が衆院選挙を仕切れば、野党共闘が一気に進む可能性もある。すべてはパラ東京五輪次第。首相の政治生命を懸けた大勝負は
さまざまな思惑が交錯しながら最終盤を迎えようとしている。場合によっては〝終戦〟を迎え、政局がお得意の菅首相だけあって
党員の情勢次第では総裁選不出馬もあり得るかもしれません。